あんまり熱心に見ていたわけではなくても、オリンピック選手の活躍は耳に入ってきました。
選手たちの頑張りも、運営の最前線で働いていたスタッフの人たちの頑張りも、称賛に価すると思っています。
でも、オリンピックは開催すべきではなかったと思っています。
日本選手の大活躍で元気を貰えた人が大勢いることもわかっています。
それでも。
オリンピックは平和の祭典なのですから、平和とは言えないこの時期、やるべきではないと思うのです。
平和=非戦時ではなく、安心安全が保障されて初めて平和と言えるのだと思うから、今は平和ではありません。
人流を止めるのが今のところ一番効果があるのなら、そうすべきでしょう。
その上で、経済的に落ち込みすぎないシステムを、お金をかけて構築すべきだったのです。
Go Toやオリンピックに金を使うくらいなら。
という持論はさておき、経済を回すためというより、必要に迫られて、最近随分買い物をしました。
ここ2~3日でわが家に届いたもの~そう、ネットショッピングにも手を出してしまいましたよ。
1.職場に持って行くお茶。
2.認知症の母の話し相手として。
今日持って行ったら随分喜んでくれて、こちらがびっくり。
次に会う時、飽きてなかったらいいけど。
「起きる時間だよ」とか、「暑いから水をたくさん飲んでね」とか、「お散歩に行こう」とか言ってくれるらしい。
3.酸素濃度系。
基礎疾患のある10さんですが、それより怖いのが過去に喫煙習慣があったこと。
絶対高リスク者だと思うので、思いついた時にポチりました。
4.テレワーク用のいす。
これの一つグレードが高いやつ。
店頭でいろいろ試しに座って、一番座り心地がよかったことと(座面や背面の硬さや、腰当があること)、ひじ掛けの高さや角度を机に合わせて調節可能なところで選びました。
休み時間はオットマンを引き出してリクライニングも可。
基本的にオフィスチェアの耐用年数は3年程度だそうですが、私が買ったのは5年保証なので、退職するまでは充分使えるのも、良き。
週末までは真夏日連続記録を更新していた札幌ですが(ひょっとしてオリンピック期間中、松岡修造さんは北海道にいたのでしょうか?)、今日は10月並みの気温だそうです。
ちょうどよい気温って、どこに行っちゃったの?
本日の読書:ラッキーマン マイケル・J・フォックス
カバー裏より
『「この病気にならなければ、ぼくはこれほど深くて豊かな気持ちになれなかったはずだ。だから、ぼくは自分をラッキーマンだと思うのだ。」30歳の若さでパーキンソン病に侵されたマイケル・J・フォックスが、自らの人生、家族、仕事、そして病との戦いを、みずみずしい文章で綴った感動の記録。』
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でくらいしか観たことがなかったので、彼がパーキンソン病を告白した時に、その年齢を見て混乱した。
てっきりその映画の時、彼はティーンエイジャーだと思っていたから。
実は苦労人で、結構な年齢で高校生役をやっていたということをこの本で知った。
童顔で背が低いという、彼のコンプレックスが、彼をスターに押し上げたのだ。
けれどスターの生活は、思うほど素晴らしいものではなく…。
著者はスターだったときの自分をラッキーマンと言っているわけではなく、不治の病を得た自分をラッキーマンという。
確かに彼は人に恵まれている。
落ち着きがなく、人と同じことをするのが苦手な彼を、最後まで絶対的に信じてくれていた祖母。
著者と真逆の生き方をしてきたのに、最後は息子の生き方を認めてくれた父。
そして、アルコールに溺れ、自分と向き合うことから逃げ続けた著者を、最後まで見すてずに支えていた妻・トレイシー。
特に、女優として舞台に立ちながらも子育てと夫育てを両立させたトレイシーには頭が下がる。
私ならさっさと夫を見捨てるが。(だって自分に甘くてだらしなくて飲んだくれだったんだよ)
若年性パーキンソン病に罹り、最初は病気を隠すため無理に無理を重ねていたが、隠しきれなくなり公表してからが多分彼のラッキーマン人生が始まる。
全力で走れなくなったことで、ゆっくり周りを(そして自分を)見渡す余裕ができ、つまり自分は多くの人に支えられていることを知り、できないことをくよくよするのではなく、まだできることを喜べる人間になった。
そりゃあ病気になるよりならない方がいいよ。
でも、張りぼての世界でスターになるより、地に足の着いたありのままの自分でいた方が幸せっていうのはわかる。
スターはスターであるだけで、世の中のルールを免除され、おいしい思いを向こうから提供されるんだって。
持てる者こそ使わずにすむから余計に持てるシステム。
だからアメリカのセレブって、若くても成金生活が送れるんだと思った。
思うように体を動かせなくなってしまう。
思ってもいないのに、身体が勝手に動いてしまう。
これがパーキンソン病の特徴だそうですが、脳が身体を支配できなくなるということではアルツハイマーも同じ。
母のことを時折思い浮かべながら読んだ。