一人暮らしで世の中から分断される時、今がいつであるかを気にしていないと、あっという間に白髪のおばあさんになってしまう。
ぼーっとテレビを見ているだけなら、別に今日が何月何日だってかまわないのだから。
一応来週月曜日の社会復帰を目指しているのだから、ぼーっと過ごすわけにはいかない。
ここは得意の規則正しい生活だ!
朝ご飯は7時。いつもに比べて1時間以上ゆっくりめ。
ご飯を食べ、薬を飲み、洗濯物を干してから布団に入る。
お昼までじっくり本が読め…ZZzz…。
お昼ご飯は12時。
朝食から5時間経過しているけれど、全然お腹がすいていない(寝てたからな)ので、干し芋とリンゴで済ませる。
午前中はついうっかり昼寝しちゃったけれど、午後は長い。
じっくり本が読め…ZZzz…。
気づくと3時。
さすがにおやつを食べる気にはなれず、気を取り直して本を手に取…ZZzz…。
病気か、オレ?病気なのか?
いや、病気だから休んでいるのだけど、寝すぎじゃろ。
ようやく5時ごろから本を読み始めたけれど、調子に乗ると昼夜逆転生活になりかねないから、7時に夕飯、11時就寝は死守したいところ。
結局、普段仕事している時間とほぼ同じ時間を昼寝して過ごしているわけで、意外と何もできない一日でした。
いや昼寝だけは存分にできましたけど。
本日の読書:向井帯刀の発心 物書同心居眠り紋蔵 佐藤雅美
カバー裏より
『次男の紋次郎にまで養子話が出て跡継ぎに頭を悩ませる紋蔵。貰い子の文吉も侠客・不動岩の伜に世話になると家を飛び出した。が、紋次郎が剣術の稽古でいじめられていると知って仕返ししたらしい。子供の喧嘩にしゃしゃり出てきた親は上役の吟味方与力・黒川清右衛門。逆恨みの無理難題を切り抜けられるか。』
目次
・与話情浮貸横車(よわなさけうきがしのよこぐるま)
・歩行新宿旅籠屋(ほこうしんじゅくたびかごや)
・逃げる文吉
・黒川清右衛門の報復
・韓信の胯(また)くぐり
・どうして九両(くれよう)三分二朱
・旗本向井帯刀(たてわき)の発心(ほっしん)
何の落ち度もないのに、というか逆に仕事ができすぎて、誰も紋蔵のように古文書の事例を扱えないので、せっかくの定廻り同心から物書き同心へ逆戻り。
収入も10分の1に戻る。
そんな時、紋次郎に養子縁組の話が持ち上がる。
長男を養子に出したので、次男まで養子に出してしまうと紋蔵の家の跡取りがいなくなってしまう。
断ろうとずるずるしているうちに…。
文吉も家を出てしまい、次女の麦も養女へ貰われていくことが決まり、紋蔵の家も寂しくなってきた。
家族の時が過ぎるってこういうことだなあ。
表題作「旗本向井帯刀の発心」は、なんとも切ない。
どこの誰の子どもに生れ落ちるか、それは選べるものではない。
あの日そこに落雷がなければ、馬が暴れなければ、向井帯刀が風邪をひかなければ、紋蔵に絵を見る目がなければ…。
数々の偶然が重なった結果明かされた、向井帯刀の生まれの秘密。
そしてそれを知った彼が旗本であることをやめ、仏門に帰依すると決めたことで起きた事件がまた、何の罪もない子どもにこの先苦労を強いることになるのだろう。
『親の因果が子に報い』とは、今よりももっと重い言葉だったのだろうと思う。
向井帯刀がいい人であればこそ、余計に残念な事件であった。
この件では紋蔵はかなり苦しい立場に立たされるが、最後までしらを切りとおすのである。意外と根性がある。
それに引き換え、家柄の良さを鼻にかけ、親子でねちねちと紋蔵一家に絡んでくる黒川清右衛門はたちが悪い。
とりあえず今回は閑職に落とされて一件落着だけど、いつか復活してくるかもしれないなあ。
さて「歩行新宿旅籠屋」は正しくは(かちしんしゅくはたごや)と読む。
この読み間違いが、紋次郎の運命を決めた。
漢字、奥が深いなあ。

ぼーっとテレビを見ているだけなら、別に今日が何月何日だってかまわないのだから。
一応来週月曜日の社会復帰を目指しているのだから、ぼーっと過ごすわけにはいかない。
ここは得意の規則正しい生活だ!
