▼わたしの2017年の恋愛運は・・・
こんなに結果がいいとボケられなくてつまらんね。
でも殺伐とした気持ちになったとき、優しさを思い出すわ。
そして慎重にモテます。
…。
(*´Д`)=з
どうせなら華々しくモテたい…。
本日の読書:終電車ならとっくに行ってしまった フジモトマサル
Amazonより
『あの時、ああ言えばよかったと「思い出し推敲」し、「思い出し怒り」に駆られても、同じ状況はなかなか訪れない。記憶の波が、時おり押し寄せ、溺れそうになる…。脳内に散らばるよしなしごとを検索探訪し、ペンと画筆で描く、初の試み』
目次より
・燦めく星座
・闇の向こう
・退屈と戦争
・秘伝
・思い出せない
・偶然にもそのとき
・ジャングルの掟
・悪夢の構造
・刷り込み
・HELP
・キートンの顔
・遵法精神
・無人島にて
・樟脳
・コピー
・ふり返って思う
・星の下
・夜の散歩
・風景
・穴
・夢の中
・巨人
・鳴きつる方をながむれば
・台風の夜
・ソナタ
よくお邪魔させていただいているブロガーさんが紹介なさっていたので図書館で検索してみたら、たまたま在庫があったのでぽちっと借りちゃいました。
大好きな穂村弘の日記(?)『にょっ記』シリーズのイラストを描いた方が、書いたエッセイ(?)
現実と夢と妄想が混じり合い、もやもやとした不安や不可思議を孕んだ文章は穂村弘を彷彿とさせる。
4ページの文章と見開き2ページのマンガ。
文章の始まりと終わりの間で、どこかがきっと捻じれている。
そんなすわりの悪さが心地いい。
星新一のショートショート「おーい、でてこーい」を思い出した。
地面に開いた穴。深くて底が見えない。
「何かいるのか?おーい、出てこーい』
呼びかけても反応は何もない。そこで…。
という話なんだけど、フジモトマサルの世界はまさにそれ。
井戸の中だったり、夜空にある月だったり、床下だったり。
現実と異界の間はきわめて些細なもので仕切られている。
現実と異界の間を簡単に行き来しているうちに、気がつくと戻ってこられなくなってしまうのではないか。
そんな不安を感じながら出版年を確認したら、まだ白血病を発症する前の作品だった。
また深読みをしてしまった…。
最後の作品、遺書みたいだと思ったんだもの。
“しかし「本当にあったことかどうか」「客観的事実かどうか」はじつはそれほど意味がないのではないだろうか。どれほど心が動いたか、によって人間は作られていくからである。”
文章とマンガの配置の仕方。
活字のような字体の文字。(特にひらがな!)
人間でありながら見た目がミツユビナマケモノの主人公。(普通の人間並みの速さで動くけれど)
こだわりの一杯詰まった本は、ただ眺めているだけでも楽しい。

