嘘です。
冷蔵庫からキュンなんて出てきません。
冷蔵庫から出てきたのは、テレビのリモコンでした。
土曜日に、母を病院に連れて行くために実家へ行ったときのこと。
いつもは準備万端な父と、「聞いてない」とか「行きたくない」と言ってごねる母が出迎えてくれるのですが、昨日は準備万端な母と、必死で何かを探している父がいました。
いつもマンションの入り口でチャイムを鳴らして合図してから、エレベーターに乗って家に行くのです。
昨日も合図のチャイムを聞いて、テレビを消そうと思ったらリモコンがない、と。
テレビがついているのだから、ちょっと前までリモコンはあった筈だ。
だけど、どこにも見当たらない。
もちろん犯人には自覚も記憶もありません。
焦った父はコンセントからコードを引っこ抜いてテレビを消しましたが、そんなことをするとテレビが壊れてしまいます。
そういう場合は本体についている電源ボタンを押せばいいと父に教え、最後に念のため冷蔵庫を見てみると、リモコンが見つかった、というわけです。
あまりにベタで、ドラマや小説なら没となる設定ですが、実際そういうことって起きるのだなあと思いました。
両親を家に送った後、今度は私が眼科へ行きました。
2~3日前から左目がちょっと調子が悪くて、緑内障だったらどうしようと思ってドキドキしましたが、ただの飛蚊症でした。
とは言え治ることのない症状なので、これから視界にいつもちらちらと黒い影を感じながら生活することになります。
これも目の老化現象なので、仕方ありません。
緑内障でなくてよかった~と安心して家に帰り、昼食も食べずに爆睡。
その後も何度もうたた寝をしたはずなのですが、今日も隙あらばうたた寝しておりました。
連日の暑さが厳しい折も、寝苦しいと思うことなく寝ていた筈なのに、なんでこんなに眠れるんだろう。
そして今日はもはや肌寒くて目が覚めるほど。
街路樹も少し赤く色づいてきて、カレンダーと季節の乖離に慄いてしまいます。
これ以上雨の被害が広がらないよう、祈っています。
本日の読書:香菜里屋を知っていますか 北森鴻
Amazonより
『出会いはひととき、思い出は永遠。ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた訳とは。そして、ついに明かされるマスターの過去――。ミステリー史に輝く傑作、感動の完結!突如、ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた。マスター工藤と同じ店で修業したバーマンの香月は、友の変化を耳にし、かつて二人が経験した悲しい出来事を思い出す。工藤が待ち続けた人物が、ついに現れたのか――(「終幕の風景」)。連作短編ミステリーの金字塔、感動の最終巻!』
目次
・ラストマティーニ
・プレジール
・背表紙の友
・終幕の風景
・香菜里屋を知っていますか
やっちまった!
北森鴻の作品3シリーズを、今後読もうと思ってリストに入れていたのだけれど、そのうちの一つ「香菜里屋」がタイトルに入っていたので、まずこれから読もうと思って手にしたら、なんとこれが最終巻だった。
実はシリーズ最初の『花の下にて春死なむ』は読んでいたので、どこから読んでも問題なかった筈なんだけど、実際は問題ありありだった。
まず、のっけから常連さんのいつもの会話に入って行けない。
人物の背景がわからないので、探り探り読む。
香菜里屋のマスター・工藤の友人である香月の視点で語られる事件は、切ない別れの予感をはじめから漂わせていて、そこに香菜里屋のマスターである工藤を登場させるのは、無理やりっぽい気がした。
その後の作品も、常連たちの環境が変化し、少しずつ今までの香菜里屋の風景が変わっていってるんだろうなあという気がした。
もうこれ、最初っから最終巻の気配満々じゃないか。
しかも、最大の謎は明らかにされないまま終わる。
これはもう一度、ちゃんと順番通りに読むしかない。
書き下ろしの「香菜里屋を知っていますか」は、古美術商の冬孤堂こと宇佐美陶子と、民俗学の准教授・蓮杖那智という、私が目をつけている2つのシリーズの主役も登場する。
これらについても順番通りに読もう。
だって北森鴻、絶対面白いはずだから。