
水墨画のように白黒グレーの窓の外。
北海道に1年に3回も台風が上陸したことは、観測史上ないのです。
なのに、この1週間に3回も台風が上陸!
前線も停滞していますから、川の水位が下がらないうちに次の大雨。
私の住んでいる辺りは雨も風もそれほどではありませんが、北海道内のあちこちで警報や避難勧告が出ています。
どうか大きな被害が出ませんように。
それにしても1時間当たりの雨量が観測史上という所もたくさんあって、「なんなの?この記録ラッシュは!」と職場で憤慨していたら同僚が笑顔で怖ろしいことを。
「本当に、東京が楽しみですね~」
え?え?
なにかほの暗い恨みでも東京にあるの?
今度来る台風で東京に豪雨が降ればよいと?
「今回のオリンピック、ほんとに楽しかったですよね~」
…
…
…
そっちか。
っていうか、今回のオリンピックは記録っていうよりメダルラッシュだったのでは?
本日の読書:ライオンのしごと 竹田津実・作 あべ弘士・絵
Amazonより
『タンザニアの草原にたつ一本のイチジクの木。大きなイチジクの木は、ずっとずっとむかしから草原をながめていました。イチジクの木はたくさんのことをしっています。草原はずっとかわらないこともしっています。そのイチジクの木のもとでくり広げられる「どうぶつさいばん」。うったえたのはヌー。うったえられたのはライオン。かずかずの証言、タンザニアの草原、ライオンに罪はあるのか?長年、野生動物の獣医として動物を診続けてきた著者竹田津実と、動物園の飼育係として20年以上、動物と生活を共にしていた画家あべ弘士が、動物たちのあるがままの姿を語る絵本。5歳から。』
ヌーの子どもがライオンを訴えます。
「お母さんが殺され、食べられた」と。
ライオンは小さな声で言いました。
「だって殺してほしい。食べてくれーと、あのヌーが言ったんだもの」
民事裁判なのかしら。
ゾウがヌーの弁護士となり、オオカミギツネがライオンの弁護士となります。
そしてそれぞれに証人も。
私は「生きていくためには食べなければならないのよ」という論調でライオンの無実が訴えられるのだと思って読んだのですが、そんな単純な話ではありませんでした。
生きていくこと。生き延びること。生かされること。
自然の中で生きることの冷徹なまでの命のやり取り。
“「いいさいばんだった」「いいさいばんだった」と、みんな草原のなかにかえっていきました。”
“狩りはライオンのしごとでした。しぜんはそのしごとのなかに、もうひとつの役目をかくしていました。”
その役目とは…。
いい絵本でした。
目に見える行動と目には見えない役割。
読み終わって「ほうっ」とため息が出ました。
あべ弘士の絵も力強くて良いです。
