日曜日までに返さなければならない本が約2冊。

しかし今日はもう本は読みません。

Mステ観るし、お酒飲むからね。

 

日曜に本を返したらまた10冊借りてくるでしょう?

今年は年末年始の休み短いから、あまり読めないと思うけど、10冊借りる。

 

なのに、今、雑誌が順番待ちの列に横入りしようとしている。

 

年に一度の読みたい本リスト更新に欠かせない本の雑誌1月号。

しかし12月号をまだ2ページしか読んでいないのだ。まずい。

 

以前は毎月購入していたけれど、エンタメ色が強くなり過ぎたので最近は1月号のみ購入。

本当は上記の2冊だけを買う予定だったけど、ついつい買っちゃった。

コナンにつられたのか伊坂幸太郎につられたのか、じぶんでもわからん。

なけなしの自制心をもってして買うのを思いとどまった。

早急に小市民シリーズが出版されることを心から願います。

 

今週末と年末年始のお休みでやらなければならないのは、買い出しと、中掃除。(大掃除はやらない)

残りはテレビ見てお酒を飲むだろうから、10さんが飲んだくれている間に本を読もう。

一緒に飲んだくれている場合じゃないぞ。

 

 

 

 

本日の読書:湖の男 アーナルデュル・インドリダソン

 


カバー裏より
『その白骨は干上がった湖底で発見された。頭蓋骨には殴られたような穴があき、壊れたソ連製の盗聴器が身体に結びつけられていた。30年以上前の事件らしいことから、エーレンデュルの手に捜査が委ねられ、聞き込みの結果ある失踪事件が浮かび上がった。農業機械のセールスマンが婚約者を残し消息を絶っていたのだ。時代に翻弄された人々の哀しい真実。北欧ミステリの巨人渾身の大作。』

シリーズを続けて読んでいるうち、作者はアイスランドという国そのものを書こうとしているのではないかという気になってきた。
もちろん主人公であるエーレンデュルと、娘や今回初めて姿を見せた息子との関係性の変化や、恋愛事情なども書かれているけれども。

今回発見された白骨死体を調べていくうちに、冷戦時代の東ドイツに留学していたアイスランドの学生たちが浮かび上がってくる。
戦後、ワシントンとモスクワの最短直線経路下にあったため、民主主義の最前線としての米軍基地がおかれ、なのに資本主義では搾取される一方だったアイスランドは、沖縄の米軍基地を思い起こさせる。

そんな時、東ドイツから招待され留学生として社会主義や共産主義について学んだ学生たちは、理想と現実に引き裂かれていく。
都合の悪い存在が消されることはわかっていたはずなのに、恋人が拉致されて行方不明となってしまったトーマスは、結局故国に強制送還されてしまうが、愛する人の存在をなかったことにはできない。
哀しみは決して薄れることがない。
北朝鮮に拉致された人たちの姿が重なる。

解説によると
”2006年にはついにアメリカ軍がアイスランドから引き上げるに至っている。その後もアイスランドは独自の軍事力を保持していない。過去に一度も徴兵制を施行したことがなく、近代的軍事力を持った経験はない。国土の防衛は警察と沿岸警備隊が受け持ち、国外に平和維持の目的で派遣されるアイスランド危機対応部隊は外務省に属するという。”
とある。

読めば読むほど、日本と親和性が高いのではないかと思えてくる。
今まで彼の国のことを知らなかったのがもったいない。