昨年末から、仕事の関係で明治初期のあれやこれやを調べていました。
仕事とは言っても、わが社のトップのほんの思いつきの一言からふりかかった仕事なので、何度か都内の図書館にも通いましたが、基本は本来業務の合間にこつこつネット検索がメインです。
とりあえずプロジェクトチームのサブリーダーが公的な説明をしやすいように、いろいろと資料を集めるのが私に役目です。
図書館司書の資格を取ってうん十年、初めて司書らしい仕事。
嬉しい。
プロジェクトチームの最末端の私の一つ上が室長なのですが、歴史にまったく興味のない人なのです。
私は日本史大好きなので、明治維新に関して独自の極論を持っていますが、室長は学校で習った以上のことはほぼ知らない。
学校で習った明治維新だと、幕府の無能感がものすごいんですよね。バカばっか。
でも本当は違うのよ。
薩摩はまだしも。
長州って、思想的柱の吉田松陰は死んじゃってるし、松下村塾の優秀な塾生たちも多くは戦いの中で死んじゃってます。
高杉晋作が作った騎兵隊の生き残りたちは、後日、明治政府のなかでの長州藩の発言力を低下させないために、桂小五郎に討伐されちゃいますからね。
政府の中に入り込んでいたのは、修羅場を逃げ切った人と、修羅場時代に下っ端で矢面に立たなかった人ばかりなんです。
だから、明治になりました→薩長でうまいこと日本を近代化しました。
ということにはなりません。
そもそも外国を排除したがっていたのが長州で、幕府の中には西洋の学問を勉強する部署もありましたし、西洋の技術を教わったり独学で身につけたりした人もたくさんいましたし、なにより、幕末と言えども普通に庶民は日常生活を送ることができていたんですよ。
行政力はかなり高かったといっていいんです。
王政復古ということで官僚制度を大きく変えた明治政府です。
ですが、政府内の勢力争いの結果、最初の何年かは数ヶ月ごとに組織の名称や所掌業務がころころ変わるような混乱時に、旧幕臣と言われる人たちが明治政府の中で誠実に仕事をしていたことは、もっと知られてもいいと思うんだけどなあ。
明治の職員録を見ると、出身藩と身分が書かれているの。
士族と平民が並んで表記されているのを見ると、一見平等になったような気もしますが、ずっとその身分が付いてまわるのはやっぱり平等の視点ではないですよね。
いろいろ調べた明治の制度を、研究論文としてまとめるように言われました。
論文なんて書いたことないので出来るかどうかわかりませんが、せっかく調べたことなので、時折ブログにネタとして書くかも、です。
明治維新、奥が深いですよ~。
本日の読書:2018長谷川慶太郎の大局を読む 長谷川慶太郎
2018長谷川慶太郎の大局を読む/徳間書店

¥価格不明
Amazon.co.jp
Amazonより
『10月総選挙を自ら主宰する月刊CD情報「長谷川慶太郎の世界は変わる日本が動く」で8月に予測。トランプ大統領誕生を自著で予測。老いてますますその分析力に磨きがかかる著者が米朝戦争、総選挙の結果と日本の未来、毛沢東を目指す習近平独裁政権、メルケル四選とEU銀行倒産そして今、絶頂期にあるアメリカ経済の動向を分析する。因みに何故10月に総選挙を実施することにしたのか。金正恩の次の狙いは水爆実験だが10月に全人代を控えた中国、11月にロシア革命等の行事のあるロシアをこれ以上刺激したら北朝鮮は完全に孤立してしまう。従って10,11月は北朝鮮が大人しくしている。「総選挙をするならまさに今でしょ」。安倍首相のブレインの中には大局観を持った切れ者がいる─。 最後に著者は「まえがき」の結びでこう語る。「今後日本はどうすればよいか。これは戦前戦中戦後を生きてきた著者の提言として聞いていただきたい。日本は憲法を改正しNATO軍に加盟(文中詳述)しPKOにも積極的に参加して軍事的貢献と同時に今まで通りの経済貢献を果たしていく─三人のアナクロニスト(文中詳述)に対抗していくにはこの道しかないと思うのだがいかがなものだろう」』
この手の本は勧められたとき以外に手に取ることはないのだけど、今の日本や世界を分析した本としては優れた本だと思う。
ただし同じ分析結果を見ても、それをどう判断するかはまた別の話。
どうも私は彼と意見が合う気はしない。
わかりやすかったのはインフレとデフレの話。
戦争をするとインフレになる。
平和が続けばデフレになる。
だからこの平成のデフレ不況を脱却するためには、戦争に参加して軍事貢献と経済貢献をすればいい。
これが著者の主張。
私は、デフレがデフォルトである経済を考えていけばいいと思うのだけど、やっぱり金持ちになりたい人は多いからなあ。
あと、韓国の文大統領は、今現在の利権よりも、将来韓国の歴史に名を残したいという野望があるのかなあなんてことを思う。
派手にニュースになるようなことをしたがりますよね。
日本の政権が何を考え、どういう政策を立てているのか、恥ずかしながら今まであまり興味はなかった。
ニュースで知る程度。
そのニュースもろくに見てないし。
でも、安倍政権の施策についても詳しく解説してあって、大変勉強になる。
うちの職場の人たちは、これを踏まえてああいうことをやっているのか、など、仕事に直結する理解。
読まず嫌いはいかんなと、またもや反省。
好きか嫌いかと言われれば、やっぱり嫌いだけど。

