いやいや、眠れるんですわ、これが。

冷房も入れてないのに、瞬時に爆睡。

 

昨日は自分の部屋が暑かったので、今にうたた寝用座椅子を持ち込んで寝ましたが、窓からの風が気持ちよくて爆睡。

今日は帰宅した時点でエアコンが入っていましたので、もう自室に戻るのは無理だな。

今日もうたた寝用座椅子で爆睡することでしょう。

 

座椅子って言っても完全にフラットに倒れて、頭部を折りたたむと枕ができるという優れもの。

その代わり座り心地があまりよくないので、家族の評判はさほどでもない。

東京に住んでいた時、遊びに来た10さんが退屈で昼寝をするしかない、って状況になった時のために買ったのに、10さん使わずもっぱら私が愛用してます。

情けは人の為ならずってこのことか。←多分違う。

 

 

本日の読書:花の回廊 流転の海 第五部 宮本輝

 

 

カバー裏より

『昭和32年、松坂熊吾は大阪で再起を賭け、妻房江とともに電気も通らぬ空きビルに暮らしていた。十歳になった伸仁は尼崎の集合住宅に住む叔母に預けられた。居住者たちは皆貧しく、朝鮮半島からやってきた人々が世帯の半ばを占め、伸仁は否応なく凄絶な人間模様に巻き込まれていく。一方、熊吾は大規模な駐車場運営に乗り出す。戦後という疾風怒濤の時代を描く著者渾身の雄編第五部。』

 

富山での生活に見切りをつけ、大阪に戻ってきた熊吾一家。

しかし、信頼していた部下に金を持ち逃げされた事実は、熊吾の信頼までも失うことになり、夫婦は水道も電気も通っていない空きビルに暮らし、伸仁は熊吾の妹の家で両親と離れて暮らすことになった。

この、伸仁が暮らす蘭月ビルという2階建ての集合住宅が、今回のメイン舞台と言っていい。

 

ひと癖もふた癖もあるような住民が暮らす貧乏長屋は、伸仁の格好の遊び場であり、そこの複雑な人間関係は、伸仁の心の成長になにがしかの影響を与えたと思う。

そこに南北にわかれた朝鮮の人たちの思惑があり、一言を言い間違えれば命の危機が訪れるような緊迫感がある。

 

資金のすべてを失った熊吾は、中古車販売の夢をいったんあきらめ、モータープール(駐車場)の経営を知人に持ち掛け、その準備を請け負い、住込みの管理人として生活する。

しかしこれで終わる男ではないだろうから、時間はまた新たな展開を迎えるのだろう。

 

伸仁は体が弱く、学校の成績もそれほど良くはないのに、小さなころから町の大人たちの中でうまく立ち回ることができる。

それは人をよく見ているから、なのだろうか。

作家というのはこんなに小さなころからその芽をそっと育んでいるのだとしたら、勝てないなあと思う。

伸仁が生き生きと描かれているので、シリーズの中では一番好きかも。