忙しさもようやく峠を越えました。
なんでそんなに忙しかったのかと言えば、通常業務がピークであったり、メルマガの記事が集まらないから自分で書いたり、3Dプリンタが不調で余計な手間が増えたりと、ままいろいろあったのですが、なんといっても大学生相手に抗議講義をしなければならないという事態に陥ったことが一番でした。

そもそもそれは私の仕事ではない。
しかし、みんなが出張やら何やらで忙しいわけで、人手が全然足りていない。
とはいえ自分でもよくわからんことを大学生に教える技術が私にはない。

悶々としながらパワポで資料を作成して、形になったのが先々週の金曜日。
そもそもパワポを使ったのも、この年にして初めてなんだよ。しかも自学独習で覚えろと言われるし。
先週は図表を足したり並べ替えたりしてちびちび手を加え、とりあえずパワポは完成。
それに合わせて台本(カンペともいう)を作り、これが終わったのが先週金曜の夜。

本当なら声に出して読みながら、時間配分を考えたり言い回しを考えたりしなくちゃならないんだけど、もう疲れました。
家に帰る。
家で練習しながら手を加えることにする。

それからが地獄なの。
だってやりたくないんだもの。

とりあえず金曜の夜はビール350ml飲んで、気を失うように爆睡。
疲れていたんだね。

土曜日は美容院へ行って、晩ご飯の分の買い物をして帰宅したら娘が「今晩飲み会になった」
ええ~!?私今晩一人なの?
まずいじゃん。仕事しなくちゃならないじゃん。
結局ビール飲んで「エイトレンジャー」観て、気を失うように爆睡。
疲れていたんだね。

日曜はいい加減家事もたまっているもんで、いろいろごそごそ働いて、夕方から選挙に行って、ついでに晩ご飯は外で食べて(飲んで)、勢い余ってサーティワンに行って…。

さすがに自分で自分が情けないよ。
現実逃避も極まれりって感じで。

そんな悲しい心の中に、温かいものがずっとあったんですの。
彼の笑顔をずっと見ていたい。
彼のヘタレが愛おしすぎる。
もしかしたらこの非常時に、恋かもしれない。

「いや、それこそまさに現実逃避じゃないの?」と、娘。
うーん、そうかなあ。
恋だと思うんだけどなあ。この2,3日彼のことばっかり考えてるんだよ。うふふ。あはは…。
とりあえず恋する乙女は寝るわ。おやすみ~。
「お母さん、仕事は?」
明日、早く起きてやる~。

で、緊張のあまり寝付けませんでした。少なくとも午前2時までは。
目が覚めたら4時半で、ああ…起きてやらねば…と思ったときは6時。

限りなくぶっつけ本番に近い、でも3回は練習したぞ、な状態で本日の講義は無事終了。
今日はもう寝る。
そして、明日も笑顔で彼のことを考えていられたら、それは恋と認定してもいいと思うの。


本日の読書:函館本線へなちょこ旅 2 北海道のローカル線に愛をこめて 舘浦あざらし

カバー裏より
『気ままに途中下車をして駅周辺で旅情を感じる……なんて旅とは無縁で、路線数や距離ばかり自慢するムッシュも、車両には興味があっても駅前の商店には無関心のアミーゴも、いくつもの無人駅やキハ40が消えていくのに北海道新幹線開通で浮かれているセニョリータも避けやがれ!へなちょこコンビのお通りだぜぃ!』

札幌から函館まで、函館本線の山線を全駅徒歩で踏破する企画の第二弾。
今作は余市からニセコまで。
前巻の札幌から余市までと違って、駅間距離は長いし、山道だし。
相当厳しい旅になるのではと思って読んだけど、彼らはちっとも変っちゃいなかった。

鉄道と温泉とラーメンの味にうるさくて頑固なあざらしさんと、子どものようにわがままで行き当たりばったりなぶぶまる君。
ちょっと読んでいて鬱陶しくなるんだよね、この二人の掛け合いが。

だけど、北海道の鉄道事情はもう本当に末期的で、無人駅を増やし、廃線を増やし、車両が古くなったという理由で人気のSLも寝台列車も廃止して、それを全て北海道新幹線でチャラにしようなんて、あざらしさんじゃなくてもはらわたが煮えくり返るのよ。

小さな出版社のオーナーでありラジオのパーソナリティでもあるあざらしさんは、オブラートにくるまずに実名を挙げてもの申してくれるからありがたい。

トイレがない、自動販売機がない、ベンチがない。
歩いて旅をすると、車で通りすぎるだけでは見えてこない景色が見えてくる。
真似をしたいとは思わないけれど、少し羨ましく思ったことは確かだ。

あとがきに、鶴見俊輔の言葉が書いてあって、それがなかなかいい。
“正義は純一を求めるあまり暴虐に行き着く。戦争をする国はいつも正義を口にする。正義なんてろくなもんじゃない。正義をかざすぐらいなら、わたしは悪人でいい”


ペタしてね