最近飲み会が続きます。
多分明日か明後日も飲み会のはず。たしか、そうだったはず。

幹事によって、またはメンバーによって、お店の選択基準は違ってきます。
飲み放題でも安い店、あれが食べたいときのテッパンの店。

そして今回は、日本酒が豊富な店ということで行ったお店です。
とても種類が豊富なのも魅力ですが、なんといっても安いんです。
普通の純米酒だと1杯380円。
ちょいといいものでも580~780円くらい。
すごくいいものはもちろん1000円を超えますが。

量が少ないんですよ。
一合に満たないと思います。ほんのぽっちり。
最初は「え?」と思いました。
でもね、量が少ないからこそ何種類も飲めるというもの。にひひ。
その度に、そのお酒に合うぐい飲みだったりグラスだったりに注いでくれる。これは手間です。
使った後は洗わねばなりません。
様々な形の食器を洗って片付けるのは、それだけで手間です。

写真はそのお店のお通し。
手前右がもずく酢。左は鯨の皮のにぎり。奥の右が海藻のゼリー寄せ。左が南蛮漬けのサラダ。
小さくても少量でも手間がかかっています。

そして、店員さんの人数が多い。
100人は入ることのできる店内がほぼ満員。
でも、通りがかりに「あいたお皿下げますね」と、にこにこ。
追加を頼もうと顔をあげると、すっと近寄ってきて「はい、何にしますか?」と、にこにこ。

経営コンサルタントに相談したら、もっと人手を減らして、シンプルな料理にしろというのかもしれません。
でも、こういうお店だから、また来たいと思うのです。

意外にリーズナブルな料金設定でして、こういうお店だからこそ、長続きしてほしいと思います。
イカの白子のポン酢和え 380円がたいそうコクがあって舌触りも良く、美味しゅうございました。
お漬物の7点盛り合わせも、どれもこれも《奈良漬除く》美味しゅうございました。

よし。誰か誘ってまた行こう。



本日の読書:天国の五人 ミッチ・アルボム

Amazonより
『83歳のエディは一瞬の事故であっけなく死んだ。妻に先立たれ、子供もいない。仕事も希望どおりではなかった。彼の人生はなんの意味もなかったのか…。しかし、その死は本当のおわりではなかった。この物語はおわりから始まる。彼を天国で待っていた五人の人物とは?エディが最後にたどりついたものは。』

以前映画で観た『モリー先生との火曜日』の原作を書いたミッチ・アルボムの作品。
「モリー先生との火曜日」は実話でしたが、こちらは小説。
でもテーマは同じ。
生とは?死とは?よりよく生きるということは?

モリー先生は言いました。
「死んで人生は終わる。つながりは終わらない」

83歳のエディーは、遊園地で働く整備士。
父も同じ遊園地で一生を油にまみれて生きていた。
自分はこんなところで一生を終えたくない、そう思いながら油にまみれた人生を送ってきた。
「いつかはこんなところ出て行ってやりたい」

事故により、突然人生が終わってしまったエディーの前に5人の人物が次々に姿を現す。

最初に現われたブルーマンが言ったことが、この作品のすべてを表わしている。
「他人っていうのは、これから知ることになる家族なんだよ」
「無駄な人生なんてひとつもない。唯一無駄があるとしたら、自分をひとりぼっちだと考えている時間くらいだ」

平成17年度の課題図書(高等学校)でした。


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