ケーキ作ったことある?
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記憶にはないのですが、家にホールケーキの型がありました。
多分子どもにねだられてなにがしかのケーキをつくるお手伝いをさせられたのだと思いますが、記憶にないということは1回こっきりのことだったのではないかと思います。
そうそうスイーツ用のふるいもありました。
小樽での旅の目的の一つが「ワイングラスを買う」でした。
最近めっきりワインにはまっている10さん。
家にあるのはペアの片割れが割れてしまったものばかりなので、この辺でちゃんといいワイングラスを買おう!ということになったのです。
そして、これからは気に入った食器を少しずつ増やしていこうということになって、家に帰ってきてから棚の大整理を始めました。
子ども用の食器は想定内でしたが、クリスマス模様のマグカップが20客くらい出てきたのにはびっくり。
家庭訪問の時くらいしか使わなかった客用湯飲みや、頂いたはいいけれどほとんど使う予定のない食器もこの際処分。
旅行先で何か気に入ったものを一つずつ増やしていこう。
と決めた、今年の歳初め。
10さんはそのほか、元旦に折ってしまったお箸と同じものを買いなおし、私はなぜか今治タオル(だって使い勝手がいいんだも~ん)を自分へのお土産としたのでした。
さて、明日はいよいよ東京へ戻ります。
どうも飛行機便が大変なことになっているようですが、無事に帰れますように。
本日の読書:幕末単身赴任 下級武士の食日記 増補版 青木直己
![]()  | 幕末単身赴任 下級武士の食日記 増補版 (ちくま文庫) 842円 Amazon  | 
カバー裏より
『時は万延元(1860)年、江戸藩邸勤務を命じられた紀州和歌山藩の勤番侍・酒井伴四郎は、江戸での単身赴任の日々をこと細かに日記に記した。蕎麦やすし、どじょうなどの定番江戸グルメから、質素倹約を主とした長屋の食生活まで、几帳面な伴四郎の日記から当時の江戸の「食」を紙上再現。文庫化にあたり、新たに発見された資料から二度目の江戸滞在や日光出張、長州戦争従軍の様子を増補。』
実在の紀州和歌山藩士の日記をもとに、幕末の単身赴任の下級侍の日常を紙上で再現。
これがめっぽう面白い。
スーパーもコンビニもない江戸時代、基本は自炊。
伴四郎さんは叔父様(上司)と同僚と3人、長屋で暮らしているが、同僚と交互に出仕と食事当番。
ご飯を炊くのは一日1回。
昼に炊いて、夜と朝は冷や飯を雑炊にしたりお茶漬けにしたり。
お小遣帳もこまめにつけていた伴四郎の日常が、目に見えるように浮かび上がってくる。
伴四郎の仕事は衣紋方といって、殿やその家臣たちに着付けの作法を教える先生。
え?
毎日着物を着ているのに、先生に習わなければならないの?と思ったけど、故事や儀式にうるさかった江戸時代のこと、それはそれは厳しい作法があったのでしょう。
基本仕事は午前中に終わる。
長屋に戻ってご飯を食べたらあとは自由。
単身赴任の伴四郎は、仲間と一緒に江戸のあちこちを観光して回ります。
神社仏閣への参詣、お祭り、花魁道中見学などなどどこへでも歩いてテクテク。
そのたびに買い食いや、飲食を楽しみます。
酒のみでありながら甘いものも大好きな伴四郎。
ある日の伴四郎、風邪気味だというので蕎麦屋に入り、茶碗盛うどんを食し、薬代わりに蛸・長芋・蓮根の甘煮で酒を二合呑み、明日の薬代わりに豚肉(猪)百文を購入。
伴四郎、結構肉も食べてます。(薬と言い張っているが)
捨て子を見ては残してきたわが子を思い涙し、妻に高級な反物をお土産に買う。
いいお父さんでもあります。
江戸時代のお侍も現代のサラリーマンも、大変なのはみな同じ。
でも、半日働けば半日は自由時間。
家事に費やす労力は今より大変でしょう。
旬のものしか食べることができず、お楽しみといっても限られたものばかり。
でも、足りないものは近所で助け合い、子どものように好奇心旺盛で、生活を楽しむことに貪欲。
科学の進歩で生活は楽になったはずなのに、長時間勤務に心を失う日々。
今の私たちは、本当に幸せな暮らしをしているのだろうか。
伴四郎の毎日を見ていると、そんなことを考えてしまいました。


