冬に行きたくなる場所は?

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冬に行きたくなる場所。

それはミュンヘンクリスマス市。

 

そういう市(City)ではございません。

札幌は大通公園で行われるイベントでございます。

 

寒いけど。

寒いんだけど。

湯気の出るソーセージと冷え冷えのビール。

これはたまりませんの。

きれいなイルミネーションは、ついでに鑑賞。

 

もう三年行ってない。

来年は行けるかなあ。

 

 

本日の読書:11/22/63 下 スティーヴン・キング

 

 

カバー裏より

『暗殺の日、11/22/63が迫る。しかし「時」は改変されることを拒み、暗殺の阻止をもくろむ僕に痛ましい悲劇をもたらした。世界を救うべきか、愛する人を救うべきか。僕はその問いに直面する……。世界一のストーリーテラーが紡いできた壮大な物語。私たちが目にするのは涙のラストシーン、大いなる物語の感動だ。』

 

見事にキングらしい小説でした。

続きが気になってぐんぐん読み進められる、論理的に説明できないことはそのままスルー、大きな世界を書いているようで実は人の心が一番大きい。

 

世界平和を実現するためにケネディ暗殺を阻止しようとするジェイク。

しかし過去は改変されることに抵抗する。

改変が大きくなればなるほど、抵抗も大きくなる。

ケネディ暗殺を阻止することは、ジェイクの命がけのミッションとなる。

 

さて、読者である私は、ケネディが暗殺された世界に生きている。

だからキングが本格的なSF作家でも歴史小説家でもないのだから、多分ケネディは暗殺されると予想。

そのうえで、多くの試練を乗り越えてきているジェイクとセイディーの恋はハッピーエンドで終わると想像し、落としどころを考える。

 

結末は、ものすごく納得。

実はラストを考えたのは息子さんらしいけど、これ以外のラストなら、私はきっと文句を言っていたと思う。

自分では考えつかなかったけれど。

 

ただ、ここがキングらしくスルーされているけれど、ジェイクには過去を変える義務はないはずなのに、なぜああも暗殺阻止に全力を尽くすのか。

本人も阻止するためにオズワルドを殺さなければならないことに十分なためらいを持っているのに、後戻りできなくなっている。

どういう生い立ちの持ち主が、そのような思考の持ち主になるのかと疑問に思ったけれど、ジェイクの過去についてはアル中の妻と最近離婚したことくらいしかない。

ジェイクの過去は、ストーリーを動かすのには無関係ということだ。

 

ではなぜ、気の向かない義務でもないことにジェイクは関わっていこうとするのか。

このあいだ読んだ伊坂幸太郎の小説に、詐欺師の手口が書いてあった。

自分の選ぶ道は気の向かない選択肢2つしかないと思わせ、ならばこっちを選ぶしかないと誘導するのだそうだ。

ケネディ暗殺を阻止するか、自分の恋愛を優先するか。

2択しかないと思われたジェイクの選んだ道は…。

 

作品本編も面白かったけど、岐路に立つたびにジェイクが選ばなかった未来を創造するのも楽しかった。(必ずしもハッピーエンドではないけれど)

タイムトラベル物って、そういうところがすごく好き。

ああ、楽しかった。

 

 

ペタしてね

ようやく先週返す予定だった本たちを読み終わりました。

これから来週の日曜日までに返さなければならない10冊に取りかかります。

(読み終われる自信、まったくなし)