金曜日。
ヘロヘロと家に帰って晩ご飯も食べずに布団に入りました。
土曜日。
起き上がれなくなりました。
本当なら病院に行かなければならないのでしょうが、家の近所で土曜日に開いている内科を探すのがしんどい。
三連休初日の病院なんて混んでるに決まっているし、座るのもしんどい状態で待合室で待つのも辛い。
そんなことを布団の中でぐだぐだ考えているうちに体温計の数字は40℃に。
これはもしや今はやりのインフルでは?
昨日は一日布団の中でうとうとしてすごしました。
んで、今日。
熱、下がりました。
ただの過労+知恵熱だったのかな。
本日の読書:ままならないから私とあなた 朝井リョウ
Amazonより
『友人の結婚式で出会った彼女は、他の場所では全く違うプロフィールを名乗っていた―「レンタル世界」。高校時代から発明家として脚光を浴びてきた薫。しかし、薫をずっと近くで見ていた雪子は、彼女があまりに効率を重んじることに疑問を感じる―「ままならないから私とあなた」 』
目次
・レンタル世界
・ままならないから私とあなた
友人、恋人、家族をレンタルすることの是非はここでは問わない。
怖いのは自分の周囲に築いていた人間関係が上っ面なもので、心のつながりをどこにも感じることができないこと。
心のつながりが勘違いだったこと。
足元から崩れ落ちていくような所在なさを、どう立て直せばいいのか。
主人公が本当に先輩のことをしたっているのなら、今後先輩にどう対応するのかが気になる。
自分だったらどうするだろう。
(レンタル世界)
小学生のころからずっと仲が良かった雪子と薫。
頭が良くて効率的に物事を進める薫に対して、効率の外側にも価値はあると思う雪子。
二人はそれぞれの違いを認め合いながら、それでもずっと親友だった。
けれど、苦労して苦労して自分にしか作ることのできない音楽を追求してきた雪子に、薫は過去の雪子の作り出した作品をもとにして、もっと純化した雪子らしい音楽を簡単に作り出してみせる。
もう、苦労しなくてもいいのだと。
雪子の夢の手伝いができて嬉しいと。
折々感じていた小さな違和が、はっきりと雪子の前に姿を現す。
「誰でも何でもできるようになったら、皆同じになっちゃうから。ままならないことがあるから、皆別々の人間でいられるんだもん」
だから自分にできないことがあることを恐れないで。
自分の夢は、苦労をしても自分の力で叶えていくものなのだ。
初めて自分の気持ちを言葉としてぶつけた雪子。ぶつけられた薫。
でも、効率優先の薫が、雪子との付き合いをやめようとは一度も思わなかったのだから、雪子の言葉は薫に伝わると思いたい。
それにしてもこのタイトル、もう少し何とかならなかったのだろうか。
(ままならないから私とあなた)
どちらの作品も、自分の思い込みが覆される衝撃がある。
でも、人が人と関わりながら生きていくっていうことは、そういうことだ。
気の合う人、価値観が同じ人といるのは確かに心地いいけれど、それだけで自分の周囲を覆いつくすことはできない。
今は自分と価値観が違う人に対して攻撃的な人、排他的な人が多いような気がするが、そういう人たちに言いたい「ままならないから私とあなた」。

ヘロヘロと家に帰って晩ご飯も食べずに布団に入りました。
土曜日。
起き上がれなくなりました。
本当なら病院に行かなければならないのでしょうが、家の近所で土曜日に開いている内科を探すのがしんどい。
三連休初日の病院なんて混んでるに決まっているし、座るのもしんどい状態で待合室で待つのも辛い。
そんなことを布団の中でぐだぐだ考えているうちに体温計の数字は40℃に。
これはもしや今はやりのインフルでは?
昨日は一日布団の中でうとうとしてすごしました。
んで、今日。
熱、下がりました。
ただの過労+知恵熱だったのかな。
本日の読書:ままならないから私とあなた 朝井リョウ
![]() | ままならないから私とあなた 1,512円 Amazon |
Amazonより
『友人の結婚式で出会った彼女は、他の場所では全く違うプロフィールを名乗っていた―「レンタル世界」。高校時代から発明家として脚光を浴びてきた薫。しかし、薫をずっと近くで見ていた雪子は、彼女があまりに効率を重んじることに疑問を感じる―「ままならないから私とあなた」 』
目次
・レンタル世界
・ままならないから私とあなた
友人、恋人、家族をレンタルすることの是非はここでは問わない。
怖いのは自分の周囲に築いていた人間関係が上っ面なもので、心のつながりをどこにも感じることができないこと。
心のつながりが勘違いだったこと。
足元から崩れ落ちていくような所在なさを、どう立て直せばいいのか。
主人公が本当に先輩のことをしたっているのなら、今後先輩にどう対応するのかが気になる。
自分だったらどうするだろう。
(レンタル世界)
小学生のころからずっと仲が良かった雪子と薫。
頭が良くて効率的に物事を進める薫に対して、効率の外側にも価値はあると思う雪子。
二人はそれぞれの違いを認め合いながら、それでもずっと親友だった。
けれど、苦労して苦労して自分にしか作ることのできない音楽を追求してきた雪子に、薫は過去の雪子の作り出した作品をもとにして、もっと純化した雪子らしい音楽を簡単に作り出してみせる。
もう、苦労しなくてもいいのだと。
雪子の夢の手伝いができて嬉しいと。
折々感じていた小さな違和が、はっきりと雪子の前に姿を現す。
「誰でも何でもできるようになったら、皆同じになっちゃうから。ままならないことがあるから、皆別々の人間でいられるんだもん」
だから自分にできないことがあることを恐れないで。
自分の夢は、苦労をしても自分の力で叶えていくものなのだ。
初めて自分の気持ちを言葉としてぶつけた雪子。ぶつけられた薫。
でも、効率優先の薫が、雪子との付き合いをやめようとは一度も思わなかったのだから、雪子の言葉は薫に伝わると思いたい。
それにしてもこのタイトル、もう少し何とかならなかったのだろうか。
(ままならないから私とあなた)
どちらの作品も、自分の思い込みが覆される衝撃がある。
でも、人が人と関わりながら生きていくっていうことは、そういうことだ。
気の合う人、価値観が同じ人といるのは確かに心地いいけれど、それだけで自分の周囲を覆いつくすことはできない。
今は自分と価値観が違う人に対して攻撃的な人、排他的な人が多いような気がするが、そういう人たちに言いたい「ままならないから私とあなた」。

