食べ始めると止まらないもの。それはポテトチップス。
特に好きなのが、カルビーの堅あげポテトなんですわ。
食べ始めると止まらないので、最初からあまり買わないように気をつけているのですが、期間限定を見るとつい買ってしまう悲しい性。
そんなわけで買っちまいました。
堅あげポテトの梅とごま油味。
梅がメインでごま油なんてほんの風味づけだろうと思ったら、思いのほかがっつりごま油味。
そしてこれが旨い!
「お母さん、一気に行っちゃうんですか?」と娘に言われ、あ、いやいや、この一枚でやめとくよ、うん。
このポテトチップスを砕いて、ドレッシング兼クルトン代わりにサラダに載せてもおいしいね、きっと。
というか、ポテトチップス抜きにしてもこの味は使えるよ。
などと娘と盛り上がり、さっそく今日作ってみましたの。
ゆでダコの梅とごま油味。
まあ、タコはタコであるだけで旨いのですが、梅酢ダコという例もあることですし、いっちょ作ってみるか、と。
1.ゆでダコをぶつ切りにする
2.種を取った梅干を叩いてペースト状にし、少量の出汁で伸ばす
3.前項の梅ペーストをタコにからめた後、ごま油を回しかけする
一応これで出来上がりですが彩りがさびしいので、青ねぎのみじん切りを散らす。
うん、これは酒がすすむ。←こればっか
胡瓜やブロッコリーなんかにかけてもおいしいと思いますが、野菜の場合は味がしみる時間を逆算して作った方が良いです。
本日の読書:エンジェルメイカー ニック・ハーカウェイ
裏表紙より
『大物ギャングの息子として生まれたジョー・スポークは、時計じかけを専門とする機械職人として静かに暮らしていた。しかし、彼が謎の機械を修理した日にすべてが変わった。客の老婦人は引退したシークレット・エージェント、謎の機械は第二次世界大戦後に開発された最終兵器の鍵だったのだ!そしてさまざまな思惑を持つ人々がジョーの周囲で暗躍をはじめた……愛する者を悪の手から守り、世界を滅亡から救うため、ジョーは父の銃を手に立ち上がる!笑いと切ない叙情に満ちた傑作エンターテインメント・ミステリ』
長かった。そして大変面白かった。とてもとてもイギリスだと思った。
ミステリで冒険小説でSFで、そして元気なばあちゃん(失礼)が大勢活躍するあたりが実にイギリスっぽいと思ったの。
「モンティ・パイソン」みたいで。
紳士の国だけど労働者の国でもあるイギリス。
取り澄ましたところもあるけれど、下世話なところもあり、ブラックなユーモア(しかも結構なドタバタ)が大好きなのがイギリス人。
そんなわけで、最初は非常にとっつきにくいのです。
そうね、150ページくらいまで。
主人公はまだ30代だというのに、世界の片隅で時計の修理をなどを行う機械職人としてひっそりと生きている。
じーちゃんの技、じーちゃんの教えを忠実に守って暮らす堅実な日々。
そこには、大物ギャングつまり犯罪者であった父への反発も多分にあった。
それが訳もわからないうちに世界的な大陰謀に巻き込まれていくのである。
「何も知らない」と言っても信じてもらえない。
政府機関は、超法規的措置を取りジョーを追いつめる。
ジョーがなにも知らないから、読者も何もわからない。
とにかく世界の真実をすべて明らかにする装置の秘密を、ジョーがもっていることになっているのだ。
世界の真実がすべて明らかになったら、これ以上の争いは起きないだろうというのが開発者の思惑だった。
究極の平和が訪れるはずだった。
しかし人間はそんなに強くはないのである。
真実を受けきれない人々は狂ったり暴動をおこしたり、そしてそれを悪用して神と同じ高みに登るという野望を持つものが現われるに至って、それは世界どころか宇宙すら破壊するほどの最終兵器となる。
ここでまさかの神学的展開。
“しかし神の最も顕著な特徴、神の神らしいところだと誰もが思う側面は、沈黙だ。人間のことに対するあの偉大なる神々しい無関心だ”
