昨日今日と、都外の職場に朝出勤してから、午後に都内出張をしています。
特に何をするわけでなくても、出張というと気疲れがしてしまいます。メンタルがポンコツなので。
都内出張だといつもより早く家に帰れるのですが、なぜか9時ぐらいまで爆睡してしまいます。昨日もね。
さて今日の出張先は渋谷です。
午前中、先に出先へ行っていた補佐から電話がありました。
「渋谷駅からすぐのところ…ほら…なんだったっけ…」
彼は仕事ができる男なのですが、絶望的に固有名詞が出てきません。
「ほら…あの…なんだっけ…駅の近くの…メヒカリ…」
あ、ヒカリエですね。メヒカリだと、魚です。
「そう、それ。駅から出たらすぐの、そこから右にまっすぐ行ったら右にあるから、すぐわかるよ」
はい、わかりました。
事前に見た地図とは若干位置が違うようでしたが、何しろ現在そこに行っている人からの電話です。信じざるを得ません。
駅から右に行くと…やっぱりなんか違う。
グーグルマップで確認すると、どうも駅から左のようです。
駅に戻って道路の右側を見ながら歩く。
…そのビルは左側にありました。
彼は仕事ができる男なのですが、絶望的に右左が逆のようです。
そのヒカリエの入り口にあった謎の足跡。
熊…?

正解は恐竜でした。

なかなか楽しい出張でしたが、金曜の夕方に渋谷にいるなんて、多分今日が最初で最後。
どこかに寄り道をして帰りたかったのはやまやまですが、宅急便が届く予定があったので、早々に家へ帰ったのでした。
ちょっと残念。
本日の読書:楊令伝 十三 青冥の章 北方謙三
カバー裏より
『楊令(ようれい)率いる梁山泊は北京大名府を占領し、自由市場を開く。だが、同志の中からは、天下を取るべきだという声も上がり始めていた。金国の傀儡国家・斉は、扈成(こせい)が宰相となり、都を開封府へと移して勢力を拡げる。北京大名府を離れた張俊(ちょうしゅん)は、扈成と結んで斉軍に加わった。一方、金国は、中元の岳飛(がくひ)を討つべく、蕭珪材(しょうけいざい)軍を出動させた。蕭珪材は護国の剣を佩(は)き、戦場へと向かう。楊令伝、相克(そうこく)の第十三巻。』
ひとつの目的のために、大勢が心を一つにして立ち向かう。
そんな時代を過ぎてしまった梁山泊は、もう一枚岩ではない。
国を造る。
いうのは簡単だが、思い描く国の形はそれぞれ。
楊令に託す国の形が、自分勝手なものになってきたとき、梁山泊の未来に暗雲が立ち込めてくる。
まるで哲学の書のように、「国とは?」を考える人物たち。
国とは、民衆を守るための強い軍隊と考えた岳飛は、守ってきたはずの民衆から反乱を起こされる。
国とは、民衆から搾り取った税金で潤っていくものと考える旧宋の生き残りたち。
国とは、民族の独立のためにあるものと考えた女真族の国・金。
国とは、民衆が安寧に暮らせる場所と考える楊令。
歴史的に見ると梁山泊は生き残れない。
だとしたら物語の着地点はどこか。
楊令が生きている限り梁山泊は負けないのなら、楊令の死をもって終わるのか。
しかし楊令は戦いに負けることはないはずだ。そういう存在に作られている。
だとしたら病死、事故死、暗殺、自殺…のうちのどれかなのか。
「仲睦まじい父と子」という存在が楊令の唯一の弱点で、それすら克服しかかっている現在、楊令は無敵だ。
けれどなんでだろう、巻が進むにつれて楊令の内心が虚ろに感じる。
何のために闘い、何を守ろうとしているのか。
誰に相談することもできない、誰にも意見を聞くことがない、絶対的な頭領・楊令。
楊令の幸せはどこにあるのかな。
軍事的過ちをうやむやのうちになかったことにされた李英は、やっぱり自分を反省することなく、出世できない不満だけを膨らませていくことになった。
「あれはなかったことになったはずなのに、なぜだ?」
反省するきっかけを得られなかった李英は、成長するきっかけも得られなかった。
これは本当に聚義庁(しゅうぎちょう)の落ち度だ。
そして、楊令から子ども呼ばわりされた岳飛が、今は子持ちなのである。
時間の流れが速すぎて…私も年を取るはずだよ。←違う

