昨日は半年に一度の子宮がん検診のため、一日休暇をいただきました。

春は子宮体がんの検査だったので、今回は子宮頸がんの検査。

どっちにしても、心身ともに疲れちゃいます。

交通事故でずっと休んでいた同僚が復帰したこともあって、午後から家でゆっくり休むことができたのは幸いでした。

 

が、しかし、そう思ったのも今日出勤するまで。

いつものように勤務時間30分前に職場について、さて、昨日はどこまで仕事が進んだのかなあとパソコンを立ち上げると、なんと一つも進んでいません。

書類は大量に郵便で届いていますが、そのまま書棚に突っ込んであります。

 

私のところには、「受け付けてください」「起案してください」「決裁おりたので発送してください」の3種類の仕事が山盛りです。

朝から倒れるかと思いましたよ。

いやあ、びっくらこきました。

いつもならいいんですよ、残業すればいいのだから。

だけど今日はHey!Say!JUMPのオンラインミーティングだからさ。

 

まあ、交通事故はしょうがないにしても、日ごろから自分のことしかやらない人だから戦力としてあてにはしていなかったけど、後輩ががっくりしてましたねえ。

「あんなに僕、彼の分も仕事頑張ったのに。せめて昨日のうちに受け付けてPDFだけ作っておいてくれたら、テレワークで処理できたのに…」

 

休み時間の読書も我慢して、頑張って仕事をこなしてオンラインミーティングに間に合ったのですが、髙木くんがソロの仕事終わりに渋滞に巻き込まれて30分ほど遅刻したという….orz

でも後半アップが多くて良かったわ。

 

 

 

本日の読書:観覧車 柴田よしき

 


カバー裏より
『失踪した夫を待ち続ける下澤唯。夫の居場所を残しておきたい、という思いから探偵事務所を引き継いだのだが、浮気調査など気が滅入る仕事ばかり。あるとき、行方不明になった男の捜索依頼が舞い込んだ。手掛かりは白石和美という愛人。が、和美は日がな寂れた観覧車に乗って時を過ごすだけだった。彼女の心を占める虚無とは?静かな感動を呼ぶ恋愛ミステリー。』

目次
・観覧車
・約束のかけら
・送り火の告発
・そこにいた理由
・砂の夢
・遠い陸地
・終章、そして序章

柴田よしきの、プロ作家としての初めての作品ということもあって、ちょっとまだこなれてない部分もあるけれど、面白く読んだ。
結婚して一年で失踪した夫が遺した探偵事務所を、彼の帰る場所を守るために引き継ぐ唯が主人公。
いくつかの事件は、唯が夫を探すための手掛かりにもなる。

ちょっとネタバレになるので詳しくは書きませんが、単身赴任のお父さんのために娘が作った手作りチョコを送るという妻に、「帰って食べるから送らなくていい」という夫。
これはひどい。
夫の本心は、もう食べることができないから送らなくていいということだったんだろうけれど、却って食べると言われた家族は、彼の帰りをずっと待っていたはずだ。
そこに思い至れないほど追いつめられていた、ということも言えるけど。

それに対して唯は、”男は、嘘をつくのだ。決してついてはならない、嘘を”と憤るのだけど、解説の新井素子が、恋愛経験値が低いけど…といいつつ別の見解を述べる。
”男って、決してついてはならない嘘をつく生き物なのと同時に、”約束”と”希望的観測”の区別のつかない、単なる莫迦なんじゃないのか?”

ああ、なるほど、確かにね。
私も何度か起ったわ。
ぬか喜びさせるな!って。

だけど唯の夫は10年も失踪しているのだよ。
目撃されたこともあるから、生きていると思われる。
なら、なんらかのアクションを妻にしてしかるべきなんじゃないの?
死亡届けを出すのもご勝手にってのはもう、妻に対して無責任以外の何物でもない。

もちろん夫には夫の事情もあるだろう。
だけど、あまりにも自分の事情しか考えてないと思うのだ。
唯の夫も、約束と希望的観測の中で揺れたかもしれないけれど、ひとりの人間の人生を束縛するには、10年はあまりに重いと思うんだよね。