クイーン・エリザベスを検索すると、ほとんど全部豪華クルーズ船が出てくる。
いいよねえ、クルージング。
私は船に酔わないので、絶対楽しめる自信はある。

けれども今日のクイーン・エリザベスは大地真央さん主演で上演されているお芝居です。

10連休の後、初めて出勤した職場を午後から休暇で帰ってきました。
だってだって、髙木くんが出演するんだもの。仕事なんて…
娘の友だちが誘ってくれました。

イングランドという国家と結婚したエリザベス女王(一世)の人生を、二幕のお芝居で見せていただきました。

反逆者の娘としてほとんど軟禁状態のような生活をしていたエリザベスが、義理の姉・メアリーの死をきっかけに女王としてイングランドに君臨することになる第一幕と、信頼していたレスター伯の死後の孤独を若いエセックス伯に癒されながら、国のために彼を処断する第二幕。

髙木くんがエセックス伯の役だからというわけではなく、第二幕がとてもよかったです。
もしかして生まれついての王族なのでは?と思うほど板についた大地真央の女王ぶりですが、第二幕では悩み苦しみ心弱いエリザベスがすごく魅力的だったのです。

ある程度の年齢を過ぎ、今までの自分に責任も持たなければならなくなり、そんな時に恐れ知らずの若者の、熱く、世間知らずで、不器用な傲慢さに魅かれる気持ちが、私にはよくわかりました。
ええ、それが恋なんです。

だからと言って恋に溺れている場合ではない。
その哀しみが、そして凛とした生き方が、とても素敵でした。
ああ、お芝居って素晴らしい。

髙木くんも、「少年」と呼ばれていた頃のエセックス伯の幼い表情から、最後の方の狂気をはらんだ眼まで、いつの間にこんなに演技が上手くなったのかとびっくりしました。

これで、明日は幸せに仕事できると思うわ。多分。
今日はいい夢が見られますように。
おやすみなさい。



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