術後2…3日は、食欲欲がなくて、味噌汁や果物は食べましたが、後はお粥を二口三口食べては残すという日が続きました。

物理的に、体力的に食べられないというのではなく、食べたい気持ちになれないのです。

そんな時というのは、小説を読む体力…精神力もなくて、池波正太郎のエッセイを少しずつ読んでいました。

江戸時代生まれのお祖父さんに可愛がられて育った池波氏は、既に姿を消しつつある江戸の姿を、文化を、自分の中に取り込んでいきます。

で、やっぱり食べ物なのね。池波正太郎ったら。
旬のものを美味しく味わう。

網に昆布を敷いて、その上に牡蛎と葱を乗せて焼く。
旨そう!
北海道でだったら、そうだなあ、知内の牡蛎に合わせるなら知内のニラかな。とすると、昆布は南茅部産かな。
魚焼きグリルだと上から熱が来るから、昆布ではさみ焼きだな。
実際にそんなグルメなことはしませんが、時間だけはあるので、妄想グルメを楽しむ。

抹茶小豆のかき氷。正に今が旬だけど、東京の残暑はしばらく続くだろうから、戻ってからでも食べられるよね。きっと。←ケチだから実際には食べないと思うけど

なんて読んでは休み、読んでは休みしているうちに、いつの間にか完食できるようになっていました。

食欲がないとき、池波正太郎はおすすめです。
そして、ダイエットの大敵であることもここに記しておきます。
私が痩せないのは、池波正太郎のせいだと。