Amazonより
『ある日、自分のハリが大嫌いで、ほかのどうぶつたちとうまくつきあえないハリネズミが、誰かを家に招待しようと思いたつ。さっそく手紙を書きはじめるが、もしも○○が訪ねてきたら、と想像すると、とたんに不安に襲われて、手紙を送る勇気が出ない。クマがきたら?ヒキガエルがきたら?ゾウがきたら?フクロウがきたら?―さまざまなどうぶつたちのオソロシイ訪問が、孤独なハリネズミの頭のなかで繰り広げられる。笑いながら、身につまされながら、やがて祈りながら読んでいくと、とうとうさいごに…。オランダでもっとも敬愛される作家による、臆病で気むずかしいあなたのための物語。』
以前読んだ同じ作者の『きげんのいいリス』よりも読みやすかったんだけど、どうも世間の評価は逆みたい。
自分に自信がなくて、臆病で、でも自意識が過剰で、気難しくて孤独なハリネズミが、誰かを家に招待しようと考える、というだけの話。
誰かを家に招待したいけど、友だちがいないハリネズミは誰を読んでいいかわからないので、誰をもみんな招待しようと考える。
でもそうしたら、○○が来たらどうする?と不安になる。
ちゃんとおもてなしできる自信がない…というよりも、おもてなしの失敗を指摘されるのが怖い。
自分のいないところでみんながその話をしていたら…と考えると、身動きが取れなくなる。
身に覚えがありすぎて笑える。
煩わしい人間関係はめんどくさくていやだ。
でも一人だけで生きていくだけの覚悟もない。
これは私か?
繰り返されるハリネズミの妄想は、宮下草薙の漫才のようでもある。
誰も何も言っていないのに、勝手にネガティブの渦に呑み込まれていく。
ハリネズミの願いは、その先に希望の光を見せて終わる。
この本を手にしたたくさんのハリネズミ達(私も含む)にも、その願いが叶いますように。
