娘の家で2泊3日を過ごし、札幌に帰ってきました。
このご時世に出かけていっていいものかさんざん悩みましたが、行ってきてよかったです。
もちろん感染対策は、考えられる限りのことを行いました。
娘にも髙木くんにも迷惑はかけられないし。
それでもリスクはあるわけです。
だから出発直前まで迷っていたのですが。
実は心身ともに疲労困憊でした。
かけてもかけても繋がらないワクチン予約の電話。
これまでの自粛が嘘のように頻繁に実家に通い、父と現状の共有をし、作戦を立て、それでもつながらない電話に楽天家の父が徐々に元気をなくしていくのを励まし、実は私自身が相当追いつめられていたようです。
娘の家で過ごした二夜は、久しぶりにぐっすり眠ることができました。
そして、いかに自分が疲れていたのかを知ることができました。
札幌に帰ってきて、また追いつめられるんだろうけど、やっぱり支えなければならないもんねえ。
めっちゃいい席でミュージカルを観ることができたのは、きっと神様からのご褒美の先渡しと思って頑張りますわ。
久しぶりにリアタイで見たいたジャンも面白かったし。
でもね、札幌の75歳以上の高齢者って27万人なのに、集団接種は1日2000人しか受けられない。
1回目が終わるまで135日もかかる!
かかりつけ医の病院も、どこまで受け入れているのかわかりませんが、父のかかりつけ病院は今のところ父を受け入れてくれていませんし、同居の母も一緒にと言ったら「知り合いの紹介はお断りしています」とはっきり言ったからね。
知り合いじゃないよ、家族だよ。
何度もいろんなところに行くよりも、一緒に済ませたいと思うのは当たり前の心情だと思うけど。
「もう、いいよ。今さら受けなくったって、寿命が2~3年短くなるだけだからさ」
スーパー楽天的な父にここまで言わせる札幌のシステムに怒りを感じましたが、それも毎日となると、私のメンタルもやられてくるわけです。
まあ、そんなこんなで、娘の家で骨休めさせてもらいました。
来週からまた電話かけ、頑張ります。
本日の読書:戸村飯店青春100連発 瀬尾まいこ
カバー裏より
『大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人息子。要領も見た目もいい兄、ヘイスケと、ボケが上手く単純な性格の弟、コウスケ。家族や兄弟でも、折り合いが悪かったり波長が違ったり。ヘイスケは高校卒業後、東京に行く。大阪と東京で兄弟が自分をみつめ直す、温かな笑いに満ちた傑作青春小説。坪田譲二文学賞受賞作。』
表紙を見て、瀬尾まいこっぽくないなと思い、中身を読みだして、やっぱり瀬尾まいこっぽくないなと思う。
だけど読み終わったら、瀬尾まいこ、やるなと思った。
男同士の兄弟って、こういう感じなのだろうか。
自分にないものを相手の中に見つけ、それがコンプレックスとして心にしこる。
うちの長男次男もやっぱり性格は正反対で、自分にないものを相手の中に見つけてコンプレックスを感じてはいたようだ。
兄弟仲は良かったけれど。
同じ出来事でもヘイスケの視点とコウスケの視点では、見え方が違う。
一目置かれる長男と、可愛がられる次男。
私は長女なので、どちらかというとヘイスケ寄りに物事を見てしまう。
どうでもいいわけじゃないけど、なんでもいい。
そういえばうちの長男もそうだな。
長男には長男の言い分があって、悩みや屈託があって、次男には次男の言い分があって、悩みや屈託がある。
だから、若い人にはこの本を読んで、大笑いしながら悩み事を吹っ飛ばし、ついでに自分をみつめ直してほしいと思いました。
瀬尾まいこ作品にしては珍しく、血のつながった父の存在感が大。