街を歩いていてふと見つけたポスト。
「お…」と思ったものの20歩ほど通り過ぎる。
思い直して慌てて戻り、パシャリ。

「お…」と思える感性がまだ残っていてよかった。

今日の予定。
13時半からの会議の開場が13時。
12時過ぎに家を出ても余裕で間に合うけれども、ウォーキングをするために10時には家を出よう。

と思っていたのに、10時現在、まだ布団から出ることができない。
10時半、ようやく布団から出てきて朝昼兼用食を食べる。
11時、外出準備もしないままアイスを食べながらテレビを見る。
11時半、普段は読まない読書メーターの「みんなのつぶやき」を熟読。
12時にようやく家を出る。

昨日は楽しくて忘れていたけど、今猛烈に疲れてるんだ。
本当は一日ずっと布団の中で過ごしたかったくらい。

明日は朝6時半に家を出て、1時間半かけて出勤。
12時過ぎに職場を出て2時間かけて都内へ出張。
その後2時間かけて職場のそばに戻り、夕方からの英語研修。
1時間半の研修を終えたら1時間半かけて帰宅。
明日は移動にかかる総時間7時間の強行軍なのです。
でかける前から疲れてしんどい。

でもまあ、黄色いポストを見て「お…」と思えたのだから、まだ心は死んでいない。
火曜日は残業必至だけど、Hey!Say!JUMPの新曲をフライングゲットしなくちゃな。
意外にしたたか、私の心。


本日の読書:孫子の世界 加地伸行編



カバー裏より
『春秋戦国時代に成立し八世紀には日本に伝来していたとされる『孫子』は、古来より優れた兵法書として、また今日では経営戦略の格好のテキストとして親しまれている。本書はこの大衆的な古典を中国・日本における受容の諸相、組織論・戦争論・人間論などの多岐にわたって十三人の研究者が分析する。』

目次
・『三国志』の英雄と『孫子』 山口久和
・『孫子』と中国の詩人 衣川賢次
・毛沢東と『孫子』 河田悌一
・『孫子』と日本の軍記物 加地宏江
・忠臣蔵・山鹿素行・『孫子』 加地伸行
・二人の孫子とその時代 浅野裕一
・孫子の組織論 竹内弘行
・孫子の戦争論 湯浅邦弘
・孫子の人間論 田中麻紗巳
・『孫子』における天文と地理 川原秀城
・『孫子』と『老子』 舘野正美
・『孫子』の表現と構成 明珍昇
・『孫子』の名言とその意味 岸田知子
・『孫子』をめぐる文献問題 浅野裕一

兵法家孫子が二人いた、ということは知らなかった。
一人は春秋時代に呉王に仕えた孫武。そしてもう一人は彼の子孫で、戦国時代に斉王に仕えた孫臏(そんぴん)。

なぜ二人いたことはそれほど知られていないのかというと、長いこと孫子と言えば孫武のことだった。
ところがいつしか孫武の実在が疑われて、孫子と言えば孫臏という説が有力になっていたのだが…。
1972年に孫武と孫臏の二種類の兵書が出土して、双方ともに実在が証明されたのだという。

孫子の兵法なんて簡単に言っていたけど、実はそれほど確かなものではなかったんだなあ。
なのに書かれていることは紀元前の昔から今に至るまで、人間の本質を突いた至言であるというのがすごい。

孫子の研究者として有名なのが、『三国志』の主要人物である魏の曹操。
リアリスト曹操は多くの孫子の文書のなかから、実践に耐えるものだけを残しあとは捨てた。(実に彼らしい仕業である)
孫子が書いたことを一言一句違わず暗記するのではなく、孫子の意をくんで実践する。

兵法書は使ってなんぼ、勝ってなんぼ。
だったのだけど、人間を知るためのツールとして、経営戦略の手引書として今でも重用されている。
すごいなあ、孫子。


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