さすがにこれは嘘くさいし、ボケようにもストレートだし、困ったにゃあ。
だけど舞台劇のチケット運が大吉だったらいいなあ。
当たるといいなあ。
当たりたいなあ。
だけど娘が申し込んでくれたのだから、娘の運にかけるしかないのか。
ああ、でも、当たりたいなあ。


本日の読書:楊令伝 十 坡陀の章 北方謙三



カバー裏より
『宿敵・童貫(どうかん)を討ち、梁山泊は宋禁軍との闘いを終える。戦勝後に頭領の楊令(ようれい)が目指したのは、交易によって富む、小さく豊かな国の姿だった。その実現のため、梁山泊は、日本と遥か西域とを結ぶ交易路を開拓する。一方、金軍はついに開封府を陥として、宋王朝の廃止を宣言した。だがその時、李富(りふ)は青蓮寺(せいれんじ)の拠点を江南に移し、李師師(りしし)とともに新国家誕生に向けて動き始めていた。楊令伝、混迷の第十巻。』

童貫を討ったことにより、戦いは一度終結する。
宋をめぐる思惑は、あちこちに不穏のたねを残しているけれど、楊令はこれ以上梁山泊を大きくするのではなく、民が安心して豊かに暮らせる国づくりを考える。

ここからみんなが幸せになっていければいいのだけど、そうはならないのが哀しいところ。
侯真は失うために人生を生きているような気がして不憫。
花飛麟のような感じで生きていくのかしら。

戴宗はもう使えないのではないか。
宋江と出会ったばかりの頃の戴宗は、懐の大きな人だったのに、今は何よりも心が老いて、小さく凝り固まってしまっている。
それなのに肉体の衰えがほとんどないせいで、心の老いに気づくことができない。
いつか、きっととんでもないことを仕出かしてしまうのではないかという予感と、妙に公孫勝が戴宗をさりげなくフォローしているので、最終的にはたいそうのせいで公孫勝が死ぬんじゃないかと不安になる。

李媛もそうだけど、想い描く理想の国の姿が楊令と違う場合、それは梁山泊にとっての大きな穴になってしまうのではないかと思う。
それを埋められるほど、まだ梁山泊は大きくはない。
なんとかみんな足並みをそろえて欲しいけれど、それでは小説にならないもんなあ。

岳飛が急激に成長した。
童貫が生きていた時は、童貫の言うことを聞いているだけの、まだまだひよっこだったのに、急に一軍を率いる将の風格がついてきた。
経験と置かれた立場がひとを成長させるんだなあ。


ペタしてね
BGMはローレン・オルレッド『ネヴァー・イナフ』でした。
『グレイテスト・ショーマン』のサントラをパワー・プレイ。
どの曲もみんな好き。
うっとり。