ここ最近TSUTAYAで毎週4~5冊の漫画を借りて読んでいましたが、やめました。
もう、忙しすぎてマンガ読む時間もない!がオフィシャルな理由ですが、実は忙しいの理由がね…。

いやまあ、仕事も忙しいんですよ。
私は体力がないので、勤務時間は厳密に守っているのです。
就業時間の30分前には職場にいても、就業時間までは働かない。
昼休みはきっちり休む。
基本的に残業はしない方向で…。

しかしそうは言っていられない状況になっていて、早く出勤して働き始め、昼休みはご飯を食べてから(または食べながら)仕事をし、当然残業も…となると、本を読む時間がどこにある!って感じになってしまいます。
いわんやマンガをや!

でも違うの。
実は大人買いしちゃったの。マンガ。

この年でそれはやめようと思っていたんだけど。
いろいろ欲しいマンガを我慢してきたんだけど。
どうしてもどうしてもどうしてもこのマンガは私の人生に必要だ、と思ったので。
買いました。『3月のライオン』

小学生のころに家族を事故で喪い、早くから生きるために将棋の道を選んだ少年が主人公。
彼は天性の将棋指しで…で終わっていればスポ根的な将棋マンガになったのでしょうけど、主人公の桐山玲と、彼を取り巻く人々の造詣がとにかく素晴らしい。

育ててくれた家庭の中に居場所がない。学校のなかにも居場所がない。どこにも、誰からも必要とされていない桐山玲が、周囲の人たちに助けられながら少しずつ居場所を作っていく物語(将棋対戦付き)といえば簡単ですが、その周囲の人たちにだって、きちんと背景があります。

成長するって、そういうものが見えるようになることなんだなあと思いました。
1巻に登場したばかりの零には何もなくて、人恋しいくせに自分は幸せになってはいけないのではと、人に手をさしのべることができなくて。
自分を支えてくれた人にも、支えてもらわなくては立てない時がある。と、気づいたとき、人は優しくなれるのかもしれない。

1巻を読み終わったとき、顔がかぴかぴになっていました。
読みながら知らぬうちに泣いていて、知らぬ間に乾いていたらしい。
そんな、さりげなく心を大きく揺り動かすマンガです。
で、毎日ちまちま再読しているわけです。朝、布団の中とかで。(4時に起きれば楽勝でい!)

そんな日々を送っている私に、同僚の奥さん(まだお会いしたことない)から、緊急指令が。
「マッピーさん、「夜廻り猫」知ってますか?お勧めです!(つまり買え、と)」

これがなかなか見つけられなくて、本屋さんのマンガコーナーを探しているうちに、いろんなマンガに袖を引っぱられましたよ。
全部買っていたら破産するうえに家の床が抜けかねませんので、佐々大河「ふしぎの国のバード」1、2巻だけ買いました。
イザべラ・バードの「日本奥地紀行」を漫画化したもの。北海道民としては読んでおきたい。まだ会津までしか進んでないけど。

とりあえず保留中なのは樹なつみの「一の食卓」
表紙を見ただけで、これは斎藤一じゃないか!とわかるほどのオーラを放っておりました。
そして久世番子の「パレス・メイヂ」
よくわかんないけど、すっごい気になる。

「夜廻り猫」はじわじわ染みてくるマンガでございました。
「泣いてる子はいねが~」と、夜廻りしているのですが、結構重たい話もピントがずれた会話でスカシテくれたり、ほろっとさせられたり。
じわじわきます。
漢気のある猫、遠藤平蔵。よいです。

ああ誰か、私にストッパーをつけてください。
どこかよからぬ穴(マンガの虎の穴?)に向かって、猛スピードで落ちて行っている気がします。
誰か、止めて~。


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