解説
東京新聞記者・望月衣塑子の著書を原案にしたサスペンスドラマ。国家の闇を追う記者と若手エリート官僚が、それぞれの正義を貫こうとする。『怪しい彼女』『操作された都市』などのシム・ウンギョンと、『娼年』『孤狼の血』などの松坂桃李が共演。『オー!ファーザー』『デイアンドナイト』などの藤井道人がメガホンを取る。
あらすじ
東都新聞の記者・吉岡(シム・ウンギョン)は、大学新設計画にまつわる極秘情報の匿名FAXを受け取り、調査を始める。日本人の父と韓国人の母を持ち、アメリカで育った吉岡はある思いから日本の新聞社に在職していた。かたや内閣情報調査室官僚の杉原(松坂桃李)は、国民に尽くすという信念と、現実の任務の間で葛藤する。
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「4連休は何か予定がありますか?」と後輩に聞かれて「何にもないよ。せいぜい実家に行くくらいかなあ」と答えたけれど、どうやら映画に行く予定があったようです。
すっかり失念しておりました。
札幌は人口のわりに全然映画館がなくて、観たい映画も朝一か夕方から夜にかけてしか上映していないことが多くて、映画館に足を運ぶこともとんとなくなりました。(東京に行く前はこんなことなかったと思うんだけど)
そんなわけで、今日は映画館ではなく、映画サークル主催の映画鑑賞会でした。
2年前に公開されたときに評判が良かったのは知っていたのですが、こういうのってアメリカの映画で結構あるからなあなんて思って、観にいかなかったのです。
今回10さんに誘われても、どうせアメリカの劣化版だろうと思っていたのですが、全然違いました。
国が、政府が、本当に国民を踏みつけにしてやりたい放題なのか、それともそれは誤報なのか。
映画の中で答えは出ません。
なによりも、主人公である新聞記者と共に巨悪を暴こうとしていたエリート公務員である杉原の最後の言葉も、行動も明らかにされないまま映画は終わってしまいました。
だからずっと心の中にひっかかってしまっています。
実は東京にいた頃、私の仕事もモリカケ問題に振り回されました。
と言っても直接の関係はないのですが、文科省との打ち合わせが何度もキャンセルになり、とうとう今年度はモリカケ対応で余裕がないのでこの案件はなし、と言うことに。
さらに私たちの窓口になった文科省の方は写真週刊誌にスキャンダルが素っ破抜かれてしまいましたから、こつこつ積み上げてきた案件も数年は再開できないくらいのダメージを受けました。
だから余計にこの映画は怖かったです。
フィクションだと思っていても、見えないところで何が行われているかわからない怖さ。
中央官庁に出向した経験のある今の部長は、しょっちゅう「人間なんかいくらでも替わりはいるんだ。大事なのは人じゃない、機械やシステムだ」と言われたそうです。
部下を大切にできない組織に、国民を大切にできるんでしょうか。
どんよりと思い心を抱えて向かった先は、札幌駅南口広場にオープンしているビアガーデン。
空は青いし、気温は高いし、絶好のビール日和。
しかし、食べものが揚げ物&肉系しかない。
しかも風が強いので、あずましく飲めやしない。(北海道弁でゆっくり飲めないの意)
コンビニで売っているような透明なプラスチックカップ1杯だけ飲んで、次の店へ。
本当はいつもおさんどんをしてくれる10さんに休んでもらって、私がご飯を作ろうかなと思っていたんだけど、10さんが久しぶりの外飲みがとても楽しかったようなので、これはこれで良し。
と言っても、明日も外食だぞ。


