三週間ぶりの図書館です。

しかし、10冊予約しているうち届いたのはたったの4冊。

これじゃあ一週間分じゃあないか。

 

そうか。

今日うちに帰ったらまた4冊分を予約して、来週引取りにくればいいんだ。

今年は図書館の休館があったりして、読みたい本リストが減っていかない。

毎週4冊借りにくれば、そこそこリストが減っていくではないか。

 

と、思っていたのに、カウンターに向かう私の手には5冊の本。(リスト外の本ばかり)

これで予約の本を出してもらうと、9冊も借りることになってしまう。なんてことだ。

 

でもね、今月の図書館のお薦めセレクトが「北海道出身の作家(男性編)」なの。

ちらっと見たら、穂村弘の名前。

ほむほむは、借りなきゃならんでしょう?

それから、今一番気になっている探検家・角幡唯介の読書エッセイ!

これは借りるでしょう?

 

ここではっと気がついた。

あれとこれとそれですでに3冊手に持っていたのに、今2冊追加しちゃったよ。

ダメじゃん。来週も来るんだから。

と、残る一冊(円城塔)を我慢してカウンターに向かったのでした。

だけど、9冊も借りたら来週来れないじゃん、と気がついたのは図書館を出てからなのでした。計算遅っ。

 

以前「北海道出身の作家(女性編)」をやっていた時は、結構予約本がちゃんと届いたので、あんまり借りれなかったのよね。

それでも朝倉かすみとか桜木紫乃とか宇江佐真理とか借りましたけど。

今回の男性編はミステリのシリーズ物が多いので、ドツボにハマらないよう用心しながら借りるとしましょう。

 

それにしてもどうして、図書館や本屋さんに行くと、手の中に本が入り込むんだろう。

誰が魔法をかけているのだ?

全くもって謎である。

 

 

 

9月28日の読書:優しい音楽 瀬尾まいこ

 

 

カバー裏より
『混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。でも、心も身体もすっかり馴染みきったある日、唐突に知ってしまう。彼女が僕に近づいた理由を――。(表題作「優しい音楽」)。ちょっと不思議な交流が生み出す、温かな心の触れ合い。幸福感と爽やかな感動に包まれる短編集。』

目次
・優しい音楽
・タイムラグ
・がらくた効果

どれも、「実際にはこんな人いないよね―」っていうくらいいい人の話。
でもそれが、瀬尾まいこの持ち味だ。

「優しい音楽」は、突然見知らぬ女子大生近づいてきて、戸惑う永居タケルと、ずっと存在を確かめていたいから恋愛感情なしに恋人になることを決意する鈴木千波の話。
なぜ千波がタケルの存在を気にするのか。
それがわかった時に取り得る行動っていくつかあるけれど、いくつものミスリードを経てタケルが出した結論と行動は、温かな泣き笑いを読者にもたらすだろう。

千波の家でリゾットをタケルは気持ち悪いと思いながらも食べようとする。
それを見て、千波は母に「彼はこういうのが苦手なのよ」と言い、母も「あら、ごめんなさい」と塞いだ声で言う、それだけのシーンでも、それぞれの思いが手に取るようにわかって、上手いなあと思う。

ちなみにタケルは、”具がお粥に入っていること自体、僕は引いてしまったけど、お母さんはお粥にたっぷり粉チーズを振りかけ、僕の食欲をさらに減退させた。お粥に粉チーズ、僕の食の知識にはまるでない。”
食の知識というか文化は家庭ごとに違うから、難しいけれども面白い。

「タイムラグ」は、不思議と読後感が良いけれど、妻と二人で旅行に行く男が、一人娘を不倫相手に預ける話だ。
いや、これはないでしょう。
娘・佐菜がいい子だからと言って、深雪の気持ちを考えるとこれはひどいんじゃないか。

けれど、佐菜には佐菜の悩みがあり、また、当然深雪には深雪の思いがある。
今回の首謀者佐菜の父についてさえ、最後はちょっといいやつかも、なんて思ってしまったら作者の思うつぼだ。
大人はちゃんと自分の行いの責任を取りなさいよ、と私は思ったけれど、責任を取ることが深雪の幸せにつながるかはまた別の話だけれど、でも読後感がよいのが不思議。