
朝、台風一過の青空に半分の月。
肉眼でははっきり見えたのに、写真に撮ると
月はどこだ!?
正解は中心よりやや左。
ここまで書いても、わかるかしら?な小ささ。
人間の目って不思議ね。
はっきりしっかり見えたのよ。
本日の読書:穢れの町 アイアマンガ―三部作 2 エドワード・ケアリー
![]() | 穢れの町 (アイアマンガー三部作2) (アイアマンガー三部作 2) 3,024円 Amazon |
Amazonより
『月桂樹の館で暮らす男の子ジェームズ。ある日館を逃げ出したジェームズは、フィルチングの町で、決して使うなと言われていた金貨でパンを買ってしまう。それがとんでもない事態を招くとも知らず…。物の声を聞く能力をもつクロッド・アイアマンガーと、勇敢な召使いのルーシー。世にも奇妙で怖ろしい運命に見舞われた二人の未来に待つのは?堆塵館に何が起きているのか。著者本人によるイラスト満載。『堆塵館』で読書界に衝撃を与えた三部作第二部。 』
いやあ、なんだろう。
ゴミがあふれかえり、汚物にまみれ、ネズミが逃げ出し、虫が湧く。
そんな世界の話なのに。
クロッドもルーシーも決して美形でもなければ清潔でもないのに。
彼らの愛は美しいと思う。
ロンドン中のごみの処理を一手に引き受けるアイアマンガ―一族。
しかし、彼らにとって金の生る木であるゴミに執着しすぎて、ついにごみの山に飲み込まれてしまった堆塵館。
物に執着しすぎて、物と人間の区別すら曖昧になる。
前巻で堆塵館から逃げ出そうとして果たせなかったクロッドとルーシー。
その生死すら定かでないまま巻は終わったのだが、この巻で二人は物に変えられ、離れ離れになっている。
クロッドは殺人鬼・仕立屋によって、ルーシーはゴミと一体化した人間・ビナディットによって人間に戻され、運命は二人を再びめぐり合わせる…のだけど、この事態を引き起こしたアイアマンガ―を止めるため、自分のするべきことをするために、二人は再び離れ離れに。
一族に取り囲まれてしまったクロッドと、雪崩のように押し寄せるゴミと業火に包まれたルーシー。
ふたりの運命は!?
ってとこでまた、次巻に続く。
ロンドンから離れたところに、ロンドン市民が見えないように、隔離され、押し込められていたゴミが、その臭気が、毒が、ロンドン市民を侵し始める。
その穢れをこれ以上拡散させないようにロンドンが決定したことは、穢れの町を焼き払うこと。
ゴミは出すけれども、後処理は見えないところに任せるロンドン市民は、現代の私たちと同じである。
そして抑えることのできなくなった穢れを、焼き滅ぼして清潔と言い張るのはまるで…。
この話が一体どのように終わりを迎えるのか。
あと一巻で終わってしまうのがもったいない。
こんなに穢れに満ちた世界なのに、離れがたいと思わせる筆力。
ああ。

