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私はうどん派派!

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本当はちょっと違う。
あまり美味しくないおそばとあまり美味しくないうどんだったら断然うどん派なんだけど、美味しいおそばと美味しいうどんだったらおそばの方が好きかも。

じゃあおそば派かっていうと、結局うどんの方が許容範囲が広いわけで、おそばは美味しくないと許さんが、うどんはどうあっても許すという…。

こしが命の讃岐うどんも、つるつるしこしこの稲庭うどんも、熱々の釜揚げうどんも、冷たいぶっかけうどんも、くたくたに煮込んだ鍋焼きうどんも、ちゅるるんと美味しい鳴ちゅるうどんも、どれもこれも好き。
素麺や冷麦はさほど好きではないけど、うどんはとことん好きなんだよね。
なんでだろう。

おそばは絶対に美味しくないと嫌だから、おいしいと評判のお店にしか行かないけど、うどんはどこでもいいの。
だから我が家にはいつもうどんが用意されているの。

でも一番好きなのは、なんといってもごはんなんだよね。←それは言わないお約束


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本日の読書:神様のカルテ 夏川草介

カバー裏より
『栗原一止は信州にある「二四時間、三六五日対応」の病院で働く、悲しむことが苦手な二十九歳の内科医である。職場は常に医師不足、四十時間連続勤務だって珍しくない。
 ぐるぐるぐるぐる回る毎日に、母校の信濃大学医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だが大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医者でありたい……。悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。二〇二〇年本屋大賞第二位、日本中を温かい涙に包み込んだベストセラー、待望の文庫化!』

確か嵐の桜井翔が主演で映画かドラマになったはず。その程度の事前情報しか持たず、ふわふわほわ~んな小説かと思ったら、かなり外連味に溢れた文体だったのでびっくりした。

主人公が夏目漱石の「草枕」をこよなく愛しているからこその大仰な話し言葉なのだそうだけど、いくら何でも医者がそんな言葉づかいを普通にしていたら、患者としてはかなり引きますよ。
大学生ならまだしも(だから森見登美彦はセーフ)、社会人ならTPOをわきまえようよ。

最先端医療と患者に寄り添った治療の間で悩む青年医師。
過酷な地域医療従事者の日々。
ありきたりな医療小説を、文体の異様さでハッタリかましているのだと思った。

病院の医者たちにあだ名を付けまくるのも、「坊っちゃん」を意識してのことだろう。
わかりやすすぎるというか、面倒くさいというか。

「御嶽荘」の「男爵」も「学士殿」も、言葉遣いは大学生のサークルっていうか、うちわの喋り方だよね。30男のそれではない。
言ってる中身は中学生みたいで、この人たち大丈夫かって思った。

小説にはそれぞれ適した文体がある。
これはテーマと文体が合っていないと思った。

しかし、読んでいるうちにそれは作者の照れ隠しなのではないかと思い至った。
本気で言いたいことはちゃんとある。
だけどそれを正面から書く覚悟がまだ決まっていないのかと。

無駄に饒舌な部分をそぎ落として、シンプルな文章でまず書いてみればいいと思う。
照れがあるうちはまだプロの書き手ではないというか、厳しいようだけど、頭で書いた小説のような気がしてしょうがない。
自分の体験の中からどうしようもないくらい伝えたいことがきっとあると思うのだ。

この作品で言うならば、安曇さんのエピソードが圧倒的に存在感があるのだが、書き込みが足りない。
安曇さんの孤独、不安。もっともっと書けたはず。
そうしたら「癒しの安曇さん」がもっと生きたのに。

素人読者がなにを上からえらそうに、と自分でも思うけど、それほどに安曇さんのエピソードはもったいないなあと思ったのだ。
キャラクターではなく、人物を描いてほしかったなあ、と。
まあ、漱石の小説がキャラクター小説のさきがけのようなものではあるのだけれど。


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