3月まで北向きの2階で働いていましたが、4月からは南向きの5階で勤務。
しかし毎日寒いし、何故かいつも閉まっているブラインドのせいで、その恩恵にあずかれない。

でも今日は違いましたよ。
昨日の雨で空気中の塵が洗われて、空気が澄んでいたせいで、いや、おかげで、職場の窓から富士山が見えました。
それもよかったのですが。

通勤電車の車窓から、雪をかぶった日光連山(らしい)が見えました。
札幌ならまだ、いくらでも雪をかぶった山を見られますが、4月の東京で冠雪を見られるなんて。
夢かと思いました。←まだ眠かった
それにしても関東平野の広さを感じましたよ。県を越えて平らか。
でも東京の坂道のえげつなさは何だ!

雨が降っても風が吹いても、意外と頑張って咲いている職場の桜。



本当にしっかりと咲いているでしょ?



日本人は、一斉に咲いてパッと散るソメイヨシノの潔さを愛しているらしいですが、みんなと一緒に咲いてみんなと一緒に散るその姿が、日本人らしいのかなあと思ったり。
私はいろんな桜や花々のグラデーションが好きだなあ。
みんな一斉に散っちゃったら、淋しいじゃないか。


本日の読書:茨木のり子の献立帖 茨木のり子



Amazonより
『「倚りかからず」の詩人は料理上手だった―。自筆レシピ/茨木家の台所実測図/日記抄録。 』

献立帖というだけあって、彼女が日記のようにノートに綴ったレシピを編集部が再現。
料理が好きな人だったんだろうなあと思う。
外食して気に入った味を家で再現できる人だったのだという。

全然イメージが違いました。
『自分の感受性くらい』や『倚りかからず』の刺すように強い言葉が使われる詩を書いた人が、こんなに夫を大事にして料理に腕をふるう人だったなんて。
しかも初めての詩を投稿したのは、結婚してからなんだよ。

日記にもその日の献立が書いてあったりして、武田百合子の『富士日記』みたいだと思ったけど、もしかして当時の女性はみんなこうして記録をつけていたのでしょうか。
三年日記も楽しい。
特に毎年の大みそかの過ごし方が、紅白に文句をつけつつ最後まで見ていたりとか。

普通の主婦と、繊細な詩人と、どうやって自分の中で折り合いをつけていたのだろう。
とても不思議。


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