なんのはずみか、今朝は4時半に目が覚めてしまいました。
さて、どうする。
5時を過ぎていたら一応起きる決心をしてみたかもしれませんが、4時半はあまりにも早すぎます。(10さんはいつもこのくらいの時間に起きているらしいですが)
2度寝はしたい。
しかしそれで寝坊するのは困る。
多少悩みましたが、結局2度寝をしました。
いくら何でも目覚ましが鳴ったら起きるのですから、あと1時間半、寝(い)汚く惰眠をむさぼろうと思ったのです。
で、しんと静まり返った部屋で目が覚めたのは、目覚ましが鳴り終わった1時間後。
7時を少し回ったころでした。
びっくりしたのなんのって、いつもは目覚ましが鳴る前に起きるのですよ。
それが…この年でこの爆睡。
いやあ、若いもんにはまだまだ負けませんな。( ̄▽ ̄)
娘のお弁当どころか自分の朝ご飯を作る時間もありませんでしたが、何食わぬ顔(朝ご飯も喰ってないし)をしていつも通りの時間に出勤した私。
面の皮の厚さは若い者には負けしまへんで。←逆に負けたい気が…
本日の読書:蝦蟇倉市事件 2 秋月涼介 北山猛邦 越谷オサム 桜坂洋 村崎友 米沢穂信
Amazonより
『海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が起こるという。マンション、レストラン、港に神社、美術館。卒業間近の大学生、春休みを迎えた高校生、会食中の社会人、休日を過ごす教師。舞台も人も選ばずに、事件はいつでも起こっている―。様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へようこそ!今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第二弾。』
「さくら炎上」 北山猛邦
「毒入りローストビーフ事件」 桜坂洋
「密室の本-真知博士 五十番目の事件」 村崎友
「観客席からの眺め」 越谷オサム
「消えた左腕事件」 秋月涼介
「ナイフを失われた思い出の中に」 米沢穂信
かなり毒を吐きますので(昨日以上に)、楽しく読んだまたは楽しく読みたいという方は、この先は読まない方がいいと思います。
前作も道尾秀介&伊坂幸太郎と、ほかの作家の力量にずいぶん差を感じましたが、今作は米澤穂信の一人勝ちです。
つまりそういう事を計算した構成になっているんですね、きっと。
不可能犯罪という設定にとらわれ過ぎて、蝦蟇倉市だから不可能犯罪が起こるべきして起きているんだという呪いなの?
最後は「磁場」の大合唱でした。
「磁場」が事件を起こさせるんだ!と。
なんじゃそりゃ?
「シュレーディンガーの猫」が出てきたときはわくわくしました。
量子力学的犯罪解決!
「コペンハーゲン解釈」や「エヴェレット解釈」が紹介された時点で、それを超える解決法があるのかと。
まさか解釈の紹介で終わるとは…。
いくつかの作品が「解決したかに見えた事件の真相は別にある」という構成にしていましたが、作品の中に否定材料が見当たらない解決法が複数ある時点で不可能犯罪ではないと思うんですよね。
蝦蟇倉市に京極堂があったら…と、何度も思いました。
「この世には不可能犯罪なんてひとつもないのだよ」ときっと諌めてくれたと思うの。
そう、あるのは不可能犯罪ではなく、不可解な事件なんです。
不可能と不可解は違います。
無理っぽく見えるけど実際に事件は起きちゃってるんだから、不可能ではなく不可解。
それを「不可能だ!」と思うのは読者で、作家はあくまで「不可解でしょうが、こういう事件が起きたんです」という姿勢じゃなければ。
道尾秀介も伊坂幸太郎も米澤穂信も、全然不可能犯罪を書いてなんかいませんよ。
道尾秀介の作品はありふれた、でも悪質な交通事故を書いたもの。
伊坂幸太郎はありふれていない日常の不条理を書いたもの。
米沢穂信はルポライターの矜持を書いたもの。
たまたま視点を変えたら不可能な犯罪に見えただけ。
米沢穂信の作品は「さよなら妖精」とつながっている話なので、このシリーズも早く読みたいものです。(と言って、もう10年以上…)
それから、「毒入りローストビーフ事件」はタイトルが適切ではありません。
ああ、目が覚めるような不可能犯罪の小説が読みたい。
米沢穂信をもってしても、胸にくすぶるこの不満をスッキリ解消することができませんでした。
