週に一度、TSUTAYAに行きます。
DVDを2~4枚、マンガを4~5冊借りて、本屋の売れ筋もひととおり確認してきます。
毎週1000円程度の、これが贅沢。
退職して生活が苦しくなったら、真っ先に切り捨てなければならいのがここ。
1000円を笑うものは1000円に泣く。
今のうちだけの、ささやかな贅沢なの。
そしてその贅沢に押しつぶされそうなのが、生活の根幹にある読書なんです。
DVDを観て、マンガを読んでいると、なんだか読書の時間が足りなくなります。
読書を優先すると、DVDやマンガの時間が無くなります。
結果、「ひーひー」言いながら、返却日を気にしつつの贅沢になっています。
「そもそもあれもこれもと欲張るから大変になるんじゃないの。ほんとうに好きなものだけをみるようにすればいいじゃん。映画でもマンガでも」
そう、娘に言われました。
そう言われたら、本当のこと言うよ。
私は本がいっちばん好きなの。読書がぶっちぎりに好きなの。
でも、そう言ったら「そなたは正直者じゃのぅ。褒美に映画もマンガも楽しむがよい」って、沼から湧いて出た女神さまがDVDとマンガを渡してくれるの。
だから私は「ひーひー」言いながら、本を読んでマンガを読んで映画を観なければならないのよ。にこにこ。
「お母さん、マゾなの?」
はい。
本日の読書:ひろしまのピカ 丸木俊
出版社より
『昭和20年8月6日、原子爆弾の光が広島の空をつらぬきました。
戦争への怒りと鎮魂と平和への願いをこめて送る絵本。
世界二十数ヶ国で読み継がれています。』
原爆の図を観たことがあります。
それはものすごい衝撃でした。
地獄のような現実。
この絵本の存在は前から知っていましたが、どうしても読めなかった。
だけど、知らないことはなかったことになる、わけではない。
逆に、知らないことの無責任を痛感せざるを得ない出来事が世の中に頻発している今こそ、意を決して読まねばならないのではないかと思いました。
表紙は、髪の毛を逆立てて父さんを背負い、みいちゃんを抱えている半裸のお母さん。
真っ赤な炎が三人を包み、みいちゃんの手には真っ赤なお箸。
戦時中ではあったけれども、日常の、穏やかな生活を、楽しい朝ご飯の時間をおくっていたはずが、ピカッと恐ろしい光で全てが変わってしまう。
炎の赤。
土気色した人々。
地獄のような光景。
“おとされた原子爆弾は、いっぱつでした。
けれど、かぞえきれないおおぜいのひとがしに、そのあとでもぞくぞくとしんでゆきました。”
みいちゃんはいつまでたっても7歳のまま、ちっとも大きくなりません。
ピカの時に飛んできたガラスに破片が今でも体に埋まっていて、かゆくなるとお母さんがピンセットで抜いてくれます。
その時だけではない苦しみ。
死んでも死ななくても、苦しみは襲う。
“「ピカは、ひとがおとさにゃ、おちてこん」”

DVDを2~4枚、マンガを4~5冊借りて、本屋の売れ筋もひととおり確認してきます。
毎週1000円程度の、これが贅沢。
退職して生活が苦しくなったら、真っ先に切り捨てなければならいのがここ。
1000円を笑うものは1000円に泣く。
今のうちだけの、ささやかな贅沢なの。
そしてその贅沢に押しつぶされそうなのが、生活の根幹にある読書なんです。
DVDを観て、マンガを読んでいると、なんだか読書の時間が足りなくなります。
読書を優先すると、DVDやマンガの時間が無くなります。
結果、「ひーひー」言いながら、返却日を気にしつつの贅沢になっています。
「そもそもあれもこれもと欲張るから大変になるんじゃないの。ほんとうに好きなものだけをみるようにすればいいじゃん。映画でもマンガでも」
そう、娘に言われました。
そう言われたら、本当のこと言うよ。
私は本がいっちばん好きなの。読書がぶっちぎりに好きなの。
でも、そう言ったら「そなたは正直者じゃのぅ。褒美に映画もマンガも楽しむがよい」って、沼から湧いて出た女神さまがDVDとマンガを渡してくれるの。
だから私は「ひーひー」言いながら、本を読んでマンガを読んで映画を観なければならないのよ。にこにこ。
「お母さん、マゾなの?」
はい。
本日の読書:ひろしまのピカ 丸木俊
出版社より
『昭和20年8月6日、原子爆弾の光が広島の空をつらぬきました。
戦争への怒りと鎮魂と平和への願いをこめて送る絵本。
世界二十数ヶ国で読み継がれています。』
原爆の図を観たことがあります。
それはものすごい衝撃でした。
地獄のような現実。
この絵本の存在は前から知っていましたが、どうしても読めなかった。
だけど、知らないことはなかったことになる、わけではない。
逆に、知らないことの無責任を痛感せざるを得ない出来事が世の中に頻発している今こそ、意を決して読まねばならないのではないかと思いました。
表紙は、髪の毛を逆立てて父さんを背負い、みいちゃんを抱えている半裸のお母さん。
真っ赤な炎が三人を包み、みいちゃんの手には真っ赤なお箸。
戦時中ではあったけれども、日常の、穏やかな生活を、楽しい朝ご飯の時間をおくっていたはずが、ピカッと恐ろしい光で全てが変わってしまう。
炎の赤。
土気色した人々。
地獄のような光景。
“おとされた原子爆弾は、いっぱつでした。
けれど、かぞえきれないおおぜいのひとがしに、そのあとでもぞくぞくとしんでゆきました。”
みいちゃんはいつまでたっても7歳のまま、ちっとも大きくなりません。
ピカの時に飛んできたガラスに破片が今でも体に埋まっていて、かゆくなるとお母さんがピンセットで抜いてくれます。
その時だけではない苦しみ。
死んでも死ななくても、苦しみは襲う。
“「ピカは、ひとがおとさにゃ、おちてこん」”
