昨日、満月を見ながら食べるために10さんが買ったおやつ。
一口饅頭。
月見でも団子でもないやん!
昨日は食べる余裕がなかったので、本日テレワーク中のおやつとなりました。

 
 
 
本日の読書:私の命はあなたの命より軽い 近藤史恵

 

 

Amazonより
『「どうして人の命の重さには違いがあるの?」東京で初めての出産をまぢかに控えた遼子。夫の克哉が、突如、ドバイへ赴任することになったため、遼子は大阪の実家に戻り、出産をすることに。実家に帰ると、両親と妹・美和の間に、会話がないことに気がつく。そして父は新築したばかりの自宅を売却しようとしていた。実家で何があった?明らかになっていく家族を襲った出来事とは―。『サクリファイス』の著者が「命の重さ」を描く渾身ミステリー!! 』

出産まであと2ヶ月というところで、突如夫がドバイに赴任することになる。
同じ職場で働いている妻である主人公の遼は、大阪の実家で里帰り出産することにするが、どうも家族に祝福されていないように感じる。
家族仲が良いのが自慢だったのに、両親も年の離れた高1の妹も互いに目を合わせようとしない。

何が悲しくて初めてのお産でこんなに神経をすり減らさなければならないのか。
明らかに何かを隠している。
頑なに何をか隠して守ろうとしている。
私は家族じゃないの?

しかし、少しずつ知りえた事実は、私が想像したよりもはるかに過酷なものだった。
美人で頭が良くて40過ぎに生まれた自慢の娘(妹の方)だったのに、「育て方を間違えた!」と吐き捨てるように言う父に、何も言わず寄り添う母。

これは、母が悪いと思うよ。
父も傷ついたけど、それは面子だったりプライドじゃないか。
自業自得かもしれないけれど、大切な人を次々と喪うことになってしまった娘に、なぜ寄り添ってやれなかったのか。
そりゃあ家に居場所がなくて、殻にこもっちゃうよ。

だから、いろんな意味でタイミングが悪かったとはいえ、姉がとった行動は正しい。
誰かが絶対的に信頼を得ない限り、妹の心が落ち着くことはないのだから。
大人が歩み寄らずに、どうやって和解が成立するのだろうと思う主人公の心情は正しい。

”父と母のことを優しい人だと思っていた。だが、その優しさは自分たちが認めるガイドラインを守った人にだけ向けられるものだった。そのことがどうしようもなくつらかった。
(中略)
「ごめん。もう聞きたくない」
どうして味方になってやれなかったのかという言い訳なんて。”

姉のある意味いのちを賭した行動とその後の展開で、これからは穏やかで幸せな日々が戻って来るのでは、と思ったら…。
近藤先生、私、そこまでの毒は求めておりませんのです。