
朝お散歩中に見つけた、涼しげな青いあじさい。
しかし気温も湿度も高くて、実は汗ダラダラでした。
北海道全然涼しくない。
しくしく。(ノДT)
本日の読書:針がとぶ 吉田篤弘
カバー裏より
『伯母が遺したLPの小さなキズ。針がとぶ一瞬の空白に、いつか、どこかで出会ったなつかしい人の記憶が降りてくる。遠い半島の雑貨屋。小さなホテルのクローク係。釣りの好きな女占い師・……。ひそやかに響き合う、七つのストーリー。』
目次より
・針がとぶ
・金曜日の本-『クロークルームからの報告』より
・月と6月と観覧者
・パスパルトゥ
・少しだけ海の見えるところ1990-1995
・路地裏の小さな猿
・最後から二番目の晩餐
extra story
・水曜日の帽子-クロークルームからのもうひとつの報告
七つ+一つの短編集。
テイストは全部違うけれど、よく読んでみればすべてが一つの物語。
レイモン・クノーの『文体練習』のように、くるくる表情を変える出来事。
翻訳家で、手にメモを書くのが癖。ポークパイ・ハットが好きで遊園地の駐車場でアルバイトをしていたこともある伯母さんをめぐるあれやこれや。
“ある”と“ない”の間にある“あったはず”のもの。
登場人物たちが捉われている“あったはず”のものものは、なんと魅力的なことか。
CDにも音飛びがあるが、飛ぶ前の音と飛んだ後の音の間にあるものは“無”。
でも、LPの音飛びの間には、無限の音が挟まっているような気がする。
傷がついてしまって必ず音がとぶレコードは、伯母さんが持っている唯一のアルバム、ビートルズのホワイトアルバム。
『フィンガーボウルの話のつづき』でも大きな役割を担ったアルバムなので、何かの伏線になっているのかと思ったけれど、よくわからなかった。
見えているものの陰にある芳醇な世界。
それをそっと覗かせてもらえる、そんな読書。
