
逆にシャワーだけってのができません。
湯舟に使って初めて「お風呂に入ってる」と実感します。
東京の家のお風呂は、のびのび足を延ばせるわけではありませんが、それでも湯船につかりながら本を音読すると、心身ともにすっきりします。
とはいえ、温泉に行きたい。
札幌にいると、日帰り温泉なんてあちこちにあるのでありがたみがありませんでしたが、こちらにいると温泉ってやっぱりプチ贅沢。
ゴールデンウィークに、静岡にいる次男のところに行こうって10さんが言うから、てっきり温泉に泊まるのかと思ったら、「ビジネスホテルでいいよね?」
へ?今、なんと?
「最悪日帰りでもいいか。どうせ次の日も休みなんだから、家で疲れを取ればいいもんね」
私は、温泉で、疲れを、取りたいのっ!
どうしてこう、いつもいつも、私の希望と真逆の方向を選択するんだ、彼は!
いつになったら分かり合えるのでしょう、私たちは。(最悪私のことをわかってくれれば、私の方は別に理解しなくてもいいやと思っているけど(笑))
本日の読書:楊令伝 十二 九天の章 北方謙三
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カバー裏より
『金国内での政争を粘罕(ネメガ)が制し、漢人を推戴した傀儡国家・斉が中原に建国された。李富(りふ)が操る南宋では、趙構(ちょうこう)が『抗金』の檄を飛ばし、皇太子に(しん)を冊立する。一方、梁山泊は西域との交易を順調に続け、さらに富を増やし始めていた。だが、李媛(りえん)と李英(りえい)の姉弟が護衛する梁山泊の商隊が、突如、金軍に襲われる。急襲を知らせるため、王定六(おうていろく)は梁山泊へ向けて疾風の如く駆け抜ける。楊令伝、火急の第十二巻。』
今回の展開はちょっと納得いきません。
ネタバレになるけど、いいかしら。(ダメなら読まないでね)
梁山泊は交易による莫大な利益によって、民から多額の税を徴収しなくてもすんでいる。
そのため梁山泊の商隊を軍が護衛している。
李媛が指揮する商隊を護衛していたのは弟の李英が率いる隊だった。
姉弟の父は、重装備部隊の隊長だった李応。
梁山泊には二世の将校が結構いる。
その中で、なかなか結果を出せない、上に引き上げてもらえない李英は焦っていた。
そんな時商隊が金軍に襲われて、李英は積み荷を守ることよりも、手柄を立てることを優先してしまった。
手柄を立てる=敵を打ち取ることが、積み荷を守ることだと思い込んだということも、ある。
しかし李媛はそんな弟を解任して、現場の指揮を執る。
結果として李媛の判断は正しかったわけだ。
なのに、梁山泊は、楊令の感傷(?)により、せっかく捕まえた捕虜を解放し、李英を元の部署にもどす。
なのに梁山泊は、「李媛がうるさい。黙らせろ」と言う。
正論なのはわかるが、うるさい、と。
いやいやいや。
李媛が正しいでしょ。
結果で判断するのが軍隊じゃないの?
判断ミスで、たくさんの人命を失うことになり、財産を奪われることになったかもしれなかったことを、なかったことにすることは、ほかの兵の士気にかかわるんじゃないの?
李媛は確かに北京大名府や開封府を攻め落としたいという野望を持っていたけど。
今は交易の仕事に誇りを持っている。
だからこそ、自分の感情だけで突っ走ってしまった弟を許せなかったのだ。
それを梁山泊は「黙らせろ」と。
黙らせるために、李媛にショックを与えるために、もともと李家に仕えていた杜興が自裁した。
私にはどうしても、杜興が命をかけてまで李媛を黙らせなければならないとは思えなかった。
李英の処遇に、誰も異を唱えない梁山泊が、不気味だと思った。
それ以外では、王定六や鮑旭のように、地味な仕事を実直に続けてきた者たちの死が辛かった。
特に鮑旭、まさしく朱仝が乗り移ったかのような戦いっぷり。ああ。
燕青のリタイヤも寂しい。
しかし感度が鈍ることは命を失うことにつながるのだから、燕青も年を取ったということなのだろう。
史進が50歳ですと?あの暴れん坊がねえ…。

BGMはOasis『Ain’t Got Nothin’』でした。
