ウォルト・ディズニー製作によるミュージカル映画。ある日、傘をさしながら風に乗ってやって来た家庭教師メリー。彼女がパチッと指とならすと、子供たち共々みるみる内に縮んで小さくなっていった。そして彼女たちは絵の中へと冒険に出掛けるが……。
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「マイ・フェア・レディ」でオファーされなかったジュリー・アンドリュースが、この作品でオスカーを取ったというので、借りてきました。
さすがの歌唱力。圧倒されます。
イギリスの、ある程度の階級より上の家庭では、子どもの面倒をナニーが見ます。
住み込みの乳母のような家庭教師のような存在。
しかし、たとえナニーがいたとしても両親の愛情は別物のはず。
ところがこのバンクス家では、父親は理想の父親を演じているけど家族の存在はほとんど目に入っておらず、母は婦人参政権運動に忙しくて、子どもをかまっている暇がない。
そりゃあ子どもたちはいたずらをして親の気を引こうとしますよ。
メリー・ポピンズが行う数々の不思議は、子どもたちのためのように見えます。
けれど父親が聞く耳を持たないとしても、子どもたちはその不思議なこと、愉快なことをいちいち父に話します。
「今日はこんなに楽しいことをしたんだよ!」
使われている曲も有名なものが多くて、知ってはいましたが、まとめて聞いたらあら不思議。
これ、現代のマザー・グースなんじゃないかと思う曲も多くありました。
韻を踏んで、早口言葉のような詞に、リズミカルなメロディ。
楽しい。
バンクス家のお父さんの仕事は銀行員。
仕事一途で時間にうるさく、何もかもきっちりしないと気がすまない父は、ある意味子どもと真逆な人。
イギリスの銀行が元気だとイギリスの経済は元気と言い切る銀行幹部。
EU離脱を決めた直後の今、何とも皮肉なセリフではあります。
大人の事情はさておき、メリー・ポピンズが見せてくれる世界は、実写とアニメが融合したもの。
50年前の映像ですからCGなんてなく、創意工夫と当時の最先端技術でもって不思議で楽しい映像を見せてくれます。
煙突掃除屋さんたちが屋根の上で踊るシーン、これは舞台映えしそうだなあと思って観ていましたが、特典映像で舞台の上演シーンが入っていました。
想像の上を行く舞台の演出!これ、絶対間近で見たいと思うわ。
脚本と音楽を作るのに2年もかけたという、ディズニー渾身の映画。
大人は大人の目で、子どもは子どもの目で楽しむことができると思います。
今の映画に比べて時間が長いのにたえられれば、ですが。
ちょっと冗長かなぁ。
で、大きな声では言えませんが、私は「マイ・フェア・レディ」の方が好きですね。
個別にポイントポイントを比べると「メリー・ポピンズ」の方が力作であることはわかりますが、単純に好みの問題。
でもどちらも楽しかった!

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「マイ・フェア・レディ」でオファーされなかったジュリー・アンドリュースが、この作品でオスカーを取ったというので、借りてきました。
さすがの歌唱力。圧倒されます。
イギリスの、ある程度の階級より上の家庭では、子どもの面倒をナニーが見ます。
住み込みの乳母のような家庭教師のような存在。
しかし、たとえナニーがいたとしても両親の愛情は別物のはず。
ところがこのバンクス家では、父親は理想の父親を演じているけど家族の存在はほとんど目に入っておらず、母は婦人参政権運動に忙しくて、子どもをかまっている暇がない。
そりゃあ子どもたちはいたずらをして親の気を引こうとしますよ。
メリー・ポピンズが行う数々の不思議は、子どもたちのためのように見えます。
けれど父親が聞く耳を持たないとしても、子どもたちはその不思議なこと、愉快なことをいちいち父に話します。
「今日はこんなに楽しいことをしたんだよ!」
使われている曲も有名なものが多くて、知ってはいましたが、まとめて聞いたらあら不思議。
これ、現代のマザー・グースなんじゃないかと思う曲も多くありました。
韻を踏んで、早口言葉のような詞に、リズミカルなメロディ。
楽しい。
バンクス家のお父さんの仕事は銀行員。
仕事一途で時間にうるさく、何もかもきっちりしないと気がすまない父は、ある意味子どもと真逆な人。
イギリスの銀行が元気だとイギリスの経済は元気と言い切る銀行幹部。
EU離脱を決めた直後の今、何とも皮肉なセリフではあります。
大人の事情はさておき、メリー・ポピンズが見せてくれる世界は、実写とアニメが融合したもの。
50年前の映像ですからCGなんてなく、創意工夫と当時の最先端技術でもって不思議で楽しい映像を見せてくれます。
煙突掃除屋さんたちが屋根の上で踊るシーン、これは舞台映えしそうだなあと思って観ていましたが、特典映像で舞台の上演シーンが入っていました。
想像の上を行く舞台の演出!これ、絶対間近で見たいと思うわ。
脚本と音楽を作るのに2年もかけたという、ディズニー渾身の映画。
大人は大人の目で、子どもは子どもの目で楽しむことができると思います。
今の映画に比べて時間が長いのにたえられれば、ですが。
ちょっと冗長かなぁ。
で、大きな声では言えませんが、私は「マイ・フェア・レディ」の方が好きですね。
個別にポイントポイントを比べると「メリー・ポピンズ」の方が力作であることはわかりますが、単純に好みの問題。
でもどちらも楽しかった!