“祖父の考えでは、神は(かりに存在するなら)人間が心のなかで何を考えているかなどお見通しで、そんなものになんの感慨も抱かない。そんな信仰よりもっといいのは、自分らしくふるまいつづけて、神になかなかよくやっていると思われるようにすることだ。だからもろもろの教訓や本質は日常生活のあらゆるもののなかに隠れている。世界の形を学べ、そうすれば神の心がわかるだろう。”
神さまは私に『神曲』を読んだからといって安心するな。
もっともっと考えろとおっしゃる(ような気がする)。
友の死の真相を追究するため、祖父が自分に残したものの正体を知るため、そしていろいろなしがらみのため、ジョーは敵に立ち向かう。
これまでの自分を捨てて、やらねばならないことのために自ら危険に飛び込んでい…っているはずなんだけど
“なんでいつもおれが逃げるんだ。(P586)”
思わず噴いた。確かに。
圧倒的に強い、神を目指している敵に対して、ジョーはあまりに普通過ぎて無力。
だから知り合いに、父の仲間だった人たちに、じーちゃんを知っていた人たちに協力を申し出る。
絶対者に対して、元気玉のようにみんなの力を借りるジョー。
国という形が残るならと、国民の犠牲を見てみぬふりをしている国の機関に対しても言い放つ。
“目的は手段を正当化するなんて言い訳はよせ。正当化しないから。目的にたどり着けないから。結局“手段”だけが幅をきかせることになるんだ。それが現状だ。”
祖父の世代からやって来たこと、父がやっていたことなどが現在のジョーに力を与えてくれるのだけど、それがまあ格好いいのよ。
両親がいて、祖父母がいて、仲間がいて、それらがジョーという人間を作っていったのだなあということが、最後の大活劇へと繋がっていくのである。
ただし、読むのは大変しんどいです。
1時間に40ページしか読みすすまない。
何度も登場人物表を読みなおして頭を整理しながら読んだけど、とうとう400ページ辺りで最初から読み直しました。
で、満を持して残り300ページを読みましたが、読み直してよかった。
いろいろすっきりしましたから。
大満足。

特に好きなのが、カルビーの堅あげポテトなんですわ。
食べ始めると止まらないので、最初からあまり買わないように気をつけているのですが、期間限定を見るとつい買ってしまう悲しい性。
そんなわけで買っちまいました。
堅あげポテトの梅とごま油味。
梅がメインでごま油なんてほんの風味づけだろうと思ったら、思いのほかがっつりごま油味。
そしてこれが旨い!
「お母さん、一気に行っちゃうんですか?」と娘に言われ、あ、いやいや、この一枚でやめとくよ、うん。
このポテトチップスを砕いて、ドレッシング兼クルトン代わりにサラダに載せてもおいしいね、きっと。
というか、ポテトチップス抜きにしてもこの味は使えるよ。
などと娘と盛り上がり、さっそく今日作ってみましたの。
ゆでダコの梅とごま油味。
まあ、タコはタコであるだけで旨いのですが、梅酢ダコという例もあることですし、いっちょ作ってみるか、と。
1.ゆでダコをぶつ切りにする
2.種を取った梅干を叩いてペースト状にし、少量の出汁で伸ばす
3.前項の梅ペーストをタコにからめた後、ごま油を回しかけする
一応これで出来上がりですが彩りがさびしいので、青ねぎのみじん切りを散らす。
うん、これは酒がすすむ。←こればっか
胡瓜やブロッコリーなんかにかけてもおいしいと思いますが、野菜の場合は味がしみる時間を逆算して作った方が良いです。
本日の読書:エンジェルメイカー ニック・ハーカウェイ
裏表紙より
『大物ギャングの息子として生まれたジョー・スポークは、時計じかけを専門とする機械職人として静かに暮らしていた。しかし、彼が謎の機械を修理した日にすべてが変わった。客の老婦人は引退したシークレット・エージェント、謎の機械は第二次世界大戦後に開発された最終兵器の鍵だったのだ!そしてさまざまな思惑を持つ人々がジョーの周囲で暗躍をはじめた……愛する者を悪の手から守り、世界を滅亡から救うため、ジョーは父の銃を手に立ち上がる!笑いと切ない叙情に満ちた傑作エンターテインメント・ミステリ』
