先日食べたカレーラーメン。
北海道でカレーラーメンと言えば室蘭が有名ですが、札幌にもカレーラーメンのお店はあります。
そのほとんどが、カレーうどんとかカレー南蛮のラーメン版というか、そういうスープだと思うのですが、ここのスープはスープカレーのスープです。
スパイシーでサラサラ。

カレーラーメンのあっさりとこってりのほか、味噌、塩、白醤油がありました。
私はあっさりのカレーラーメンを食べましたが、10さんは味噌ラーメンも美味しかったと言います。
で、実は白醤油も気になっているんですよね。
実家にも近いですし、また今度行ってこようと思っています。
 
 
 
本日の読書:妖怪アパートの幽雅な日常 ⑧ 香月日輪

 

 

カバー裏より
『遠回りでもいいから、大学に行きたい――就職組から進学組へ鞍替えした高校三年の夕士は、夏期講習に泣く日々。長い休みの最後、ひょんなことから千晶先生らとアンティーク・ジュエリー展に行くと、会場で思わぬ事件に巻き込まれた。絶体絶命のピンチが訪れたとき、夕士は「あの力」を使うことができるのか!?』

両親亡きあと、早く自立して早く大人になることだけが目標だった夕士が、もう少し子どもでいて、もう少し心を豊かにするものに関わりたいと思うようになった。
そう思うようになったことが、既に夕士の成長の証だろう。
自分しか見えてなかった夕士が、世の中が見えるようになった時に、人として豊かになりたいと思うようになった背景には、もちろん妖怪アパートの皆さんのおかげがあるのだけど。

でも、やっぱりそれは、夕士が自ら舵を切った結果なのだ。
いくら周りがアドバイスしても、夕士に聞く耳がなければ変わることはできないのだから。

それが如実にわかる今作のできごとだった。

”「自分の悲運や不幸を嘆くばっかりの者のところへは、幸福なんて絶対にやってこない。それはなぜか?本人が”不幸のフィルター”でまわりを見ているからサ」(中略)「こういう人たちにとってはね、苦しくてみじめで哀しいままでいるってことが、案外楽なのヨ」”

正論で、優しい言葉と態度で、生徒たちを子ども扱いしてかばう青木先生は、悪気なく生徒の成長の芽を摘んでしまう。
「かわいそうに。でも、あなたはそのままでいいのよ」

残り2巻で青木先生は変われるのだろうか。
悪気のない大人の言動を根本から変えるのは相当に難しいから、彼女はそのままなのかなあ。

あと、順調に子供らしさを身につけつつあるクリは無事成仏できるのだろうか。
まり子さんは自ら成仏しない道を選んだようだけど、何分クリはまだ赤ちゃんのようなものだから、成仏させてあげてほしいなあ。