仕事とは言っても、わが社のトップのほんの思いつきの一言からふりかかった仕事なので、何度か都内の図書館にも通いましたが、基本は本来業務の合間にこつこつネット検索がメインです。
とりあえずプロジェクトチームのサブリーダーが公的な説明をしやすいように、いろいろと資料を集めるのが私に役目です。
図書館司書の資格を取ってうん十年、初めて司書らしい仕事。
嬉しい。
プロジェクトチームの最末端の私の一つ上が室長なのですが、歴史にまったく興味のない人なのです。
私は日本史大好きなので、明治維新に関して独自の極論を持っていますが、室長は学校で習った以上のことはほぼ知らない。
学校で習った明治維新だと、幕府の無能感がものすごいんですよね。バカばっか。
でも本当は違うのよ。
薩摩はまだしも。
長州って、思想的柱の吉田松陰は死んじゃってるし、松下村塾の優秀な塾生たちも多くは戦いの中で死んじゃってます。
高杉晋作が作った騎兵隊の生き残りたちは、後日、明治政府のなかでの長州藩の発言力を低下させないために、桂小五郎に討伐されちゃいますからね。
政府の中に入り込んでいたのは、修羅場を逃げ切った人と、修羅場時代に下っ端で矢面に立たなかった人ばかりなんです。
だから、明治になりました→薩長でうまいこと日本を近代化しました。
ということにはなりません。
そもそも外国を排除したがっていたのが長州で、幕府の中には西洋の学問を勉強する部署もありましたし、西洋の技術を教わったり独学で身につけたりした人もたくさんいましたし、なにより、幕末と言えども普通に庶民は日常生活を送ることができていたんですよ。
行政力はかなり高かったといっていいんです。
王政復古ということで官僚制度を大きく変えた明治政府です。
ですが、政府内の勢力争いの結果、最初の何年かは数ヶ月ごとに組織の名称や所掌業務がころころ変わるような混乱時に、旧幕臣と言われる人たちが明治政府の中で誠実に仕事をしていたことは、もっと知られてもいいと思うんだけどなあ。
明治の職員録を見ると、出身藩と身分が書かれているの。
士族と平民が並んで表記されているのを見ると、一見平等になったような気もしますが、ずっとその身分が付いてまわるのはやっぱり平等の視点ではないですよね。
いろいろ調べた明治の制度を、研究論文としてまとめるように言われました。
論文なんて書いたことないので出来るかどうかわかりませんが、せっかく調べたことなので、時折ブログにネタとして書くかも、です。
明治維新、奥が深いですよ~。
本日の読書:2018長谷川慶太郎の大局を読む 長谷川慶太郎
2018長谷川慶太郎の大局を読む/徳間書店

¥価格不明
Amazon.co.jp
Amazonより
『10月総選挙を自ら主宰する月刊CD情報「長谷川慶太郎の世界は変わる日本が動く」で8月に予測。トランプ大統領誕生を自著で予測。老いてますますその分析力に磨きがかかる著者が米朝戦争、総選挙の結果と日本の未来、毛沢東を目指す習近平独裁政権、メルケル四選とEU銀行倒産そして今、絶頂期にあるアメリカ経済の動向を分析する。因みに何故10月に総選挙を実施することにしたのか。金正恩の次の狙いは水爆実験だが10月に全人代を控えた中国、11月にロシア革命等の行事のあるロシアをこれ以上刺激したら北朝鮮は完全に孤立してしまう。従って10,11月は北朝鮮が大人しくしている。「総選挙をするならまさに今でしょ」。安倍首相のブレインの中には大局観を持った切れ者がいる─。 最後に著者は「まえがき」の結びでこう語る。「今後日本はどうすればよいか。これは戦前戦中戦後を生きてきた著者の提言として聞いていただきたい。日本は憲法を改正しNATO軍に加盟(文中詳述)しPKOにも積極的に参加して軍事的貢献と同時に今まで通りの経済貢献を果たしていく─三人のアナクロニスト(文中詳述)に対抗していくにはこの道しかないと思うのだがいかがなものだろう」』
この手の本は勧められたとき以外に手に取ることはないのだけど、今の日本や世界を分析した本としては優れた本だと思う。
ただし同じ分析結果を見ても、それをどう判断するかはまた別の話。
どうも私は彼と意見が合う気はしない。
わかりやすかったのはインフレとデフレの話。
戦争をするとインフレになる。
平和が続けばデフレになる。
だからこの平成のデフレ不況を脱却するためには、戦争に参加して軍事貢献と経済貢献をすればいい。
これが著者の主張。
私は、デフレがデフォルトである経済を考えていけばいいと思うのだけど、やっぱり金持ちになりたい人は多いからなあ。
あと、韓国の文大統領は、今現在の利権よりも、将来韓国の歴史に名を残したいという野望があるのかなあなんてことを思う。
派手にニュースになるようなことをしたがりますよね。
日本の政権が何を考え、どういう政策を立てているのか、恥ずかしながら今まであまり興味はなかった。
ニュースで知る程度。
そのニュースもろくに見てないし。
でも、安倍政権の施策についても詳しく解説してあって、大変勉強になる。
うちの職場の人たちは、これを踏まえてああいうことをやっているのか、など、仕事に直結する理解。
読まず嫌いはいかんなと、またもや反省。
好きか嫌いかと言われれば、やっぱり嫌いだけど。
