今朝の通勤時、ボーっと車内を眺めていたら、JRのキャンペーンポスターが目に入りました。
北海道新幹線開通を記念してのことなのでしょう、函館と青森の写真が並んでいます。

函館の函の字は、北海道新幹線のイメージカラーでもあるラベンダー色。
青森の青の字は、リンゴかな?赤い色。

一瞬納得しかけたけれど、青の字が赤ってなんか不思議。
でもそもそも青森って、青々と生い茂る森→緑深い森ってことだから、本当は青と書いていても緑を思い浮かべなければならない。
日本語って奥深いなぁ。

人が住むところには道があり、さらにその奥地という意味でのみちのおく→陸奥(みちのく)。
みちのくが訛って陸奥(むつ)。
日本語って奥深いなぁ。

もう何年も、三内丸山遺跡に行きたいと言い続けています。
札幌から新幹線で青森に行けるようになるのはまだ当分先のこと。
来年あたり、フェリーで青森に上陸したいと企んでいるのだけど…。
できれば緑繁る初夏の頃。


本日の芥川龍之介:奉教人の死

あらすじ(Wikipediaより)
長崎の教会「さんた・るちあ」に、「ろおれんぞ」という美少年がいた。彼は自身の素性を周囲に問われても、故郷は「はらいそ」(天国)、父は「でうす」(天主)と笑って答えるのみだったが、その信仰の固さは教会の長老も舌を巻くほどだった。ところが、彼をめぐって不義密通の噂が立つ。教会に通う傘屋の娘が、ろおれんぞに想いを寄せて色目を使うのみならず、彼と恋文を交わしているというのである。長老衆は苦々しげにろおれんぞを問い詰めるが、彼は涙声で身の潔白を訴えるばかりだった。

ほどなく、傘屋の娘が妊娠し、父親や長老の前で「腹の子の父親は『ろおれんぞ様』」と宣言する。皆から愛されていたろおれんぞも、姦淫の罪によって破門を宣告され、教会を追い出される。身寄りの無い彼は乞食同然の姿で長崎の町を彷徨うことになったが、その境遇にあっても、他の信者から疎んじられようとも、教会へ足を運んで祈るのだった。一方、傘屋の娘は月満ちて、玉のような女の子を産む。ろおれんぞを憎む傘屋の翁も、さすがに初孫には顔をほころばせるのだった。

そんなある日、長崎の町が大火に見舞われる。傘屋の翁と娘は炎の中を辛くも逃げ出すが、一息ついたところで赤子を燃え上がる家に置きざりにしたことに気がつき、半狂乱となる。そこにろおれんぞが現れて……。


タイトルでネタバレになってはいるけれど、でもそれだけではない。
最後のどんでん返しがあることによって、これが小説であることを強く主張することになっている。

が、やっぱりわからない。
ろおれんぞが、なぜ自分の身に覚えのない理由で破門されるがままなのか。
傘屋の娘に葛藤はなかったのか。
普通なら良心の呵責に苛まれると思うが、そもそもろおれんぞが自分の正体を明かしていたら、誰も苦しまないですんだのではないか。

苦しみから解放されるための信仰なのか。
信仰のためにあえて苦しみを求めるのか。

宗教の話は難しいです。



本日の読書:南総里見八犬伝 三 曲亭馬琴作 小池藤五郎校訂

Amazonより
『内田魯庵が「船虫の一生の如き、単なる一挿話とするには惜しい話材」と評した妖婦船虫が、先ず盗賊の女房として、次に郷士の女房として登場。また、女田楽師旦開野じつは犬士の一人毛野が、父の仇馬加一家を斬りまくる対牛楼のくだりも含まれる。』

前巻までに登場した犬士は6人。
そのうち犬山道節とは一瞬の出会いで終わり、犬江新兵衛は神隠しにあってしまう。

今巻では犬塚信乃の伯母夫婦の家に戻った額蔵(犬川荘助)を迎えに行った信乃、犬飼現八、犬田小文吾が、伯母夫婦惨殺の下手人として囚われていた額蔵を助け出す話。

額蔵を助けたことによって追われることになった犬士達を、船で逃がしてくれたやす平に頼まれた手紙を届けに荒芽山へ向かい、犬山道節と対面。
彼の敵討ちに巻きこまれ、山火事に巻きこまれ、仲間が別れ別れになる話。

そのうちの小文吾が、武蔵の国で足止めを食い、犬坂毛野と知り合う話。

また、京で三年修行した挙句に下野の国で、現八が幽霊に化け猫退治を頼まれ、犬村角太郎と知り合う話。

今までは仲間が増えていく話だったが、これからは離れ離れになった犬士達それぞれの冒険譚となっていく。
それはいいのだが、どうにも時間の流れがゆったりしてますな。

殺人の下手人として囚われていて、毎日死ぬほどの拷問を受けている額蔵を助けるのに、全然一刻を争わない。
いよいよ処刑という時にようやく助けに参上するのだが、もう少し人目のない時に助けることはできなかったのか。一週間も準備期間があったのにさ。

小文吾は事件に巻きまれて、一年間軟禁されていた間に何度も毒を盛られているのに気づかないといううっかり屋さん。
あとになって、そういえばお腹が痛かったり気持ち悪かったりしたなあと思うばかり。(珠のご利益ではあるのだけれど)
仲間と離ればなれになったというのに、暢気に一年も軟禁されているのもいかがなものか。
夜中に抜け出せないものか。

と思ったら、現八に至っては京に三年もいたという。
そろそろ国に戻ろうか…って、のんびり過ぎる。
人生50年じゃないのかい?

心の中で突っ込んで、くすくす笑いながら読んでいるけれど、戦うシーンではやはり手に汗を握るし、このメリハリがたまらない。
この調子では八人が勢ぞろいするのはいつのことやら。

とりあえず次は化け猫退治からだ。


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