
私が子どもの頃は、ケーキのクリームとはバタークリームのことだったの。
初めて生クリームを食べたのはいつだったかは忘れたけれど、不二家のイチゴショートだったことは覚えている。
こんなに美味しいケーキってあるんだ!って思ったものです。
いつもお母さんが生クリームのケーキを作ってくれていた友達は、逆にお店のバタークリームのケーキを食べて感動したそうです。
結局はないものねだりなのかもしれませんね。
東京ではほんの小さなケーキが、まあお高かったこと。
材料も手間ひまも宣伝費も土地代も高いからしょうがないのかもしれませんが、どっぷり庶民の私には手が出ませんでした。
小樽の洋菓子屋さん『館』のケーキが好きでした。
以前はESTAの地下にあったので、たまに買って帰りましたが、300円台でも十分美味しい。
ああ、また食べたいなあ。
本日の読書:おばあちゃんと孫の心を結ぶ50通の手紙 ―書くことは人生を愛すること 清川妙 佐竹まどか
Amazonより
『生きる歓びと悲しみ、日々のときめき、思い出、未来…。手紙で語り合えば、離れ住む距離も56歳という年齢も超えて、祖母と孫娘の心はしっかりと結ばれていく。今すぐ誰にでもできる永遠の愛の贈り物・手紙のすすめ。』
タイトル通り、おばあちゃんと孫との概ね一年に渡る往復書簡集。
お互いに愛情と敬意をもって綴られる手紙のやり取りは、世代間の断絶や説教臭さなどとは無縁で、近況報告、家族の思い出などの中に、今を楽しくすこやかに生きている人同士の明るさに満ちています。
初めてのお手紙が5歳のころだったという孫との手紙のやり取りは、もう20年にもなろうとしていて、手紙を書くことは決して特別なこと、面倒くさいことではなく、この二人の生活の中ではごくごく日常的なのだということがわかります。
”「書く」ことは、よくものを見つめ、よく考え、感動することだから、ボケ予防になっているのかもしれないわね。”
確かにそうだと頷きながら、最近特にひどいもの忘れの激しさにおののく。
この二人は、死や別れなどのネガティブな出来事もポジティブに受け止め直して、それを糧に生きようとする姿勢が似ています。
ネガティブなことに心を囚われていると、心がささくれ立ってきます。
そんなことに時間を費やすのは、つまらないことです。
見習わなければ。

