母の日、何してあげる?
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ゴールデンウィークに顔見せに行ったから、母の日は特になし。
子どもの頃はねえ、絵…は苦手だから描かなかったけれど、お手伝い券…はお手伝いされるの嫌いな人だったからあげなかったけれど…肩たたき券はあげたな。
ただし、猛烈肩こりの母は、私ごときが叩いたところで屁でもないので、肩たたきを頼まれたことはございません。
親不孝な娘だよ。
就職してからは、特に何の日ってこともなく2~3ヶ月に1回くらい、食事に連れて行ったりしてました。
お寿司が好きな人なので、いつもお寿司を食べに行っていた。
たまには中華とかフレンチはどう?って聞いても、「お寿司でいいよ」と言うので、いつもお寿司。
私はバカみたいに素直に言葉通りに受け取るタイプで、母は本心をいつも言葉の裏に隠す人だったから、「お寿司でいい」と言われても、本当にお寿司で良かったのか、いつも自信がなかった。
そーゆーのが本当にめんどくさくって嫌だったから、私自身は裏も表も表の人間になってしまった。
さて、今年は次男と自分の引っ越しで、下見も含めてずいぶんお金がかかってしまった春でしたが、ゴールデンウィークに札幌に帰ったのは長男の奢りだったので、大変助かりました。
もちろん自分の分は払おうと思っていたのですが「少し早いけど母の日のプレゼントっていうことで」
ありがとうと喜ぶ私を見て10さんの目がきらりと光る。
しかしすかさず長男が「父の日は特に予定していません」とくぎを刺す。
そんなマピ家の母の日事情。
本日の読書:トワイライト 重松清
カバー裏より
『小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに母校で再会した同級生たち。夢と希望に満ちていたあのころ、未来が未来として輝いていたあの時代―しかし、大人になった彼らにとって、夢はしょせん夢に終わり、厳しい現実が立ちはだかる。人生の黄昏に生きる彼らの幸せへの問いかけとは?』
「40歳になったら開けよう」と埋めたタイムカプセルを、学校が閉校になったため1年早く開けることになった。
ジャイアンと言われていた徹夫と、しずかちゃんのようにしっかり者の真理子夫婦。のび太と言われていた克也、誰とも群れずに孤高を保っていた文学少女ケチャこと淳子、たった数ヶ月だけしかクラスメートではなかった転校生の杉本、そして、ずっと変わらずにのんびりマイペースの浩平。
夫の暴力により家庭崩壊寸前の徹夫と真理子。かつての天才少年克也はリストラの対象になり、カリスマ予備校講師だった淳子の人気は翳っていた。
あのころの未来はバラ色ではなかったのか?
もう、読み進むのが辛くて辛くて。
ねっとりと絡みつくような負の感情。
自分で立とうとせずにもたれ合う。
問題を先送りし、ダメだと思ったら逃げ出す。
確かに40歳って、仕事でも家庭でも行き詰ったりする時期かもしれない。
だけど40歳って、人生のトワイライトか?
21世紀になったばかりの、バブルがはじけて沈んでいくばかりだったあの時代。
誰にも等しく転機はおとずれたはずだ。
だけど、彼らの落ちっぷりはどう?
闘病中の杉本と、変わらない浩平以外の4人はうじうじぐるぐる悩み続ける。
ああ辛い。
鬱陶しい。
読むの止めたいけど、読み始めちゃったしなあ。
特に真理子はひどい。
自分しか見えないから平気で他人を降りまわすし、おいて行かれている子どもたちの気持ちも考えない。
最後の彼女の心の動きは、正直よくわからない。
ストーリーの都合としか思えなかった。
ただ、淳子は、いい。
選ばなかったもうひとつの道に、戻れたかもしれないのはいつまでだったのか?
そんなことくらいは誰でも考えるだろう。
負けないようにまっすぐ立つだけではなく、自分をいたわることを覚えた淳子はこの先も自分らしく生きていけると思った。