BGMは藤原さくら『Soup』でした。
特に何をするわけでなくても、出張というと気疲れがしてしまいます。メンタルがポンコツなので。
都内出張だといつもより早く家に帰れるのですが、なぜか9時ぐらいまで爆睡してしまいます。昨日もね。
さて今日の出張先は渋谷です。
午前中、先に出先へ行っていた補佐から電話がありました。
「渋谷駅からすぐのところ…ほら…なんだったっけ…」
彼は仕事ができる男なのですが、絶望的に固有名詞が出てきません。
「ほら…あの…なんだっけ…駅の近くの…メヒカリ…」
あ、ヒカリエですね。メヒカリだと、魚です。
「そう、それ。駅から出たらすぐの、そこから右にまっすぐ行ったら右にあるから、すぐわかるよ」
はい、わかりました。
事前に見た地図とは若干位置が違うようでしたが、何しろ現在そこに行っている人からの電話です。信じざるを得ません。
駅から右に行くと…やっぱりなんか違う。
グーグルマップで確認すると、どうも駅から左のようです。
駅に戻って道路の右側を見ながら歩く。
…そのビルは左側にありました。
彼は仕事ができる男なのですが、絶望的に右左が逆のようです。
そのヒカリエの入り口にあった謎の足跡。
熊…?

正解は恐竜でした。

なかなか楽しい出張でしたが、金曜の夕方に渋谷にいるなんて、多分今日が最初で最後。
どこかに寄り道をして帰りたかったのはやまやまですが、宅急便が届く予定があったので、早々に家へ帰ったのでした。
ちょっと残念。
本日の読書:楊令伝 十三 青冥の章 北方謙三
![]() | 楊令伝 十三 青冥の章 (集英社文庫) Amazon |
カバー裏より
『楊令(ようれい)率いる梁山泊は北京大名府を占領し、自由市場を開く。だが、同志の中からは、天下を取るべきだという声も上がり始めていた。金国の傀儡国家・斉は、扈成(こせい)が宰相となり、都を開封府へと移して勢力を拡げる。北京大名府を離れた張俊(ちょうしゅん)は、扈成と結んで斉軍に加わった。一方、金国は、中元の岳飛(がくひ)を討つべく、蕭珪材(しょうけいざい)軍を出動させた。蕭珪材は護国の剣を佩(は)き、戦場へと向かう。楊令伝、相克(そうこく)の第十三巻。』
ひとつの目的のために、大勢が心を一つにして立ち向かう。
そんな時代を過ぎてしまった梁山泊は、もう一枚岩ではない。
国を造る。
いうのは簡単だが、思い描く国の形はそれぞれ。
楊令に託す国の形が、自分勝手なものになってきたとき、梁山泊の未来に暗雲が立ち込めてくる。
まるで哲学の書のように、「国とは?」を考える人物たち。
国とは、民衆を守るための強い軍隊と考えた岳飛は、守ってきたはずの民衆から反乱を起こされる。
国とは、民衆から搾り取った税金で潤っていくものと考える旧宋の生き残りたち。
国とは、民族の独立のためにあるものと考えた女真族の国・金。
国とは、民衆が安寧に暮らせる場所と考える楊令。
歴史的に見ると梁山泊は生き残れない。
だとしたら物語の着地点はどこか。
楊令が生きている限り梁山泊は負けないのなら、楊令の死をもって終わるのか。
しかし楊令は戦いに負けることはないはずだ。そういう存在に作られている。
だとしたら病死、事故死、暗殺、自殺…のうちのどれかなのか。
「仲睦まじい父と子」という存在が楊令の唯一の弱点で、それすら克服しかかっている現在、楊令は無敵だ。
けれどなんでだろう、巻が進むにつれて楊令の内心が虚ろに感じる。
何のために闘い、何を守ろうとしているのか。
誰に相談することもできない、誰にも意見を聞くことがない、絶対的な頭領・楊令。
楊令の幸せはどこにあるのかな。
軍事的過ちをうやむやのうちになかったことにされた李英は、やっぱり自分を反省することなく、出世できない不満だけを膨らませていくことになった。
「あれはなかったことになったはずなのに、なぜだ?」
反省するきっかけを得られなかった李英は、成長するきっかけも得られなかった。
これは本当に聚義庁(しゅうぎちょう)の落ち度だ。
そして、楊令から子ども呼ばわりされた岳飛が、今は子持ちなのである。
時間の流れが速すぎて…私も年を取るはずだよ。←違う

BGMは藤原さくら『Soup』でした。
