人間ドック、受けたことある?
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あるよ。
毎年受けてるよ。
実は意外と人間ドック好き。
だんだん歳をとると再検査だとか要注意事項だとかが増えていや~な気持ちになることもありますが、基本的に人間ドックはつらくないから好き。
だって、そのほとんどの時間は待合室で本を読みながら過ごせるんだよ。
混んでいても全然平気。
何なら順番ゆずってもいいくらい。
なのに最近は病院も効率重視でさあ。
待ち時間どころか検査時間も年々短くなっていくの。
なんだか体の表面をぺろぺろ~って撫でておしまい、みたいな。
でも、胃カメラの後、今までは麻酔が抜けきるまで30分くらい爆睡させていただいていましたが、最近は微塵も眠くならずに、ええ、このわたくしが、微塵も眠くならずに30分ベッドで休ませられるので、ここがいい読書時間となっています。
っていうか、ほんとにやっつけ的な人間ドックに成り下がってますけど、ちゃんと病気を見つけてよね。
そこだけはお願いします。m(_ _ )m
本日の読書:フィンガーボウルの話のつづき 吉田篤弘
カバー裏より
『「世界の果てにある食堂」を舞台にした物語を書きあぐねる吉田君は、奇妙な連作小説を予告して消息不明となった謎の作家=ジュールズ・バーンを知る。「物語」の入り口を探していたのは、バーンが企んだ連作の世界なのか―。ビートルズの(ホワイト・アルバム)を軸にしてシンクロする過去と現在。16+1の短編のリンクが「物語」の不思議を奏でる。』
目次より
・「彼ら」の静かなテーブル
・ジュールズ・バーンの話のしっぽ
・ジョン・レノンを待たせた男
・シシリアン・ソルトの効用
・閑人カフェ
・私は殺し屋ではない
・その静かな声
・キリントン先生
・小さなFB
・白鯨詩人
・ろくろく
・フェニクス
・ハッピー・ソング
・ピザを水平に持って帰った日
・フールズ・ラッシュ・イン
・Don't Disturb, Please 起こさないでください
・あとがきのかわりにジュールズ・バーンの話のつづき
ビートルズの(ホワイト・アルバム)を軸としてゆる~く繋がっている連作短編集であるこの本を読んでいる本日、職場で回ってきた業界紙のコラムで(ホワイト・アルバム)が紹介されていたというこのシンクロ。
それも含めての吉田篤弘ワールドなのでしょうか。
目次を見ても『フィンガーボウル』は出てきませんが、それぞれがフィンガーボウルの話のようでもあり、ジュールズ・バーンが紡いだ話のようでもあり。
各タイトルには6桁あるいは7桁の数字がついています。
頭にAが付いているものと付いていないものがあり。
これも、ビートルズファンなら知ってる(ホワイトアルバム)のトリビアル。
初版についていた限定番号になぞらえているらしい。
まだ宅配ピザがなかった頃、テイクアウトのピザが寄らないように、箱を水平に捧げ持ちながら帰る少年たち。
家に帰る友人に渡す(ホワイトアルバム)が濡れないようにピザの空き箱に入れて。
そんな経験がないにもかかわらず懐かしい光景。
そして、私もシシリアン・ソルトをふんだんにお風呂に入れて、ぷっくりと持ち上げられた身体の中から新しい物語が浮かび上がってくるのを見ていたいと思ったのだった。

