昨日の夜、10さんから電話があった。
「今日の夜、カズレーザーがガンダムのことテレビでやるみたいだよ」
知ってる。
「さすが、知ってたんだ。念のためにお知らせしました」
それはありがとう。
今は、娘がジブリで一番好きだという『魔女の宅急便』を見てました。
「それは邪魔してごめん。じゃ」

どう考えてもアラ還夫婦の会話じゃないよね。すみません。

今回しみじみ『魔女の宅急便』を見て、キキが娘に被る被る。
親元を離れて知らない土地で、仕事を見つけて生きていかなければならない。
家を出るときのキキのわくわくした気持ちと心細さ、しっかりしなくちゃと気負う気持ち。
娘もこんな気持ちで札幌の家を出たんだろうなあと思うと、しんみりするやら可愛いやら。

というか、私はキキの母の気持ちで見てましたよ。
なにも急いで家を出なくてもいいじゃないの。
まだまだ子どもなのに。
不安であろう娘に何もしてやることのできない無力。

なんて気持ちで『しくじり先生』を見ましたが、面白かった~。

土曜の夕方にやっていたガンダムは、子どもたちには不評でおもちゃは全然売れませんでしたが、アニメ好きの高校生や大学生の間では絶大な人気が当時からありました。
やっぱり設定のむずかしさが面白かったのです。
簡単に理解できないから、理解しようとのめり込んだのです。

高校時代の友達は、部活を終えて走って家に帰ったら、家に鍵がかかって入れなかったので、玄関ドアをたたき壊して何とかガンダムに間に合ったという武勇伝の持ち主。
ビデオなんかなかった時代、全43話をカセットに録音して、全台詞をノートに書き写した私。
小学生時代から貯めていたお小遣いでビデオデッキを買った友達もいます。

当時のテレビは再放送をしてもらえない限り一期一会。
テレビを見るときの集中力も、今とは違いました。

学生時代の友達に、「今の時代だったら、セリフノートをYOU TUBEにあげたら人気出たと思うけど、もったいなかったね」と言われました。
確かに髙木くんのラジオを文字起こししてネットに

映画版ではカットされているけれど、神回と言われている第15話の「ククルス・ドアンの島」が紹介されましたが、あれは作画が最悪なので私としては見たくない回。
それなら山崎和男さんが作画監督をしている第14話の「時間よとまれ」が見たかった。

寝る前になかなか楽しい時間を過ごしましたよ。
おかげさまで(?)寝汗がひどかった。
寝ながら何か興奮したのだろうか?


本日の読書:吉野朔実のシネマガイド シネコン111 吉野朔実



Amazonより
『映画の目利きとしても知られていた漫画家、吉野朔実によるイラストエッセイ。『パンズ・ラビリンス』『グッバイ・レーニン!』『ボルベール―帰郷』『トゥモロー・ワールド』『ダーウィンの悪夢』『殺人の追憶』『過去のない男』『カポーティ』…。今では不朽の名作となった作品から埋もれた小品まで、計111作品が繊細なイラストと独特の視点で紡がれた文章によって鮮やかに描き出されます。吉野ファン必携の一冊。 』

吉野朔実のブックガイドが好きでした。
幅広いジャンルの深い読解力。

これはどういうことだろう、と、縦横斜めに考える。
自分との違いを面白がる。

だから彼女のシネマガイドも楽しみでした。
が、しかし。
読んだことのない本について書いてあっても、私は楽しめる。
観たことのない映画について書いてあったら、私は途方に暮れる。

111本紹介された映画のうち、私が観たのは『シービスケット』『スキージャンプ・ペア』『チャーリーとチョコレート工場』『ゆれる』の4本だけ。
うっひゃ~、こんなに観てないのか。

紹介された映画はアメリカや日本の映画より、ヨーロッパ―や中東などの作品が多かったように思います。
そして、いくつかの国が共同で作った映画が結構多いことを知りました。

『亀も空を飛ぶ』はイランとイラクの合作。
『ウィスキー』はウルグアイ、アルゼンチン、ドイツ、スペイン。
日本の映画とハリウッドの作品ばかりが映画じゃないんだよなあって、当たり前ですが思いました。

吉野朔実のイラストが、またいいんだよなあ。

落ち着いたら、また映画を観ることにしよう。


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