夕方、娘からLINE。
「ウェンディとピーターパン、いま終わったよ!めっちゃ良かった!」
私が東京に行けなくなった段階で、娘に「友達と行って」とチケットを送ったのだけど、平日の昼公演につきあえる友達もなく、ひとりでいった模様。
「裕翔くんの手足の長さが存分に活かされていた!!!」
「裕翔くんの声すごく通るから舞台向きなのでは!?と思った。」
「堤さんもかっこよかった!」
「裕翔くんめちゃくちゃピーターパンだった」
「お母さんと観たかったなあ」
そうだよね。
感動は分かち合いたいもんね。
いつもお芝居は私が誘って観に行っていたけど、今回は最初っから娘が「観たい!」と言ったので、そりゃあ私も観たかったさ。
ストーリーはちょっとモヤモヤしたらしかったけど、存分に楽しめた様子が文章から伺えて、母も嬉しい。
ピーターパンの中島くんは観られなかったけれど、フック船長の中島くんでも貼り付けておこうか。
フック船長もいいけれど、八乙女くんのブリキの兵隊(オズの魔法使い)と、知念くんのピノキオも好き。
髙木くんはもちろん格好いいけれど、本人も言うとおりいつもとあまり変わらないので…笑
しかしこの『Fab!』というアルバム、聴けば聴くほどいい曲ばかりだ。
最初っからすごくハマった『PARADE』と違って、最初は「ん?」って思ったんだけど、聴くたびに深く広く世界が広がって行くような感じ。
うん、大好きだ。
本日の読書:田村はまだか 朝倉かすみ
カバー裏より
『深夜のバー。小学校のクラス会三次会。男女五人が、大雪で列車が遅れてクラス会に間に合わなかった同級生「田村」を待つ。各人の脳裏に浮かぶのは、過去に触れ合った印象深き人物たちのこと。それにつけても田村はまだか。来いよ、田村。そしてラストには怒涛の感動が待ち受ける。'09年、第30回吉川英治文学新人賞受賞作。傑作短編「おまえ、井上鏡子だろう」を特別収録。』
目次
・田村はまだか
・パンダ全速力
・グッナイ・ベイビー
・きみとぼくとかれの
・ミドリ同盟
・話は明日にしてくれないか
・おまえ、井上鏡子だろう
すすきのの片隅にあるバーで、クラス会に間に合わなかった同級生「田村」を待つ男女五人。
もうすでに相当酔っているが、彼らは田村を待つ。待ち続ける。
小学校時代の田村は決して人気者ではなかった。
貧乏で、男にだらしない母と二人暮らしの彼は、小学生にして既に孤高の存在としてクラスメイトに認識されていた。
「孤高の小学生」っていうのが、まず、いいじゃないですか。
彼の家庭環境は、傍から見ればかわいそうだが、本人はただそっとそこに存在していた。
伏し目がちではあるけれど、しっかりとそこに。
待っている五人も、40歳にもなれば人生いろいろで、でもどこか子ども時代の自分と向き合いながら、平凡な日々を積み重ねてきた。
だからなのだろう。
孤高の田村は、きっと平凡でも胸を張って生きてきたはずだとみんな信じている。
田村はまだか。
飛行機が千歳に到着して、今札幌に向かっている。
田村はまだか。
札幌駅に着いた頃じゃないか。
田村はまだか。
もうそろそろすすきのの近くに来ただろう。
土地勘があるので、私も一緒に計算してみる。
しかし田村、全然来ない。
どうした田村。
さすがに遅すぎるだろう。
最後のエピソードは、別になくてもよかったかな。
それよりも、池内(パンダ)が風船を渡せなかった男の子って、千夏の高校に通っていた島村なんじゃないか?
どこにもそのようなことは書かれていなかったような気がするけれど、家庭環境が激似なところと、年齢的に。
誰のエピソードが特に好きってこともないけれど、全体的に好きな作品になった。
ただ、最後の「おまえ、井上鏡子だろう」は切なすぎるなあ。