吾輩は〇〇である

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吾輩は胃痛持ちである。
胃が痛くてたまらん。
そんな時は、夏目漱石のように温めたコンニャクを胃の上に載せて横たわ…りたいは山々だけど、さすがにコンニャクを載せるわけにはいかないので、温めた使い捨てカイロを貼り付けて過ごします。
 
胃が痛いからコンニャクを乗せているのに、そのコンニャクを最終的に食べてしまう夏目漱石。
だから胃痛が治らんのだよ!
と、ここ数日胃痛に悩まされた私は、夏目漱石のエピソードに八つ当たりをしたのであった。
 
消化によいものを少量食べて、栄養はポカリで取る生活を2日ほどしたおかげで、今日はすっかり元気です。
良かった良かった。
本日登別温泉で暴飲暴食中。←ダメじゃん
 
 
 
本日の読書:厳寒の町 アーナルデュル・インドリダソン

 

 

Amazonより
『男の子の年齢は十歳前後。地面にうつ伏せになり、体の下の血溜まりは凍り始めていた。アイスランド人の父とタイ人の母の間に生まれた男の子は、両親の離婚後、母親と兄と一緒にレイキャヴィクの住宅街に越してきた。人種差別的な動機による殺人が疑われ、エーレンデュルら捜査陣は、男の子が住んでいたアパートや通っていた学校を中心に捜査を始める。CWAインターナショナルダガー賞最終候補作、世界のミステリ界をリードする著者が現代社会の問題にメスを入れた、シリーズ第5弾。』

今作は珍しく、今現在のアイスランドの問題を背景に書かれた作品だった。
10歳くらいのアジア系の少年が路上で刺殺される。
真っ先に上がる声が「人種差別なのか?移民差別なのか?」

そうか。
アイスランドでも、そういう偏見は日常茶飯事なのか。
すべてのアイスランド人が偏見の持ち主ではもちろんないが、本筋とは関係ないところでの、「アイスランドにあるアメリカ軍基地には黒人を派遣しない」と契約されているという描写には、偏見の根深さが感じられる。

自国民以外を下に見て、「手が足りない時には働きに来てほしいが、それ以外の時は姿を見せないでほしい」とまで言う純血主義者。
こんな教師、私もであったことがある。
「アイヌ人と結婚するやつはバカだ」と授業中に力説する教師は、どんなに教え方が上手くても尊敬の対象にはならなかった。

また、国際的に開かれた社会にするために、自国の文化や歴史をないがしろにするっていうのはいかがなものか。
もちろん他国の文化や歴史は尊重すべきとして、同じくらい自国の文化や歴史を大切にするべきと思うが、これもまた行き過ぎるとヘイトになってしまうので難しい問題だ。

タイトルの「厳寒の町」というのはもちろんレイキャビクのことだけれど、タイから移り住んだ被害者一家にとって、この町は私が思う以上に厳しく寒い街なのだろう。
心にも体にも。

ところで、主人公エーレンデュルの同僚(部下?)の一人の名前がシグルデュル=オーリで、被害者の祖母の名前がシグリデュル。
「まぎらわしいわ!」と思ったものの、例えば日本人の名前でもヒロシとヒロコなどは外国の人からしたら紛らわしいのかもしれない。
吉野朔実のマンガを読む木村佳乃と来た日には、「ヨシノってファーストネームなのか、ファミリーネームなのかわからん!」ってなるかも。
人名に文句を言うのはやめておこう。