9月末に青森旅行から帰ってきてから、ゆっくり休む時間がなかなか取れませんでした。

正直言って金曜の朝など、仕事を休みたくってしょうがないくらいしんどいのです。

疲れが全然取れません。

 

昨日も、朝から実家に行って、母を病院へ連れて行くために家から出るまでに小一時間くらいかかりました。

病院に「本人が行かないと言って頑張ってるのですが…」と電話をしても「こちらがお迎えに行くということはできませんので、何とか連れてきてください」と言われるばかりで、心底消耗しました。

 

予約時間より遅れて病院に着き、前回の血液検査の結果次第では入院させてもらえないだろうかという淡い期待も、「血液検査の結果、栄養失調も貧血もありませんでした」というすこぶる健康のお墨付きをもらってしまい、すっかり肩透かしです。

毎度毎度の「具合悪い」「ふらふらする」はなんだというのか。

 

両親を車に乗せて、帰りはいつもと違うルートを通ります。

実家から6キロ離れた下の弟の住む官舎の前まで行きました。

「こんなに近くに住んでいるんだよ」という前に、父は弟の家だと気づき、降りて入っていこうとします。

「突然行っても悪いから、今日は帰りますよ」と言いながら、弟の家知ってるんじゃん!とちょっと怒りが。

 

そして実家の約300メートルほど手前で北に曲がると、父はすぐ、上の弟の家を指さすのでした。

こんなに近くに住んでいるの、知ってるんじゃん!

「私、来月手術をするので、あまり私ばかり頼らず、弟たちにも連絡とってくださいね」とは言ったものの、私の手紙にもシカトの弟たちですから、もうあてにはしないことにしました。

 

両親を家に送ったらもう、午後の用事までほとんど時間がありません。

家でおにぎりを一個食べて、また午後の用事を足しに出かけました。

 

そんなわけで、めっちゃ疲れていたのです。

だから土曜の夜は9時前には爆睡してしまいました。

そのせいなのかな。

 

意識がゆるゆると戻りつつあるとき、妙に左手首がくすぐったかったのです。

変なしびれ方してるのかなあ。

部屋の電気を消した記憶もないのですが、枕元のスタンドはついています。

左手を見て

 

ぎやぁあああ~~~!!!

 

虫が!

虫が、私の手の上を歩いています!

甲虫って言うのでしょうか、カメムシくらいの大きさで、あまりてらてらしてなくて、灰色っぽい虫が!

 

隣の部屋からのそのそと10さんが起きてきました。

「どした?」

虫が!虫が!と言いながら、冷静にティッシュを10さんに渡す。

 

「この真夜中に、そんなに大声で叫ぶことないでしょ」と言われましたが、とっさの悲鳴に音量調節機能はついておりません。

「すみません」と「ありがとう」を繰り返す私を尻目に、居間に向かう10さん。

「こんな時間に起こされて、もう眠れないよ。ぶつぶつ」

え?まだ午前2時ですから、充分眠れますが。

 

私はそのまま睡眠の続きをむさぼりましたが、朝起きたら10さんはバドミントンの試合中継を見て起きてました。

ずっと起きてたんだろうか?

だとしたら、いいことしたな、私。

10さんが一番好きなスポーツはバドミントンなので、良いタイミングで起こしてあげられて、幸いでした。えへん。

 

 

本日の読書:ののはな通信 三浦しをん

 

 

カバー裏より

『ミッション系のお嬢様学校にかようののとはなは、気の合う親友同士だ。庶民的な家庭に育ち、頭脳明晰、クールで辛辣なののと、外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手なはな。自分の気持ちを恋愛感情だと自覚したののは告白する。だが、不器用に始まった2人の恋は、ある裏切りによって崩れ始めて……。一生に一度の運命の恋が、その後の人生を導いてくれる。書簡の往復だけで緻密に紡ぎだされた、大河小説の最高峰。』

 

お嬢さま学校に通う野々原茜と牧田はな。

いい大学に行って、いい会社に就職をして、親に楽をさせることを求められているののと、外交官一族の家に生まれ、何不自由なく育ったはな。

性格も育ちも全く逆の二人が恋におち、そして別れる羽目になった高2から高3までが第一章。

 

それから何度か二人の人生は近づき、また離れていったけれども、たった一つの激しい恋情は、常に二人の心の中に残されていた。

往復書簡だけで語られる二人の恋は、時にまどろっこしく、時に冷徹ではあったけれど。

 

年を経て、勉強が得意ではなく、天真爛漫で素直なはなが、外交官の妻として世界を見るうちに、自分の中にくすぶる何かに気づいてしまう。

一生に一度の恋に生きるのではない。

もしかすると、ののに恥ずかしくない人生を、という思いが原動力になったのかもしれないけれど、はなは自分の意志で自分を高めていったのだと思う。

そしてそんな自分を全うするためにはなが選んだ人生は、ちょっと想像以上のものでした。

 

そこまでしないとだめなの?と、読み終わってもなお、はなに問い続ける。

多分はなの本質はそこにあるのだろうとは思いつつ。

そして高校生だったののは、きっぱりとした強さと天真爛漫な受容力を併せ持つはなに惹かれたんだなあと思いました。

本人が自覚してもいないのに、ののには、はなの本質が見えていたのだなあ、と。