長かった。そして大変面白かった。とてもとてもイギリスだと思った。
ミステリで冒険小説でSFで、そして元気なばあちゃん(失礼)が大勢活躍するあたりが実にイギリスっぽいと思ったの。
「モンティ・パイソン」みたいで。
紳士の国だけど労働者の国でもあるイギリス。
取り澄ましたところもあるけれど、下世話なところもあり、ブラックなユーモア(しかも結構なドタバタ)が大好きなのがイギリス人。
そんなわけで、最初は非常にとっつきにくいのです。
そうね、150ページくらいまで。
主人公はまだ30代だというのに、世界の片隅で時計の修理をなどを行う機械職人としてひっそりと生きている。
じーちゃんの技、じーちゃんの教えを忠実に守って暮らす堅実な日々。
そこには、大物ギャングつまり犯罪者であった父への反発も多分にあった。
それが訳もわからないうちに世界的な大陰謀に巻き込まれていくのである。
「何も知らない」と言っても信じてもらえない。
政府機関は、超法規的措置を取りジョーを追いつめる。
ジョーがなにも知らないから、読者も何もわからない。
とにかく世界の真実をすべて明らかにする装置の秘密を、ジョーがもっていることになっているのだ。
世界の真実がすべて明らかになったら、これ以上の争いは起きないだろうというのが開発者の思惑だった。
究極の平和が訪れるはずだった。
しかし人間はそんなに強くはないのである。
真実を受けきれない人々は狂ったり暴動をおこしたり、そしてそれを悪用して神と同じ高みに登るという野望を持つものが現われるに至って、それは世界どころか宇宙すら破壊するほどの最終兵器となる。
ここでまさかの神学的展開。
“しかし神の最も顕著な特徴、神の神らしいところだと誰もが思う側面は、沈黙だ。人間のことに対するあの偉大なる神々しい無関心だ”
“祖父の考えでは、神は(かりに存在するなら)人間が心のなかで何を考えているかなどお見通しで、そんなものになんの感慨も抱かない。そんな信仰よりもっといいのは、自分らしくふるまいつづけて、神になかなかよくやっていると思われるようにすることだ。だからもろもろの教訓や本質は日常生活のあらゆるもののなかに隠れている。世界の形を学べ、そうすれば神の心がわかるだろう。”
神さまは私に『神曲』を読んだからといって安心するな。
もっともっと考えろとおっしゃる(ような気がする)。
友の死の真相を追究するため、祖父が自分に残したものの正体を知るため、そしていろいろなしがらみのため、ジョーは敵に立ち向かう。
これまでの自分を捨てて、やらねばならないことのために自ら危険に飛び込んでい…っているはずなんだけど
“なんでいつもおれが逃げるんだ。(P586)”
思わず噴いた。確かに。
圧倒的に強い、神を目指している敵に対して、ジョーはあまりに普通過ぎて無力。
だから知り合いに、父の仲間だった人たちに、じーちゃんを知っていた人たちに協力を申し出る。
絶対者に対して、元気玉のようにみんなの力を借りるジョー。
国という形が残るならと、国民の犠牲を見てみぬふりをしている国の機関に対しても言い放つ。
“目的は手段を正当化するなんて言い訳はよせ。正当化しないから。目的にたどり着けないから。結局“手段”だけが幅をきかせることになるんだ。それが現状だ。”
祖父の世代からやって来たこと、父がやっていたことなどが現在のジョーに力を与えてくれるのだけど、それがまあ格好いいのよ。
両親がいて、祖父母がいて、仲間がいて、それらがジョーという人間を作っていったのだなあということが、最後の大活劇へと繋がっていくのである。
ただし、読むのは大変しんどいです。
1時間に40ページしか読みすすまない。
何度も登場人物表を読みなおして頭を整理しながら読んだけど、とうとう400ページ辺りで最初から読み直しました。
で、満を持して残り300ページを読みましたが、読み直してよかった。
いろいろすっきりしましたから。
大満足。
