今朝、おはようと居間に行ったら「なに、その服?」と10さんが笑う。
2年前に次男が「誕生日プレゼントってわけじゃないけど…」とくれたTシャツを着ていただけですが。
さすがにこれを着て外出は出来ない(仲間だポーズのTシャツはよく着て歩いてる)けど、家着ならいいじゃんねえ。
それがこれ↓
スーツケースにくしゃくしゃに入れてたから、最初っからしわしわのよれよれ。
ちなみに今年の誕生日メッセージでは「よゐこの○○生活っていうYou Tubeが面白いから、気がむいたら見て」でした。
今のところまだ見てないけど、「母は毎日かまいたちのYou Tubeを見て笑っています」と返事を書きました。
子どもたちのおすすめは一応なんでも受け入れることにしているので、そのうち見ると思いますが、子ども達が私のおすすめを見てくれたことはほぼありません。
なんだろう、この一方通行の思い。
読書が趣味の子も、ロックが好きな子も、ガンダムが好きな子もおりません。
私は「名探偵コナン」も「ONE PIECE」もゆずも森山直太朗もいきものがかりもYUIもちゃんと好きになっているのに。
そもそもHey!Say!JUMPだって、娘が「一緒に応援しよう!お母さんは髙木くんでも応援すればいいよ」と言ったからさあ…。
髙木くんでもって…髙木くんでもって…。
で、まさかこんなにドはまりするとはね。
唯一長男が伊坂幸太郎を読んでくれてるなあ。
「今度『AX アックス』が文庫化されたら、ぜひ買って読んでね」と言ったら「はい」と言ったので、多分読んでくれたことでしょう。
感想はくれないけど。
本日の読書:天の夜曲 流転の海 第四部 宮本輝
カバー裏より
『昭和31年、熊吾は大阪の中華料理店を食中毒事件の濡れ衣で畳むことになり、事業の再起を期して妻房江、息子伸仁を引き連れ富山へ移り住む。が、煮え切らない共同経営者の態度に、妻子を残して再び大阪へ戻った。踊り子西条あけみと再会した夜、彼に生気が蘇る。そして新しい仕事も順調にみえたが……。苦闘する一家のドラマを高度経済成長期に入った日本を背景に描く、ライフワーク第四部。』
大阪での仕事に行き詰まり、心機一転富山で出直そうとする熊吾。
しかし、実際に富山に行ってみると、共同経営者の優柔不断さが気に入らず、妻子を残したまま一人大阪に戻ってしまう。
確かに事業を興すにはある程度の思い切りの良さが必要なのだろうが、ここにきて熊吾は運から見放されたかのように、やることなすことが上手くいかない。
人と金とのタイミングがことごとくずれている。
占い師の態度といい、なんだかこのまま坂を転げ落ちていくような不安に襲われてしまう。
ただ、困窮しているとはいえ、寿司屋で寿司を食べ、タクシーを使い、困っている人には金を渡してしまう。
遂に房江は自分の着物と指輪を質に入れるまでになるのだけど、あまり悲壮感がないのが人徳ということなのか。
相変わらず伸仁は体が弱いようだけど、生命力というか、人の中で生き抜いていく力は強い。
そして、同年齢の子よりもいろいろ発達が遅いようだけど、そのことに対して熊吾がまるごと受け入れているところがよい。
無理に同級生レベルに押し上げようとするのではなく、この子はそういう子なんだ、と。
ただ、人として道を間違えず、心身が健康であればいい、と。
だから伸仁は実にのびのびとやんちゃ小僧に育っている。
どうか家族三人がまた一緒に暮らせるようになりますように。
