先週、42.195キロのリレーマラソンに出場してから、膝の調子が悪いという10さん。
東京の私のうちは、エレベーターのない建物の3階なので、階段の上り下りが大変そう。
だから今日はのんびり家で過ごしました。

一度だけ、昼食を食べに来るまでラーメン屋さんに出かけました。
ついでと言っちゃなんだけど、お米屋さんに寄り道してくれないでしょうか?

新潟でお米を30キロもらってきましたが、それは10さんが札幌に持って帰ります。
私は5キロないし10キロを買うつもりですが、これだけ雨が続くと、お米屋さんから傘をさしてお米を抱えて帰って来るのはさすがに大変。
なので、車のある時にお米を買っておこうという作戦。

そしたら10さんが、うちにはまだまだお米が残っているから、この30キロのお米をおいていくよと気前のいい提案。
いやしかし、30キロ抱えて階段を上るのは無理。

「俺が運ぶから」とはいうものの、膝が痛くて歩くのもゆっくりな10さんにそこまで甘えるわけにはいきません。
お米屋さんに行ってください。
「いや、俺が運ぶから」と、アパートの前に米袋をおいて、10さん有料駐車場に車を入れに行っちゃいました。

やっぱり10さんに甘えるわけにはいかないよね。
ひとり暮らしなのだから、自分のことは自分でしないと。(その割りにお米屋さんに連れて行けと言いましたが)
えっちらおっちら、一段一段休み休み上に運びました。えっへん。

なもんで、腰が痛くて痛くて。

膝の痛い10さんと腰の痛いわたくし。
ポンコツ老夫婦二人で、明日から雨の東北へちょっくら行ってまいります。



本日の読書:悪いうさぎ 若竹七海

カバー裏より
『女探偵・葉村晶は、家出中の女子高校生ミチルを連れ戻す仕事で怪我を負う。一ヶ月後、行方不明のミチルの友人・美和探しを依頼される。調査を進めると、他にも姿を消した少女がいた。彼女たちはどこに消えたのか?真相を追う晶は、何者かに監禁される。飢餓と暗闇が晶を追いつめる……好評の葉村晶シリーズ、待望の長篇!』

葉村晶シリーズ初の長篇。

メインの事件の他に、並行していくつかの事件を解決するパターンの小説はいくつかある。
全然関連のない事件をひょいひょい解決する探偵もいるけれど、葉村晶の場合は、ひとつの事件のやっかいが次の事件のやっかいを連れてきて、5つ6つのやっかい事を抱えながら悪戦苦闘して、最後の最後にドミノ倒しのように事件を解決する。
だから長篇の方が読みごたえがあって面白い。

今回だって、最初の事件で骨折した足を何度踏まれたことだろう。
足を引きずりながら駆け回り、家に帰ってお風呂で丹念にマッサージをして、次の日また踏まれるという…。
つくづくついてない探偵と言ってもいい。

しかも今回は拉致監禁され、自分の弱さと徹底的に向き合わねばならない羽目に陥る
普通は自分の弱さを知ったことで、弱さを乗り越える方向に話すがすすむが、作者は彼女の弱さに追い打ちをかけるように責め立てる。

事件自体も行方不明になった少女、殺された少女、家出したミチル、誰一人救われない。
歪んだ自意識、事なかれ主義、仲間意識など、大人の都合に振りまわされる少女たち。
本当に胸の悪くなるような事件で読むのが辛い部分もあったけれど、葉村晶の行動から目を離すことはできなかった。



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