2週間に一回図書館に本を予約します。
札幌の図書館は、一度に予約できる冊数は全部で10冊なのですが、10冊が手元に届くことはまずありません。
届かなかった分は繰越となって、次回の予約の時にはそれを含めての10冊になるようにします。
ってことで、毎度6~8冊くらいを借りて帰ってくるのですが、ここのところ5冊しか借りられません。
借りるのも返すのも、バッグが軽くてしょうがない。
そしたらなんとまあ、今週はたったの4冊しか本が回って来ませんよ。
私の予約する本というのはたいてい、ただ今のベストセラーではありません。
なんで?
なんで、予約する人がいるの?
今回繰り越しとなった本
1.きょうの猫村さん ほしよりこ
市に1冊しか在庫がないからしょうがないなあ。
とはいえすでに1年くらい待っている。あと2年待てばきっと…。
2.忘れられた巨人 カズオ・イシグロ
これはしょうがない。
予約殺到であろうことはわかった上で予約しました。
早く届かないかなあ。
3.呪文 星野智幸
思った以上に予約が多くてびっくりポン。
しょうがないか、話題の新刊だし。
4.ウクライナ日記 アンドレイ・クルコフ
新刊だけど、そんなに人気があるとは思わなかった。
「ペンギンの憂鬱」がとてもよかったので、彼の日記を読んでみたい。
5.救急精神病棟 野村進
10年以上前のルポルタージュを予約する人が私以外にもいるなんて。
6.蜜のあわれ 室生犀星
それこそなんでだ!?
私の前にふたりも予約しているなんて。
実は巷でブームなのか?
さて、しばらくは手持ちの積読本でしのぐとしましょう。
あ、次男から借りてる漫画も読まねば。
やっぱ、読書っていいわあ。
読む前からわくわくするもの。
本日の読書:ザ・万字固め 万城目学
カバー裏より
『ひょうたんへの限りなき愛。城崎温泉で構想した「タオル本」小説。台湾で「しゅららぼんコール」の不意打ちに出くわし、大阪市営地下鉄を戦隊ヒーローになぞらえる―。文庫化で、ブラジルW杯観戦記、畏敬する作家・車谷長吉への追悼など10編を新規収録。迷走する。旅する。栽培する。縦横無尽!奇才マキメのエッセイ集!』
やっぱりこの人、変だ。
ひょうたん話を延々書き連ねたかと思えば、戦国武将でサッカーの日本代表メンバーを選ぶとしたらと真剣に考える。
そしてそれを読んで私は大笑いだ。
その中で異色なのが、2011年の東京電力株主総会リポートだ。
絶対につぶれない、そして配当金の多さから東京電力の株を買ったのだ。
そして東日本大災害。
一瞬にして価値のない紙切れと化した株券を手に、彼は思った。
“結局は強欲だったがゆえのしっぺ返しだった。なぜ、一度壊れたら誰も手が付けられない、危険の極みにあるものを扱っている東京電力の配当金が三パーセントもあるのか。それは本来は安全のためにかけるべき金を、株主の懐に分配していたからである。会社はこの高配当でもって、結果的に原子力によりかかる経営に株主が文句を言うのを封じていたのだ。”
当日は一体どのような総会が開かれていたのか。
東京電力の幹部役員たちは、株主たちは、何を語ったのか。
そして車谷長吉。
万城目君だけではなく、私も実は、同時代に生きている作家だとは思っていなかった。
不勉強極まりない。
しかも亡くなった時にまだ60代だったことにびっくりしたのさ。
万城目君の車谷長吉評。
“ページの文字を追ううちに、行間に潜む毒が目から侵入して、血液をぐるぐる循環するような気分になる。それが何とも言えず心地よい。まさに文字による中毒である。”
これは、読んでみたくなるではないか!
