
気づくと足許にうずくまっていて、いつもドッキリさせてくれる彼。〈もしくは彼女〉
今回は遠目から発見したので、そろそろ近づいてぱしゃり。
スフィンクス座りをしていらっしゃいます。
しかしズームをつかったので、実はそんなに二人の距離は縮まっていません。
この間の突然の雨のときは、ミケちゃんと2匹、仲良く雨宿りしていました。
他にもトラちゃんとかシロちゃんとか、結構近所にいらっしゃるので、時々窓の外から猫会議が紛糾してギャーギャー騒いでいる声も聞こえます。
こういうのって、札幌ではなかったのでとても新鮮。
本日の読書:カールの降誕祭 フェルディナント・フォン・シーラッハ
Amazonより
『ドイツでは、クリスマスに最も殺人が多い。十世紀から続く貴族トーアベルク家のクリスマスの惨劇を描いた表題作と、日本人の女子留学生に恋をしたパン職人の物語「パン屋の主人」、公明正大だった裁判官の退職後の数奇な運命を描く「ザイボルト」を収録。本屋大賞翻訳小説部門第1位『犯罪』のシーラッハによる珠玉の短編を、気鋭の版画家タダジュンの謎めいたイラストが彩る。ふたりの天才が贈るブラックなクリスマス・プレゼント。』
目次
・パン屋の主人
・ザイボルド
・カールの降誕祭(クリスマス)
短編が3作。
ぜんぶ合わせても100ページにも満たない。
そして犯罪が3つ。
そのうち殺人が2件。
しかし悪意をもった犯罪者はいない。
悪意をもたずに起こす殺人。
それは、犯人にとってはやむを得ない行動であるのだが、第三者からすると、行為に手を染めてしまうその一線が、壁の薄さがうすら寒い。
もう一人の犯罪者は…彼の犯した罪は、本当に社会悪だっただろうか?
しかし信念を持って起こした行動を、彼がずっと守ってきた法律が犯罪と断じた時、彼の中の何かが壊れてしまった。
彼の充実した人生は、一体どちらにあったのか?
短い小説ばかりだけれど、読んだ後に残されたものはとても重い。
