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私は聴いてる派!

本文はここから

レコードは無理でも、CDは普通に聞くでしょって思った私はもう古い時代の人間?
iTunesに取り込みつつあるとはいえ、元はCDです。
基本アルバムを購入します。

今は好きな曲だけをダウンロードするっていうのが主流なのかしら。
でも昭和の女としては、アルバム全体で一つの作品と思ってしまうのですよね。
シングルには絶対にならなそうな曲でも、アルバムに入れることの意味。
アーティストの思い。

売れそうな曲だけをシングルにして売るとか、売れている曲だけをダウンロードするっていうのは、曲を商品としている側の戦略であって、アーティストが本当に伝えたいことがそこにあるの?って疑問なの。
昭和の人間だからね。
どうしてもそう思うの。

でも、CDがまだ現役だと思うわ。
MDはどう?
30代の後輩が、青春時代の思い出の曲が全然再生できない世の中になるなんて…と嘆いていました。
ふぉっふぉっふぉ。
アナログをなめんなよ。
カセットテープはしぶとく生き残っているぜ。

でも…ビデオテープが再生できなくなって久しい我が家。
「未来少年コナン」がっ!
中居くんの27時間テレビがっ!
ヽ((◎д◎ ))ゝ


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本日の読書:火怨 上 北の耀星アテルイ 高橋克彦

カバー裏より
『辺境と蔑まれ、それゆえに朝廷の興味から遠ざけられ、平和に暮らしていた陸奥の民。八世紀、黄金を求めて支配せんとする朝廷の大軍に、蝦夷の若きリーダー・阿弖流為(アテルイ)は遊撃戦を開始した。北の将たちの熱い思いと民の希望を担って。古代東北の英雄の生涯を空前のスケールで描く、吉川英治文学賞受賞の傑作。』

ものすごく時間のかかってしまった読書。
時は平安遷都の少し前。奈良に都があったころ。

着々と地方を制定して勢力を拡大していた朝廷からも放っておかれていた辺境の土地。みちのく。
そこに金山が発見されたことから、俄然朝廷の動きが慌ただしくなる。
金に興味のない蝦夷たちは、放っておいてくれさえしたらよかったのだが、金も土地も全てを支配したがる朝廷と、対峙しなければならないことになってしまう。

圧倒的な物量を誇る朝廷の大軍に対して、小競り合い程度の争いしかできない蝦夷たち。
しかし部族ごとにバラバラに戦っていては、いつかは朝廷軍に飲みこまれてしまう。
いくつもの部族を束ねたのは、まだ若いアテルイだった。

歴史の結果はもうわかっているので、この戦いがどのように行われ、決着がついたのかを読むのはちょっとつらい。
何しろアテルイはいい子なのだ。
敵も味方も少ない犠牲ですますことは出来ないかと知恵を絞る。(実際に絞るのは副将の母礼)

朝廷軍を翻弄するために行われるゲリラ戦。
これはちょっと地形がわからないと読んでいてつらい。
というわけで、国土地理院のホームページから地理院地図を開いて、北上川に沿って(作中は日高見川)地名と地形を確認。
その上に空中写真を重ねて透過率50%で見ると、森や山は開発されているとしても割と戦術がわかりやすく、何よりなかなか楽しいので、すっかり読書の方がおろそかになってしまったのだ。

倒叙ミステリのように、『なにをどうして』を楽しむのが歴史小説。
坂上田村麻呂が出てくるまでは、朝廷軍の裏をかく蝦夷たちの闘いを楽しむことにした。

ただ、金銭的な大部分を負担してくれた物部二風という人物。
蘇我氏に敗れて朝廷に追われてきた物部氏という設定だけど、この時点では蘇我氏はもう朝廷にはいないし、物部氏がお金を持っているということは、蝦夷相手ではない金儲けをしているはずで、朝廷相手に戦う(背後に隠れているとはいえ)理由がちょっと弱いかな。

下巻はつらい内容になりそうだけど、坂上田村麻呂がいい人そうなので、なんとか悲劇は最小限に抑えてほしいと思う。