森見登美彦、綿矢りさとの鼎談も収録。
これはもっと読みたかったなあ。
彼らが読んで、それぞれに解釈した中島敦の「山月記」
たったの4ページしかないんだよ。
ザッケローニ元監督に対する万城目君の洞察に、激しく同意。
あまりにもメンバーを固定し過ぎて、ただただ消耗してしまったね。
愉快だったり真面目だったり、不可思議だったり論理的だったり。
きっと読んでいる私を傍から見たら、百面相をしているみたいに見えたのではないだろうか。
でもまあ、概ね笑っていたかも。

札幌の図書館は、一度に予約できる冊数は全部で10冊なのですが、10冊が手元に届くことはまずありません。
届かなかった分は繰越となって、次回の予約の時にはそれを含めての10冊になるようにします。
ってことで、毎度6~8冊くらいを借りて帰ってくるのですが、ここのところ5冊しか借りられません。
借りるのも返すのも、バッグが軽くてしょうがない。
そしたらなんとまあ、今週はたったの4冊しか本が回って来ませんよ。
私の予約する本というのはたいてい、ただ今のベストセラーではありません。
なんで?
なんで、予約する人がいるの?
今回繰り越しとなった本
1.きょうの猫村さん ほしよりこ
市に1冊しか在庫がないからしょうがないなあ。
とはいえすでに1年くらい待っている。あと2年待てばきっと…。
2.忘れられた巨人 カズオ・イシグロ
これはしょうがない。
予約殺到であろうことはわかった上で予約しました。
早く届かないかなあ。
3.呪文 星野智幸
思った以上に予約が多くてびっくりポン。
しょうがないか、話題の新刊だし。
4.ウクライナ日記 アンドレイ・クルコフ
新刊だけど、そんなに人気があるとは思わなかった。
「ペンギンの憂鬱」がとてもよかったので、彼の日記を読んでみたい。
5.救急精神病棟 野村進
10年以上前のルポルタージュを予約する人が私以外にもいるなんて。
6.蜜のあわれ 室生犀星
それこそなんでだ!?
私の前にふたりも予約しているなんて。
実は巷でブームなのか?
さて、しばらくは手持ちの積読本でしのぐとしましょう。
あ、次男から借りてる漫画も読まねば。
やっぱ、読書っていいわあ。
読む前からわくわくするもの。
本日の読書:ザ・万字固め 万城目学
カバー裏より
『ひょうたんへの限りなき愛。城崎温泉で構想した「タオル本」小説。台湾で「しゅららぼんコール」の不意打ちに出くわし、大阪市営地下鉄を戦隊ヒーローになぞらえる―。文庫化で、ブラジルW杯観戦記、畏敬する作家・車谷長吉への追悼など10編を新規収録。迷走する。旅する。栽培する。縦横無尽!奇才マキメのエッセイ集!』
やっぱりこの人、変だ。
ひょうたん話を延々書き連ねたかと思えば、戦国武将でサッカーの日本代表メンバーを選ぶとしたらと真剣に考える。
そしてそれを読んで私は大笑いだ。
その中で異色なのが、2011年の東京電力株主総会リポートだ。
絶対につぶれない、そして配当金の多さから東京電力の株を買ったのだ。
そして東日本大災害。
一瞬にして価値のない紙切れと化した株券を手に、彼は思った。
“結局は強欲だったがゆえのしっぺ返しだった。なぜ、一度壊れたら誰も手が付けられない、危険の極みにあるものを扱っている東京電力の配当金が三パーセントもあるのか。それは本来は安全のためにかけるべき金を、株主の懐に分配していたからである。会社はこの高配当でもって、結果的に原子力によりかかる経営に株主が文句を言うのを封じていたのだ。”
当日は一体どのような総会が開かれていたのか。
東京電力の幹部役員たちは、株主たちは、何を語ったのか。
そして車谷長吉。
万城目君だけではなく、私も実は、同時代に生きている作家だとは思っていなかった。
不勉強極まりない。
しかも亡くなった時にまだ60代だったことにびっくりしたのさ。
万城目君の車谷長吉評。
“ページの文字を追ううちに、行間に潜む毒が目から侵入して、血液をぐるぐる循環するような気分になる。それが何とも言えず心地よい。まさに文字による中毒である。”
これは、読んでみたくなるではないか!
森見登美彦、綿矢りさとの鼎談も収録。
これはもっと読みたかったなあ。
彼らが読んで、それぞれに解釈した中島敦の「山月記」
たったの4ページしかないんだよ。
ザッケローニ元監督に対する万城目君の洞察に、激しく同意。
あまりにもメンバーを固定し過ぎて、ただただ消耗してしまったね。
愉快だったり真面目だったり、不可思議だったり論理的だったり。
きっと読んでいる私を傍から見たら、百面相をしているみたいに見えたのではないだろうか。
でもまあ、概ね笑っていたかも。