朝ご飯は7時。いつもに比べて1時間以上ゆっくりめ。
ご飯を食べ、薬を飲み、洗濯物を干してから布団に入る。
お昼までじっくり本が読め…ZZzz…。
お昼ご飯は12時。
朝食から5時間経過しているけれど、全然お腹がすいていない(寝てたからな)ので、干し芋とリンゴで済ませる。
午前中はついうっかり昼寝しちゃったけれど、午後は長い。
じっくり本が読め…ZZzz…。
気づくと3時。
さすがにおやつを食べる気にはなれず、気を取り直して本を手に取…ZZzz…。
病気か、オレ?病気なのか?
いや、病気だから休んでいるのだけど、寝すぎじゃろ。
ようやく5時ごろから本を読み始めたけれど、調子に乗ると昼夜逆転生活になりかねないから、7時に夕飯、11時就寝は死守したいところ。
結局、普段仕事している時間とほぼ同じ時間を昼寝して過ごしているわけで、意外と何もできない一日でした。
いや昼寝だけは存分にできましたけど。
本日の読書:向井帯刀の発心 物書同心居眠り紋蔵 佐藤雅美
![]() | 向井帯刀の発心 <物書同心居眠り紋蔵> (講談社文庫) 700円 Amazon |
カバー裏より
『次男の紋次郎にまで養子話が出て跡継ぎに頭を悩ませる紋蔵。貰い子の文吉も侠客・不動岩の伜に世話になると家を飛び出した。が、紋次郎が剣術の稽古でいじめられていると知って仕返ししたらしい。子供の喧嘩にしゃしゃり出てきた親は上役の吟味方与力・黒川清右衛門。逆恨みの無理難題を切り抜けられるか。』
目次
・与話情浮貸横車(よわなさけうきがしのよこぐるま)
・歩行新宿旅籠屋(ほこうしんじゅくたびかごや)
・逃げる文吉
・黒川清右衛門の報復
・韓信の胯(また)くぐり
・どうして九両(くれよう)三分二朱
・旗本向井帯刀(たてわき)の発心(ほっしん)
何の落ち度もないのに、というか逆に仕事ができすぎて、誰も紋蔵のように古文書の事例を扱えないので、せっかくの定廻り同心から物書き同心へ逆戻り。
収入も10分の1に戻る。
そんな時、紋次郎に養子縁組の話が持ち上がる。
長男を養子に出したので、次男まで養子に出してしまうと紋蔵の家の跡取りがいなくなってしまう。
断ろうとずるずるしているうちに…。
文吉も家を出てしまい、次女の麦も養女へ貰われていくことが決まり、紋蔵の家も寂しくなってきた。
家族の時が過ぎるってこういうことだなあ。
表題作「旗本向井帯刀の発心」は、なんとも切ない。
どこの誰の子どもに生れ落ちるか、それは選べるものではない。
あの日そこに落雷がなければ、馬が暴れなければ、向井帯刀が風邪をひかなければ、紋蔵に絵を見る目がなければ…。
数々の偶然が重なった結果明かされた、向井帯刀の生まれの秘密。
そしてそれを知った彼が旗本であることをやめ、仏門に帰依すると決めたことで起きた事件がまた、何の罪もない子どもにこの先苦労を強いることになるのだろう。
『親の因果が子に報い』とは、今よりももっと重い言葉だったのだろうと思う。
向井帯刀がいい人であればこそ、余計に残念な事件であった。
この件では紋蔵はかなり苦しい立場に立たされるが、最後までしらを切りとおすのである。意外と根性がある。
それに引き換え、家柄の良さを鼻にかけ、親子でねちねちと紋蔵一家に絡んでくる黒川清右衛門はたちが悪い。
とりあえず今回は閑職に落とされて一件落着だけど、いつか復活してくるかもしれないなあ。
さて「歩行新宿旅籠屋」は正しくは(かちしんしゅくはたごや)と読む。
この読み間違いが、紋次郎の運命を決めた。
漢字、奥が深いなあ。

