ワンテンポずれて今日から初出勤。
隣の席の同僚から年明けに渡される書類をもらい、休んでいた間に頂いた伝言を聞き、こちらからもお土産を渡し、さて、と仕事に戻ろうとすると
「実は昨日からちょっと体調が悪くて…。寒気がするんで、今日はもう帰ります」

もしや私のために出てきてくれたのか?
書類なんて後でもいいんだよ。
何なら伝言も後回しにしてくれてもよかったのに。
私が休んでいたばかりに、すまんのう。
お大事にね~。

30分後彼から電話が来た。
「インフルでした~」
ひゃ~、本当に具合悪い中出勤させてごめんよ。

その後、なんだか顔がほてったり頭が痛かったりしたのは、逆プラシーボ効果っていうか、いわゆる病は気からだと思います。(だって1時間しか接してなくて、その1時間後に症状が出るというのはさすがに潜伏期間が短すぎでしょ?)

最悪でも風邪。
だって昨日、結局足が冷たくてしばらく眠れなかったもの。
札幌では裸足で過ごしていたのに、靴下はいて寝るなんてちょっと抵抗があったのよ。
ニトリのNウォームの力で何とか温まらないかと思ったけど、10日も冷えていた家では無理でした。
というわけで、今日の煮物には生姜たっぷりネギたっぷり。

皆さんもインフルや風邪にはお気を付けくださいね~。


仕事帰りの空の色が、絵葉書のようにきれいでした。
細~いお月さまもシャープで素敵。


本日の読書:中国の大盗賊・完全版 高島俊男



Amazonより
『昔、中国に「盗賊」というものがいた。いつでもいたし、どこにでもいた。日本のどろぼうとはちょっとちがう。中国の「盗賊」はかならず集団である。これが力をたのんで村や町を襲い、食料や金や女を奪う。へんぴな田舎のほうでコソコソやっているようなのは、めんどうだから当局もほうっておく。ところがそのうちに大きくなって、都市を一つ占拠して居坐ったりすると、なかなか手がつけられなくなる。さらに大きくなって、一地方、日本のいくつかの県をあわせたくらいの地域を支配したなんてのは史上いくらでも例がある。しまいには国都を狙い、天下を狙う。実際に天下を取ってしまったというのも、また例にとぼしくないのである。幻の原稿150枚を完全復元。共産党の中国とは盗賊王朝である。劉邦から毛沢東まで伝説の完全版がよみがえる。 』

中国にはコソ泥はいないらしい。いるのは群れをなして襲ってくる盗賊。
広大な中国の国土に、耕作に適した土地はそう広くはないのだそうだ。
だから、農村に人が余る。仕事のない人があふれる。
そうするとどうなるか。
気が弱い人たちは乞食になり(こちらも集団)、血の気の多いのは盗賊になる。
だから、いつの時代も中国には盗賊がどこにでもいたのだそうだ。

ちなみに盗賊は正義や悪とは無縁である。
国や地方のお金で武装しているのが官軍、民間の武装勢力が盗賊なんだって。
やってることは変わらないらしい。
だから盗賊から皇帝になった人もいる。
略奪する官軍より、金持ちから奪ったものをふるまってくれる盗賊の方が民衆の支持を得たこともままあるそうだ。

この本で紹介されている盗賊は
陳勝・劉邦(漢の高祖)
朱元璋(明の太祖)
李自成(明を滅ぼし順王朝をつくるが、40日で清に北京を追われる)
洪秀全(太平天国の乱を起こした人)
毛沢東(ご存知の)

要するに、異民族に襲われるわけではなくして王朝が変わった時、政権を奪取した人を大盗賊と呼ぶということらしい。

この本を読むまで全く知らなかったこれらのことを、するする読みながら理解できるのだから高島俊男の本は素晴らしい。
一生ついていきます。


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