好きな音は?
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勝手にいいお父(おとう)の日にしますね。
私は小さいころお父さんっこだった記憶はあるのですが、成長するにつれ、母の愚痴を聞きながら父に距離を置くようになりました。
今、母が少し元気がないせいか父がしっかりしてきて、そんな姿を見ると、私の趣味や嗜好は父によるところが大きいなあと思います。
小学生の時、札幌の隣にある江別市に住んでいたのですが、父が「五番館(駅前のデパート)でイタリアのポンペイ展をやっているから、もし見たいなら○○時の汽車で札幌駅までおいで」と電話をくれたことがあります。
当時はもちろん携帯などないので、遅刻は絶対に許されません。
待ち合わせ場所を間違うことも許されません。
ドキドキしながら時間通りに父の言う場所へ行って、ポンペイ展を見たことが、歴史への興味を持ったきっかけだったのではないかと今は思います。
さて、うちの子どもたちにとってお父さんとは。
長男が高校生の時
「他人のためにあんなに一生懸命 力になろうとして、感謝されているわけでもないのに自分の時間を使って、損ばかりしているのに他人を恨まない。僕にはできない。すごいと思う」
他人の世話ばかり焼いて、ろくろく家族との時間も取れなかった父を、そういう目て見てくれていた長男にこそ、感謝です。
娘が就職してしばらくしてから
「お父さんは他人を女だから、年下だから、と見下したりすることが絶対ない。お母さんに対する態度を見ていると、本当にいい人だなあって、そういう人ってめったにいないんだなあって、しみじみ思う」
それは、私が嫌な人ってことではないよね?どきどき。
次男が最近
「お父さんはぼくが小さい時からずっと、子どもたちのことを好きって言い続けて、態度で示してくれた。僕は必ずしもお父さんの期待に応えられなかったと思うし、そのことは申し訳ないと思うけど、それでもずっと好きっていうことを示してくれたことは、すごくありがたいと思う」
さあ、みんな。
あとはこれらの気持ちを直接お父さんにぶつけようじゃないか!
お父さんは、誰からも「好き」とか「尊敬してる」と言ってもらえないことを、実は少し寂しいと思っているぞ。
誰か。
誰か一人でも「好き」って言ってあげて。
あと、こんないいお父さんをきみたちに与えたこの母のことも、「好き」って言って。
頼む。(笑)
本日の読書:邪悪 上 パトリシア・コーンウェル
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カバー裏より
『ハリウッド大物の娘の死を警察は事故と判断しているが、州検死局長スカーペッタは疑念を抱く。それはさながら誰かが彼女だけにわかるよう、死体に証拠を残しているかのようだった。FBIの家宅捜索など様々な妨害に遭いながら事件の背後にある秘密を明らかにしていく一方、愛するルーシーに危険が迫る。』
最初の事件、警察は事件とみているのにケイとマリーノだけは殺人と思っている。
その理由は全然明かされなくて、ただ、事故死というにはあまりに不自然だということだけが何度も繰り返され(その辺でうんざりしてしまったけど)、だけどその現場をほったらかして、二人はルーシーの家に向かう。
それは、キャリーが送り付けた不穏な動画のせい。
だったら、どちらか一人が様子を見に行けばいいんじゃないの?
理由を知らないマリーノは強引に連れていかれたわけだけど。
そもそもその動画の存在をケイは誰にも言わない。
その秘密主義がいつも理解できない。
自分一人の秘密にして、なにが解決できるの?
一度も解決できたためしがないじゃん。
仕事もルーシーのことも誰にも任せない。
そしてどちらも中途半端。
私に言わせるとケイは決してできる女ではない。
”自分は自制心の強い慎重な人間であると信じてきた。忍耐力があって辛抱強く、論理的で、感情に動かされない科学者のつもりでいた。”
私はケイほどいつも他人にイラついて、感情を爆発させないように努力していると言い続ける人を知らない。
300ページ以上も費やして、最初の事件は後半のエピソードに何も関係していないのだとしたら、書いてあることは、キャリーが生きているのかあ死んでいるのかはわからないけど、ケイの精神状態は非常に不安定で、ルーシーはいつも通り好戦的であるということだけだ。
全く進歩なし。


